アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] それでもPEラインには超えられない弱点 ~ 超高比重PE時代の幕開け -3-

日々、目覚ましい進化を続けるPEライン。
しかし今だに超えられない、数多くの弱点も・・・。
決して万能では無い、PEのアキレス腱をまとめます。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

PEラインの弱点とは?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて前回・前々回と、2回に渡ってお送りしてきた「超高比重PEライン特集」
その可能性はボトム・フィッシングのみならず、巻き物の釣りさえも変え得るアドバンテージに満ちていると感じました。

しかしPEラインが万能で、フロロやナイロンが必要なくなる のか?と言えば決してそうではありません。
というわけで今回は、PEが未だどうしても超えられないウィークポイントについて考えてみたいと思います。

 

“沈める”力はフロロが最強

さてまず第一に挙げたいのは、軽いルアーを「沈める」力についてです。
オードラゴンはPEとしては超高比重とは言え、その比重はまだ1.4にとどまります。
比重1.78のフロロカーボンに比べれば、まだまだリグが浮きやすくなるのは避けられないと感じました。

例えば1/2ozのフットボールジグであれば、逆に根がかりにくくなって助かる位なのですが・・・。
特にノーシンカーやライトリグでディープを攻めようとすると、明らかにフロロよりもボトムが取りづらくなってしまいます。
ですからフロロカーボンラインのような、“シンカー”としての役割を期待するのは難しいのではないでしょうか。

 

“動かし過ぎ”の罠

そしてもう1つ、伸びにくいというPEの特性がマイナス方向に働いてしまう事があります。
あまりにダイレクトに入力が伝わってしまうため、ルアーがついつい「動き過ぎ」てしまいやすい・・・。
これはカバーを狙う事の多いバスフィッシングにおいては、致命的な欠点となり得るのではないかと思います。

ワームにせよプラグにせよ、障害物に「軽く引っ掛けて、外す」と言うのは様々なルアーに共通するキモだと思います。
しかしルアーが動き過ぎてしまうと、魚のついたカバーにコンタクトせず、ノー感じのまま通り過ぎてしまう事も・・・。
カバーにルアーを“持たせる”という操作がシビアになるのは、軽視できないポイントではないでしょうか。
(ただし、ティップの柔らかいロッドを選ぶなどして補う事は可能だと思います)

 

“ノリ”はグラスでもカバーできない

そして伸びにくいという性質は、特に巻き物の釣りに大きな悪影響をもたらします。
当然その分バイトを弾きやすくなるわけで、ロッドをグラスにするなど色々と工夫をしてみました。
しかし結局のところ、どうやってもモノフィラメントラインには“ノリ”の面で敵わないと感じました。

 

どうしてもバレやすい

伸びにくいという特性は、さらに他の悪影響も及ぼします。
PEを常用されている方はもう体感されている事でしょうが、やはり明らかに”バレやすい”と思います。
私はシーバス・フィッシングやるので比較する機会が多いのですが、ラインをナイロンにするだけでキャッチ率は段違いになるのです。

魚の引きに対して、伸びの多いモノフィラメントラインはクッションの役割を果たしてくれるわけですが・・・それがPEには望めません。
ただしノリうんぬんの場合と違って、ロッドを長く、そして良く曲がるものにすればかなり軽減されるとも感じている部分です。
(釣り方的に、それを選べない場合はやはりバレやすいかと。。。)

 

摩擦に弱い

またどうにもならないPEの宿命として、摩擦に弱いとも言えると思います。
特にコンクリートなどの硬い物に対する擦れには弱くて、たとえ4号、5号といった番手でもあっさり切れると感じます。
リップラップにクランクをこすりつけながらリトリーブ・・・などといった使い方には、正直言って怖くて使えません。

 

バイトが減る?

そしてPEラインは視覚的に見えやすいためか、「バイトが減る」と言われる事が多いと思います。
実はこれに関して私自身は懐疑的なところもあるのですが、日々同船者と比較できるプロガイドさんにも「やっぱりPEの方がバイトが減る」と仰る方が多いように感じます。
また米国のツアープロの間では、カバーに擦れた際の糸鳴りが悪影響を与える・・・として、あえてフロロでフリップする選手もいるのだそうです。

(bassmaster.comより)

 

PEの弱点を一気に解決する裏ワザ

・・・というわけで、現時点においても未だ解決できていないPEラインの弱点をまとめてみました。
こんなふうに挙げてくると、「やっぱりPE、駄目じゃない!」と言いたくなるかと思いますが・・・(笑)。
確かにその通りで、私も数年前にPEラインセッティングに挑戦して見事に挫折しているのです。

しかし今回の挑戦で、これらの弱点のほとんどを一気に解決する方法を見つけてしまった・・・ような気がしています(笑)。
というわけで次回は、PEのアキレス腱を補うちょっとしたコツについてシェアしてみたいと思います。
(今週末はTOP50があるので、UPするのは来週くらいになるかもしれません。。。)

 

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    • フカ
    • 2017年 10月 20日

    個人的に、軽く、張りのないPE最大の弱点は「ラインスラックを活かし辛い」事だと思っています
    ラインがたるんだ状態の感度は、PEは全ライン中最低と感じています
    どうにかキモを掴みたくて、PEでのカバー撃ち動画を見るときは、竿先とラインの動きを凝視してしまいます
    しかし高比重PEなら、ラインの重みによって張りのなさをいくらかカバーしてくれるのかも
    ちょっと試してみようと思います

    • コメントありがとうございます。
      ラインスラックと「たるんだ状態の感度」、エキスパートの方からならではのご指摘とお見受けします!
      それについては第4回のリーダー・セッティングと、第5回のロッド選びでシェアする予定ですので、今しばらくお待ちください<(_ _)>

    • もりぞー
    • 2017年 10月 20日

    ショックリーダーはショックアブソーバー

    動かし過ぎ、ノリ、バレ、摩擦、全てロングリーダーで解決できると思います。

    エラ洗いで首を振った時、竿の曲がりと戻り、ラインの伸び縮みがラインの弛みを吸収してテンションが抜けないようにしてくれるわけですが、竿の戻りよりラインの伸縮のがはるかに早いです。
    最低でも1ヒロ以上、竿が短ければ2ヒロ以上と操作性とのバランスを見つつ許せるレベルでリーダー長くすれば解決すると思いますがいかがでしょう。

    リーダーの種類、ナイロンよりフロロは伸びないと言いますが、同じ長さの場合ですよね。
    沈めたいけど伸びが欲しいならフロロを長めに、浮かせつつ伸びて欲しくないならナイロンを短めに取れば解決です。

    • 流石のアドバイスありがとうございます!
      まさに仰る通りで、このリーダーセッティングに関しては次回・第4回の”リーダー・セッティング編”でシェア予定ですので、そちらもぜひご覧ください(^^♪

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