アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] ハス消滅の原因判明!?専門家が決意のリポート

日本全国で相次いだ、突然のハスの消滅事件
水草や生物が激減する日本の水辺に、今何が起こっているのか?
「本当の事を言って死ぬ」、専門家の決意の告白をシェアします。

※今回の画像は、全て398 FILMさんのyoutube動画「日本釣振興会『農薬が日本の釣りを駆遂する!』升秀夫 助教」よりお借りしております

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

農薬が日本の水辺を崩壊させる?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて昨日から、釣り人の皆様のタイムラインを駆け巡っている一つの衝撃動画・・・。
日本釣振興会主催シンポジウム「農薬が日本の釣りを駆遂する!」はご覧になりましたでしょうか。

 
これは筑波大学医学医療系助教で、獣医師でいらっしゃる升秀夫 先生農薬に対して鋭く警鐘を鳴らしている内容なのですが・・・。
自身も薬品の開発に関わってきた中で、これまで医薬品業界や原料メーカーから様々な圧力を受けて来たそうです。
しかし定年退職を間近に迎える中で、最後くらい、本当の事を言って死ぬと覚悟を決めて告発した決死の訴え。
その内容は、我々釣り人としても愕然とするショッキングなものでした。

これについては内容が高度なので、もはや「リンク先の動画をぜひご覧下さい」としか言えないのですが。。。
かなり長時間の講義という事もあり、自然科学系の基礎知識をお持ちでない方には多少難解かもしれません。
ですのでタダの一般人である私にはかなり荷が重いのを承知で、以下に超・ごく簡単に要点をまとめさせて頂きたいと思います。

 

1.ネオニコチノイド系の殺虫剤が、地球規模で生態系の変化を起こしている

現在ネオニコチノイド系の殺虫剤というのが世界中で大量に使われているそうなのですが、近年これがかなり生態系に悪影響を与える事が明らかになって来たそうです。
環境中に流れ出したネオニコチノイドは植物を経由するなどして拡散し、様々な昆虫が大量死するなど悪影響が出て来たとの事。
これと連鎖して虫を餌にする鳥や魚が減少するなど、広範に影響が広がっているのだそうです。
それはもちろん、川虫などの減少を通して私たちの釣り場にも大きな影を落としているわけです。。。

人体に関する悪影響を報告する研究結果も出ているようで、すでにEUなど欧米では禁止の方向で議論が進んでいるようです。
しかしそんな中、何と日本では逆に濃度の規制が緩和されたというのですから驚きます!
升先生には失礼ながら、ちょっと聞いただけではとても信じられないような内容・・・。
世の中には人の不安を煽るトンデモ似非科学の類も蔓延していますので、これについては自分でも少し調べてみました。

昆虫種の「壊滅的崩壊」、地球規模で進行中 研究

ネオニコチノイド系農薬の危険性をめぐる議論は次の段階に

ネオニコ農薬2000倍緩和、裏で住友化学が動く

■ネオニコチノイド農薬:各国の規制状況

情報の真偽を確かめるには、一次情報(ソース)に当たるのが基本と言われておりますが・・・。
一応私も理系学部出身ですのでPubmed等で論文を検索してみたのですが、確かにネオニコチノイドの悪影響を指摘する論文は山ほど見つかりました。
日本での規制緩和も確認できましたので、升先生の指摘は基本的に「fact(事実)」と考えて差し支えないのではないでしょうか。

 

2.ALS阻害剤が水草を消滅させる

そしてネオニコチノイド系殺虫剤に加え、さらに環境に追い打ちをかけるのがALS阻害剤という水草除草剤
その効果は特効薬というにふさわしいもので、水路の苔まで綺麗さっぱり消滅するとのこと。
2013年の発売以来、画期的な水稲用の除草剤として田植え期の水田で広く使用されるようになったのだそうです。

ALS阻害剤「アルテア」スペシャルサイト(日産化学株式会社HPより)

それがもたらす結果として、升先生は河川・湖沼が植物の無い「無機質河川」状態に陥る事を警告されています。
水が透明なら一見キレイな川に見えるわけですが、実は無生物状態の水辺ほど恐ろしいものは無いと・・・。
水質の尺度としてCODやBODのみを偏重する危険性を指摘されているわけですが、私も一人の釣り人として「濁っていても豊かな水」という概念には深く同意する次第です。

 

ハス消滅・ウィード激減の原因!?

