アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

menu

◆ DeeeP STREAM ◆

:[D] 牽引免許不要MAX艇は、”ジャパニーズ・バスボート”である!?

マイボートの夢をグッと引き寄せる、牽引免許不要艇
コンソール付のMAXサイズは、まさにジャパニーズ・バスボート!?
“見られる夢”の限界と、小型艇の現実をシェアします。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

牽引免許不要クラスは”見られる夢の限界”か!?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
釣り人なら一度は憧れる?夢のマイボート特集。
前回までは各サイズのバスボートについてお送りしてきましたが、「やっぱりバスボートは高嶺の花だ」と感じた方が多かったのではないかと思います。

実際に日本のボートアングラーの中で、バスボートを所有している方の割合はかなり少ないのではないかと思います。
代わりに一番メジャーと言うか、台数が多いのはいわゆる牽引免許不要艇と言われるサイズのボートではないでしょうか。
と言うわけで今回は15ft前後程度の、牽引免許不要艇の中でのMAXサイズに注目してみたいと思います。

(スナガHPより、イーグル155。)

さてまずこのクラスですと、搭載馬力は大体50~70ps程度が多いのでないかと思います。
排気量に換算すると、約1000~1500ccくらいと言ったところ。
車に置き換えてイメージするのであれば、フィット、ヴィッツ、スイフトといったBセグメントのコンパクトカークラスと言えるでしょうか。

(スズキHPより。新型スイフトスポーツ欲しいなぁ・・・)

これらの車にお乗りの方はとても多いと思うのですが、フィットなどはいわば日本の国民車とも言うべき存在でしょう。
というわけで琵琶湖で釣りをしていても、サウザー450イーグル155等の牽引不要MAXサイズが非常に多いという印象。
それでは、なぜここまで人気があるのかを考えてみたいと思います。

 

“牽引免許不要”の落とし穴

さてまずこのサイズの利点として、当たり前ですが牽引免許が不要である事が挙げられます。
被けん引車の重量が750kg以下なら、普通の自動車免許だけで牽引する事が出来るわけです。
これはボートのトレイルの敷居を下げる上で、小さくないインパクトと言えるでしょう。
しかも軽いために、NAの2000ccぐらいのヘッド車でも何とか引っ張れると思います。

(マツダHPより)

しかし注意したいのは、この手のボートでも必ずしも牽引免許不要になるわけでは無いという事です。
バス用ボートにはエレキやバッテリー等、様々な装備がたくさん積まれます。
さらにガソリンもたくさん入れるとなると、実際の牽引時には750kgをオーバーしてしまう事も充分あり得るというわけです。

(ちなみに船だけでなく、トレーラー等をすべて含めて750kg以内です)

そしてもう1つ指摘しておきたいのは、牽引免許を取るのにはさほど費用も時間も掛からないという点です。
特に通称ライトトレーラー免許と呼ばれる750~2000kgクラスの限定牽引免許なら、試験場に持っていって試験一発数千円で済むとの事。
既に牽引免許不要艇でドライビング経験のある方であれば、合格はさほど難しくないと知人より聞いております。
(十万円ちょっと掛ければ、教習所で取得する事も出来るようです)

牽引免許一発試験への挑戦! ① 準備編

こう考えて見ると、実は小型バスボートと牽引不要MAX艇のランニングコストはさほど大差ない事が予想されます。
前回の小型ボート編でも書きましたが、60馬力と90馬力での燃費差などよりも、どんなエンジンを載せるかの方がよほど影響が大きいからです。
つまり2スト60馬力の牽引不要艇より、4スト90馬力の小型バスボートの方がランニングコストが安く上がる可能性もあるというわけです。

(スズキHPより。故障率等を考えると、やはり国産の小馬力4ストは魅力的かなと。。。)

ところがここで大きく変わってくるのが、艇置料」のカベではないでしょうか。
実はサウザークラスの船のオーナーは、マリーナ保管では無く自宅から牽引してくる方が多数派だと思います。
つまりちょっと郊外であれば、自宅ガレージや月極駐車場に停められるのがこのサイズ最大の強み!
土地の広い場所に暮らす方であれば、マリーナ保管料がまるまる浮くというのは巨大なメリットだと考えられます。

(cliccar.comより。こんなお洒落なガレージハウスは夢ですねぇ・・・・)

ちなみに船外機を立てた状態で、トレーラーの先からの全長が大体6m半くらい。
サウザー450クラスなら、まあ7mもあれば余裕で収納できる事でしょう(たぶん)。
そしてこのサイズならガレージハウスを新築しなくても、農業用倉庫などの規格品で格納できるのもポイントではないでしょうか。
(あと、トレーラーのトング先端が折り畳み式のものもあります)

(田舎で土地があれば、カクイチ「広スペースハウス」などは比較的安価に建てられると思います)

 

安いようで、実は高い?

