アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] 2019バスオブ最終戦・野尻湖で目撃した”宇宙”

バスオブジャパン最終戦、晩夏の野尻湖ラウンド。
難しい季節の変わり目で、勝敗を決めた決定打とは?
スモールの聖地で、バスフィッシングの”無限に打ちのめされます。。。

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バスオブジャパン最終戦・野尻湖ラウンド

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて先週末は、Japan B.A.S.S. nation(バスオブジャパンの最終戦で野尻湖に行ってきました。
日本国内にいながらアメリカを目指せる、夢いっぱいのBassmaster公認トーナメントです。

今年は規定によりコアングラーとしての参加なのですが、せっかくなので前日一人で会場となる吉野屋さんでレンタルボートを借りてみました。
野尻湖は4年前に一度しか行ったことがない上に、そもそもスモールマウスバスの経験がほとんど無い私・・・。
スタイルうんぬんにこだわらず、とにかく野尻湖的に「普通の釣り」を学ぼうと心に決めてスピニング2本だけを積んでいったのでした。

エレキ&魚探付きの9.9馬力8000って、野尻湖最安なのではないかと。。。)

吉野屋さんのHPはコチラ

とにかく場所も何も分からないので、まずは風向きに合わせて流れがヨレそうな場所をランガンしてみます。
すると所々でボイルを散見し、「魚は浮いているのかな?」と表層からスモールプラグでアプローチ。
サミーやベントミノー、ステルスペッパー、フラッシュミノー、スーパースレッジなどをローテーションしてチェックしていきます。

(まああれです、浜名湖で使うようなスモールプラグを持っていっただけです。。。)

結局それで7~8本は釣れたのですが、残念なことにサイズが全く伸びません
おそらく半分近くがノンキーで、良くても30cmちょっとといったところ。
小さくても良く引いて楽しいのですが、試合を考えたらお話にはならないでしょう。

大きい魚は少しレンジが深いのかなと思い、次はウルトラスレッジをドラッギングしてみる事に。
とはいえ大会ルールでは50mまでしかエレキで引っ張れないので、せいぜい4~5mまで潜らせられれば良いところ。
このために巻いてきたオードラゴン0.4号+フロロ3lbリーダーで、7~10mラインの中層をトウィッチすると45UPのキロオーバー(推定)がバイトしてきてくれました。

さらにもう一本同クラスが釣れてきたのですが、ちょっとおかしな釣れ方だったのでこれはノーカウントとしてストップフィッシング。
優勝ラインの予想はボーター(5尾)4kg台ノンボーター(3尾)で3kgくらいと聞いていたので、正直全然お話になりません。
一体どんなパターンでそんなに釣れるのだろうと、楽しみにしながら翌日の本番を迎えました。

 

難解な季節の変わり目

ところで今大会のタイミングは、非常に難しい季節の変わり目に当たっていたようです。
1~2週間前は良く釣れていたそうなのですが、台風の襲来などもあって水温は2℃以上低下
しかも-1m以上の大減水との事で、フィールドコンディションは激変のさなかにあった模様です。
プリプラの際「夏の釣り」で良いパターンを見つけていた選手ほど、変化に苦しんでいたようでした。

(ほとんどの選手の口からは、一様に「厳しい」という声が聞かれました・・・)

今回お世話になったボーターの石川英三選手も、難解な季節の変わり目に手を焼かれていました。
中部の名ショップ“クリンチノット”店長の石川選手はさすがに博識で、試合中は非常に多くの事を教えて頂いたのですが・・・。
そんな手練れの選手をもってしても、ライトキャロでキーパー1尾という非常にタフな一日だったのです。

(石川選手は、2018年のクラシック・ウィナーでもあります)

ですから私程度の腕では、当然のごとくノーフィッシュ
実は試合中、「もう少し小さいワームの方が良いかも」というアドバイスを頂いて貴重な1尾を掛けたのですが・・・。
初めて使った3lbラインに慣れない私は、下手くそなファイトで良さそうな魚をラインブレイクしてしまったのです(泣)。

(スイングインパクト3″を使っていたのですが、旧吉戦の参加賞でもらったワイルドゴビーに変えたらホントに喰いました・・・)

そんなタフな試合を制したのは、唯一のリミットメイクを果たした2017年度AOYの大西信行選手。
通称“水道局”と呼ばれるエリアのライトキャロライナリグで、8本ほど釣って入れ替えを繰り返したのだそうです。
昨年の野尻湖戦も制したエキスパートが、その実力を遺憾なく発揮しての連勝となりました。

(しかし5尾トータル3740gというスコアは、本戦の状況の厳しさを物語っていたように思います。。。)

2位は3尾ながら3135gと、やはり水道局でのキャロでナイスサイズを揃えた服部健選手がランクイン。
大西選手とともに、North Waveチームでワン・ツーフィニッシュを決めて見せました。
しかしその名手をもってしても、何と13時までノーフィッシュだったというのですから驚く他ありません。

(逆に言えば、それでも自分の釣りを信じてやり切れたというのは本当に凄いなと・・・)