ところで2016~2017年前後に、日本全国でハス群落が突然消滅するという怪現象をご記憶の方も多いかと思います。
琵琶湖では有名な赤野井の蓮畑が、いきなりきれいさっぱり無くなって本当に驚いた覚えがあります。
それも琵琶湖界隈にとどまらず、牛久沼や佐賀城公園など離れた場所で同時多発的に発生したのでした。

国内最大級のハスの群生地が突然の消滅

突然ハスが消えた! 谷田川で謎深まる

京都・淀城のハスが激減、500匹?のカメの食害で

そしてほぼ時期を同じくして、琵琶湖の南湖中に繁茂していたウィード(水草)が急減していきました。
当サイトでも何度も書いてきましたが、2019年のウィード量はここ10年で間違いなく最少レベル
最近ようやく少し生えてきましたが、春先などは本当にこのまま水草が全て消滅してしまうのではないかと危惧していました。

(生えたと言っても、体感的には最盛期の100分の1程度かと・・・)

そしてハス消失の原因については、カメの食害や土壌の変化など様々な可能性が指摘されてきました。
しかし広い日本全国で、ある年にいきなり跡形もなく消滅する理由としては腑に落ちなかったというのが正直なところ。
ウィードについては滋賀県で実施されている藻刈り事業の効果を指摘する声もありますが、一度も藻刈りされていなくても水草が消えている場所はたくさんあります。
それに私は田舎者なのでこれまで嫌というほど草刈りをしてきましたが、植物というものは刈ったくらいではよほど消えて無くなったりはしない・・・という経験もしてきたのです。

けれどもそんなガンコな雑草も、根まで残さずキレイさっぱり除去する方法も確かに存在します。
それが農薬を使う事で、私も今まで除草剤を使用してきた経験が幾度もあります。
逆に言えば薬品の影響でもなければ、そんなに跡形もなく植物が消えるなんてあるのだろうかと訝しんでいる次第です。

もちろん上記のハスやウィードの話は、素人である私の単なる個人的な想像にすぎません。
ALS阻害剤(アルテアが原因として特定されているわけでもなく、升先生ですらそれについては直接言及されていません。
しかし市販されて間もなく全国でハス消失が起こっていることを考えると、何らかの因果関係を疑うのは自然ではないでしょうか。

(これ、ホームセンター等でも普通に売られているそうです。。。)

というわけで今回の日本釣振興会主催シンポジウム「農薬が日本の釣りを駆遂する!」では、とてつもなく重い&国家規模の深刻な問題が提起されていると感じました。
これは単に釣り人や水辺環境を取り巻く問題にとどまらず、飲水健康問題も含めた全国民に関わる話と言っても過言では無いでしょう。
そこには大企業の利害や政治的な思惑も複雑に絡んでいる事でしょうし、正直あまりに巨大過ぎてどうして良いのか分からないでいる状態です。
もちろん原理主義的に「農薬は悪だ!使用を禁止しろ!」という単純な話では済みませんし、それを使用する農家の方を責めるようなことがあっては決していけないと思います。

(升先生も現在の農業の現状を踏まえて、より影響の少ない農薬を使う事を提案されています)

しかし動画中でも指摘されているように、政治を動かすのは科学的な正しさではなく世論の力ではないかと・・・。
その意味で一人でも多くの方にこの問題を知って頂きたく、本記事をシェアさせて頂きました。
よろしければシェア・リツイート等、ぜひこの動画をSNS等で拡散して頂ければと考えております。

(私の理解力不足から内容に誤解が生じるといけませんので、なにとぞオリジナルの動画をご覧ください!水草については1時間13分頃から!)

 

※ぜひFacebookページへのいいね!& twitterInstagramのフォローをよろしくお願いします。

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    • 通りすがりの釣り人
    • 2019年 6月 24日

    私の良く行く兵庫県の青野ダム、昔はあったウィードがゼロになりました。
    時期も仰ってるあたりと、重複する可能性があるなと。

    記事を読み、少し少し腑に落ちた部分があったため、コメントさせて頂きました。
    何が正解かは簡単には決められないので、とても難しい話ですね…
    (個人的にはウィードが恋しいです。)

    • 貴重な情報ありがとうございます!
      青野ダムもウィードが無くなってしまったのですね・・・。
      これは本当に怖い話だと思うので、もっともっと広まって欲しいと思っています。