というわけで15ft前後の牽引免許不要MAXサイズ艇ですが、実は選択肢はあまりありません。
圧倒的人気を誇るサウザー450イーグル155(旧イーグル465)、そしてアルミボートになりますがステーサー440あたりでほとんどのシェアを占めているのではないでしょうか。
輸入バスボートには、少なくとも現行モデルにはこの手のラインナップは無いように思います。

ステーサーHPより。昔はチャンピオン・ミーン15など日本市場向けのモデルがあったようですが・・・)

そして気になる新艇価格は、およそ300万円くらい。
もちろん簡単に手が出る金額ではありませんが、新艇を考えるアングラーもチラホラ出てくる価格帯ではないでしょうか。
安くても400万円台中盤くらいからという小型バスボートに比べ、新艇という選択肢がグッと近づくのも1つの特徴と言えるでしょう。

(サウザーHPより。50馬力搭載の標準セットでの標準価格だそうです)

しかし注意点としては、高馬力船外機などオプションを付けて行くとかなり高額になるという点です。
例えばイーグル155にはDF70を搭載した高馬力モデルがあるのですが、お値段367万円也・・・。
DF60(1000cc)とDF70(1500cc)ではトルクが全く違うので非常に魅力的なのですが、もう少しでレンジャーZ175あたりが買えるかと思うと悩ましいプライス設定と言わざるを得ません。

ハーツマリンさんHPより)

そして中古価格が非常に高いのも、このクラスの特徴ではないかと思います。
ランニングコストの低さから人気が高く、しかも中古艇のタマが少ないのが影響してか、中古でも驚くようなプライスタグが付いているのを良く見ます。
新艇のハードルは下がるものの、中古価格は逆に大きなバスボートの方が安いという逆転現象もしばしば見かけます。
逆に言えばリセールバリューが高いので、「新艇で買えるなら」かなり良い選択肢になると言えるのではないでしょうか。

 

ジャパニーズ・バスボートの実力

さて国内では非常に人気のこのクラスですが、ランニングコスト以外のメリットはどうなのでしょうか?
まずは走行性能についてですが、「ビッグレイクでなければ必要十分」ではないかと思います。
60馬力仕様で60km/hくらいは出るそうですし、リザーバーやリバー程度であれば多少荒れても大丈夫でしょう。

(サウザーHPより)

しかし琵琶湖(南湖)で使うとなると、荒れると波に刺さったりする事がどうしても出てくると思います。
一度サウザー450に乗せてもらった事があるのですが、Yahoo!天気で風速5m位の風で結構ビシャビシャに濡れました。
だからと言って転覆しそうという事はありませんでしたが、このあたりは小型ボートでは仕方のない所ではないでしょうか。
(大きなバスボートでも、結構バウから刺さったりしますからね・・・)

(スナガHPより)

そしてこのサイズのコンソール艇は、どうしても有効デッキが狭くなってしまうのも避けられないポイントでしょう。
2人で釣りをするのにも余裕は無いといった感じで、正直もう一つ下のクラスのチラーハンドル艇と大差ないように思えます。
ドライビングの楽さを取るか、それとも広さをとるかの選択を迫られる点ではないでしょうか。

(サウザーHPより)

最後に見逃せないのは小ささの利点で、これが逆に有利に働く場面も少なくないと思います。
狭い流入河川のシャローエリアなど、スモールスポットに容易に侵入できるのはシャローマンには捨てがたいメリットでしょう。
下ろせるスロープの範囲も格段に広がりますので、日本の標準的なフィールドを牽引して回るにはベストなサイズと言えるかもしれません。

(スナガHPより。池原ダムの60馬力規制もクリアできますしね。。。)

というわけでランニングコストの低さ取り回しの良さで、圧倒的な人気を誇る牽引免許不要MAXサイズ艇。
デビュー当初は、こんな小さな船バスボートじゃないとか色々言われた時期もあったようですが・・・。
ジャパニーズ・バスボートとして、今では確固たる地位を築いたように思います。

(サウザーHPより)

平均的な日本人にとって、おそらく“見られる夢の限界”と言えそうな牽引不要MAXサイズ。
しかし現実的に考えれば、正直キツいという方が大半なのも想像に難くありません。
というわけで次回は一気にマイボート実現のハードルを下げる、13ftチラーハンドルクラスを特集してみたいと思います。

(サウザーHPより)

※ところで多くの方が興味があると思われるこのクラス。
実艇を前に、サウザー450 vs イーグル155なんて比較イベントがあったら、参加したいという方いらっしゃいますかね?
船を提供してもいいよと言うお店さんorオーナーの方も含め、乗り気の方がいらっしゃればぜひコメント頂きたいと思います)

 

※ぜひFacebookページへのいいね!& twitterInstagramのフォローをよろしくお願いします。

関連記事

    • TeeKeichang
    • 2018年 1月 25日

    千葉のプロショップKsで、毎年、サウザーとイーグルの試乗会が利根川で開催されてますので、参加されてみてはいかがでしょう?
    情報発信大手の方が参加された形跡が無いので、是非KenDさんのレポートで見たいな、と。
    ここのボートスタッフのブログ笑えますから、チェックしてみてください。

    アメリカでブチかましてくださいませ!
    今や、大森、深江、清水、イヨケン、加藤、KenD、だと思っておりますw

    • 情報ありがとうございます!
      その試乗会は・・・大変興味あります。
      ぜひブログチェックさせて頂きたいと思います(^^♪
      大変恐縮な応援ありがとうございます、頑張ってまいります!!

    • 大王
    • 2018年 2月 02日

    初めまして。僕は2013年10月にイーグル155を購入しました。フロントデッキ2名+リアデッキ1名で釣りができる牽免不要艇という条件で探していたところ2011年1月にイーグル155が発売され、2012年10月に琵琶湖の志那漁港で試乗会があったので実際に乗ってみて「これに決まり!」と思いました。サウザー450はトランサムが張り出しているので実質は14.5ft。フロント2名は無理と判断しました。

    • 情報ありがとうございます!
      イーグル155、フロント2名いけるのですか!?それはスゴイです(^^♪
      ぜひ一度乗せて欲しいです・・・。

スポンサーリンク

おすすめ記事

  1. :[最初に] DeeeP STREAMについて

Translate:

カテゴリー

スポンサーリンク

Twitter でフォロー

カレンダー

2018年1月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

アーカイブ