アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] オールソリッド・ロッドの謎 -1-

中までぎっしり素材の詰まった、特殊ブランクフルソリッド
シイラも獲れるとされるトルクは、一体どこから生まれるのか!?
魚を浮かすリフティングパワーの謎に迫ります。

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オールソリッドの魅力

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて本日は、久しぶりにロッドのお話をひとつ。
中でもちょっと特殊な、オールソリッド」ロッドについて書いてみたいと思います。

(「フルソリッド」とも呼ばれますね)

このオールソリッドというは、つまり「中身が全部詰まった」竿の事。
普通のチューブラーロッドは中が中空なのですが、内側に隙間が全く無いというブランクです。
そしてそのメリットは、リフティングパワー(トルクとも表現される)が異常に高い」事だとよく言われています。

(写真はワイルドサイドWSC72MH。よく曲がってますね・・・)

私がこのメリットに初めて注目したのは、2年前の亀山湖釣行での事。
ULアクションでもカバーからバスを引っ張り出せるパワーに、新たな可能性を感じたのでした。

それから自分でもオールソリッドのロッドを購入し、あれこれとテストを繰り返してきました。
しかし使えば使うほど、謎は深まっていくばかりに・・・。
というわけで今回は結論(?)というわけでは無く、これまでの試行錯誤の足跡をシェアしてみたいと思います。
(ちなみにフルソリッドについての神解説はコチラ↓にありますので、ご一読をお勧めします)

フルソリッドロッドその1.

 

魚が勝手に浮いてくる

さて私が試したオールソリッドロッドは、ジャクソンのSTC-60L-AS“ベイトフィネスプラッギングファニー”というロッドでした。
6フィート・Lアクションのスモールプラッギング用ベイトフィネスロッドで、これで主に浜名湖のシーバスを釣り込んで来たのです。

ご存知の通り、シーバスや黒鯛といった海の魚はバスよりもかなり引きの強い魚たちです。
そうしたターゲットを相手にして感じたのは、「確かに”魚が勝手に浮いて来る“」という感覚・・・。
昔のfenwick・テクナGPのキャッチコピーではないですが(笑)、グッドサイズをぬぅ~っとリフトするフィーリングは圧巻でした。

(リールカスタム界のカリスマも、オールソリッドロッドでシーバスを上げてました!)

じゃあ何、オールソリッドって中身が詰まってるから硬いの?というと、全然そんな感じはありません。
むしろ逆に非常に「よく曲がるという印象で、ティップからバットまで負荷に応じて綺麗に曲がり込んでいってくれます。
そのしなやかさはちょっとグラスに近いと言っても過言ではない位で、確かにLアクションだなという柔らかさだったのです。

(見て下さいよ、このベンディングカーブ!)

ところで昔、シーバスのバラシ対策に勧められて硬めのトラウトロッドを使ってみた事がありました。
(バスロッドだとLくらいの感じ?)
やってみると確かに良く曲がってバレにくかったのですが、代わりに全く魚が寄って来ない・・・(泣)。
ロッドが曲がり切ったままになってしまって、全然竿で魚をリフトさせられないという現象を体験しました。
そしてそれに比べると、オールソリッドは「同じように良く曲がるのに、曲がった後はグイグイと復元する」と強く感じたのでした。

(ちなみに、シイラも獲れるらしいです。。。汗)

 

リフティングパワーとは何なのか

ここで私の頭をよぎったのは、そもそも「ロッドのリフティングパワーとは何なのか?」という疑問でした。
例えばそれが“反発力”なのだとしたら、素材が高弾性なほど反発力は上がるはずです。

オフショア・キャスティングの世界では、飛距離を伸ばすために結構高反発なロッドが多いと感じます)

しかし現実には、一般に「トルクのあるロッド」と評される竿は逆に低弾性(≒低反発)な素材を用いたものが多いように感じます。
これは大きな矛盾で、つまり(魚を掛けた時の)体感的なリフティングパワーというものは反発力で数値化できないという事ではないでしょうか。

だとしたらなぜ低弾性なロッドで魚が浮きやすいと感じるのか?というと、1つには「魚が暴れない」という要素があると思います。
グラスロッドナイロンラインを愛用する方なら熟知している事と思いますが、この手の“曲がるロッド”“伸びるライン”を使っていると、本当に魚がおとなしくなります。
逆に高弾性ロッドにPEラインを組み合わせると、まるで魚種が違うかのように猛烈な抵抗を体験できる事でしょう。

ですから素早く浮かせて取り込む上で、良く曲がって「魚のダッシュを吸収し、暴れさせない事が1つの条件になるのは間違いないと考えています。
しかし理由がそれだけだとしたら、上に書いた曲がりっぱなしのトラウトロッドと、曲がってから戻るオールソリッドの違いを説明できません。
というわけで長くなってしまいましたので、なぜオールソリッドは復元力が高い(ように感じる?)のかという理由については次回書いてみたいと思います。

 

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    • GⅡスプーン
    • 2018年 8月 04日

    お久しぶりです。いつも楽しく拝見させていただいております。
    またまたマニアックな内容ですね。
    確かにフルソリッドの竿は、いつのまにか魚がグネグネしてる間によってきますよね。
    私も昔に4g程度のトッププラグをベイトリールで使いたくて、ダイワのハートランドZの561ULXSというソリッドロッドを使用してましたが、まさにそんな感じでしたね。
    ソリッドの竿はチューブラーの竿に比べて、感度がイマイチ、持ち重りする、と使用感が悪いものの、食い込みが良い、バラしにくいのメリットにより、魚を釣り上げるトータル性能では上ではないでしょうか。
    イマイチソリッド竿が少ないのは、それを理解している釣り人が少ないからでしょうね。

    • いつもありがとうございます!さすが、すでに使われておりましたか~!
      マニアック過ぎて、どこから書いていけばよいか迷子になりそうです(笑)。
      デメリットも確かにあるのですが、チューブラーには絶対実現できない多くのメリットもあると実感しています。
      ちょっと何回かに分けて書いていきたいと思いますので、しばらくお付き合いください<(_ _)>

    • pop
    • 2018年 8月 04日

    おはようございます。確かにフルソリッドは異常なくらい粘りますよね!ジギングに使っていた時期がありましたが初めは曲がりすぎて怖いくらいでした笑
    そういえばゼナックからチューブラーの中にカーボンコアを詰めてイカリブランクと銘打ってプッシュされてますがあれもよく考えるとフルソリッドと同じ何でしょうね!

    • おお、ジギングで使われておりましたか!
      確かにフルソリッドって、「折れるんじゃ???」って心配になるくらい曲がり込みますよね~。
      そしてイカリブランクについてコメント頂けるとは予想外でしたが、実は今回取り上げようと思っておりました(笑)。
      というわけで、今後しばらく更新にお付き合い頂ければ幸いです!

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