    • Dai
    • 2019年 7月 22日

    こんにちは、フェイスブックから来ました。怖い話ですね。事の是非は最終的に人体への影響がありますのでお国に成分調査して欲しいですね。

    • ご覧いただきありがとうございました!
      まさに懸念されるのはその点でして、きちんとした調査がなされて欲しいと思います。。。

    • Bassermate
    • 2019年 8月 05日

    こんにちは。

    大変興味深く読ませて頂きました。

    最近の琵琶湖の異変には皆さん気づいていることと思います。
    バサーや漁師さんが最も感じていることではないでしょうか。

    ・赤野井湾と岐阜の蓮畑消滅(2016年同時期・メタンガスの可能性を示唆)
    ・’79年から観測史上初の全層循環が完了せず
    ・ウィードの謎の激減(藻狩り以外の場所でも減少)
    ・安曇川沖など最深部近くでの謎の地底噴出(メタンガスの可能性を示唆)
    ・鮎の漁獲量の急激な増減(年により変化が大きすぎる)
    ・ブルーギルの漁獲量の激減(南湖だけでなく北湖でも同時に)
    ・琵琶湖の地殻変動(これが上記全てに起因する論が有力?)

    とにかく、新聞報道でも「漁師さんも首をかしげる」とか「県や研究者もこんなことは初めて」などの見出しが目立ちます。私は琵琶湖に通い始めて20年になる40代バサーですが、釣りそのものよりも「琵琶湖の異変」の方が気になります。

    これからもKen Dさんには(たまにでいいですので)このような「琵琶湖の異変」の記事を書いて頂けると嬉しいです。
    毎日のように読ませて頂いております。これからも楽しく読ませて頂きますね!

    • 嬉しいコメントありがとうございます!
      バスフィッシングうんぬんの手前で、一体琵琶湖はどうなってきてしまっているのか?というのは非常に気がかりな点でして。。。
      私自身分からないことだらけですが、「これは!」という情報があればこれからもシェアしていきたいと考えております。
      それでは今後ともよろしくお願いします!

      • Shipsea
      • 2019年 9月 05日

      滋賀県在住です。
      琵琶湖の異変はリアルに感じています。本当におかしいですね。

    • Shipsea
    • 2019年 9月 05日

    近江八幡在住の釣り好きです。琵琶湖ではバス、ブルーギル。山ではヤマメやイワナをフライフィッシングで楽しんでいます。
    私のGoogle Discoverに上がってきましたのでそこから読みました。本記事はとても興味深く拝読致しました。

    確かに今年というか数年ぐらい前から琵琶湖はとてもおかしいです。白鳥川の横の北沢沼のウイードが突然消えました。同じ時期ぐらいに赤野井湾のハスが消えたと騒ぎ出しました。同時ぐらいですが、堀切漁協付近のウィードも消えました。大きなブルーギルが釣れていたのでおかしいな、と感じていました。

    • Shipsea
    • 2019年 9月 05日

    近江八幡在住の釣り好きです。琵琶湖ではバス、ブルーギル、山ではヤマメやイワナをフライフィッシングで楽しんでいます。
    私のGoogle Discoverに上がってきましたのでそこから読みました。本記事はとても興味深く拝読致しました。

    確かに今年というか数年ぐらい前から琵琶湖はとてもおかしいです。白鳥川の横の北沢沼のウイードが突然消えました。同じ時期ぐらいに赤野井湾のハスが消えたと騒ぎ出しました。同時ぐらいに堀切漁協付近のウィードも消えました。大きなブルーギルが釣れていましたが、いなくなりました。
    外来魚釣りにダメージがあるので嫌という話ではありません。琵琶湖では主に外来魚に遊んでもらっていますが、淡水魚全般と遊んでいます。ナマズやケタバス、あゆ、もろこ、フナ等々色々な魚に遊んでもらっていますが、今年は本当に魚が消えています。外来魚だけでなく、琵琶湖に異変が出ているのかなと心配しています。近江八幡付近だけかと思っていましたが、他の地域もあるのだと認識しました。

    琵琶湖博物館の方は何を研究しているのでしょうね。外来魚だけに狙いを定めて啓蒙活動をしているので、変化に対応出来ていないのでしょうか。外来魚の駆除量だけを見て、駆除活動の結果で、減ったと喜んでいるのでしょうか。

    • コメントありがとうございます!
      やはり地元の方も、異変に気付かれているのですね。。。
      仰るとおりこれは在来魚を含めた生態系全体への甚大な問題で、食物連鎖が根底から壊れてしまうのではないかと危惧しています。
      京都新聞で読んだ琵琶湖博物館の学芸員さんのコメントでは、ハス消滅の原因はミドリガメの食害など複数の要因が考えられる・・・と書かれていましたが、本当にそう考えているのかなぁと正直疑問に思います。

  1. 2019年 9月 05日

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