そして3位は大崎のディープ・フラットでワカサギのスクールにつく魚を追い、3尾・2800gをウェイインしたベテランの高谷昌宏選手。
多くのボートがひしめく大船団戦の中、ドロップショットとミドストで激しいつばぜり合いに競り勝った形です。
ボトムと中層を繊細に釣り分けるテクニックと共に、魚探などの最新デバイスを使いこなしての見事な釣果でした。

それからノンボーター部門での優勝は、3尾・2945gとボーター部門をも脅かすウェイトを持ち込んだ高橋義昌選手。
バスオブを代表する選手の一人であり、野尻湖を得意とする高橋選手はノンボーターでもやはり強かった・・・と一同嘆息。
当日ボトムの反応が悪い事を察知し、フラットの中層をジグヘッドのカーブフォールで攻略するという見事なアジャスト劇を見せました。

(NEWトライトンのデビュー戦?を見事優勝で飾った形です!)

そんなわけで難しい季節の変わり目を攻略したのは、「やはり」といった感じの実力者の面々でした。
コンディションが変わっても(変わる時こそ?)、強いアングラーは強いという事実をまざまざと見せつけられた気がします。

 

無限に広がるバスフィッシングの”小宇宙”

さてそんな野尻湖戦を終えて、私の心はとにかくもう途方に暮れていました
それは他選手との実力差を見せつけられた・・・といった程度のものではありません。
これまで自分の全く知らなかった、完全に未知のバスフィッシングが繰り広げられていたことを思い知らされたのです。

私はスモールマウスバスの経験がほとんど無いと先に書きましたが、それでも「バスはバスでしょ」と軽く考えていました。
しかし今回上位入賞者を多く出したフラットエリア(や、それに近い場所)は、私が前日プラで完全に無視したエリアでした。
つまりそれはバス探しの初歩からして、自分の考え方のピントが180°ズレていたことを意味しているという訳です。

(これといって何もないフラットに、ボートがひしめいているわけですよ。。。)

具体的に言うと私が探していたのは岬や岩盤等の壁、あるいはブレイクやそれにかかる倒木など「ベイトを追い込める場所」でした。
それはバスフィッシングにおいて、ごく基本的な普遍の法則だと考えていたため・・・。
ウィードも岩もオダも、目立ったカバーが何一つないツルッツルのフラットエリアで、ベイトの群れについて回るバスを釣るという選択肢は全く眼中になかったのです。

それはスモールという種の特性なのか、それともワカサギというベイトの影響なのか、はたまたプアカバーのフラットレイクという地形がそうさせるのかは今の私には分かりません。
しかし試合後に教えて頂いたところ、そうしたフラットの釣りは野尻湖で最も一般的な「普通の釣り」の1つだとの事。
自分の知っている釣りというものが、広大なバスフィッシング界のごくごく一部でしかないという事実を苦しいほど痛感させられました。

(65lbのPEで2ozテキサスをパンチする釣りと、あまりにも世界が違い過ぎるじゃあないですか。。。)

それに加えて、勝負を分ける決定的な要因になっていた「食わせ方の巧拙」にもショックを受けました。
今回のリザルトを見て興味深かった点は、ボーターとノンボーターのスコアの差が極めて小さかったという点。
というよりもリミット匹数の差を考えれば、むしろバックシートのノンボーターがまくっていた船も多かったのではないかと想像します。
上位入賞者もエリア的に珍しい場所を釣っていた様子もなく、つまり戦略よりも純粋に食わせのテクニックが決定打になっていたのではないでしょうか。

そんな繊細な食わせの戦いの中で、バス人生で初めて3lbラインを巻いたような私が手も足も出なかったのは当然です。
手持ちのワームで一番小さかったスイングインパクト3″ですら「ちょっと大きめかも」と言われた時には、自分の知っている釣りとは完全に異次元の世界がそこにある事を思い知りました。
「バスフィッシング」という小宇宙のあまりの広大さに、気が遠くなるような思いを抱いたのです。

(バスフィッシングって、ホント無限だよなぁと。。。)

そんなわけでこれまで全く知らなかった、新たなバスフィッシングの世界を見せつけられたバスオブジャパン野尻湖戦。
あらためて様々なフィールドをトレイルする、ツアー・トーナメンターの凄さを実感したように思います。
(練習して何とか食らいついていきたいのですが、野尻はボートの持ち込み制限があるというハードルにぶち当たっています。。。)

(ちなみにバスオブの試合でもハイテク化は進んでおり、パっと見で10艇くらいはライブスコープが搭載されていたような・・・)

ともあれバスオブの選手の方々は皆さん極めて紳士的で、「おぅ、新入りちょっと顔貸せや」みたいなイジメは全くありません(笑)。
真剣ではあってもギスギス感は無く、大人のスポーツマンシップが働くフェアなトーナメントという印象です。
というわけでお世話になった選手・運営の皆さま方、貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました。
残すは代表派遣選手を決める10/6のクラシック、参加選手の方々の活躍を期待しております!

 

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    • しがない釣り人
    • 2019年 8月 27日

    野尻湖戦お疲れ様でした…!
    釣り方どころか場所選びから無限に広がるパターン…その昔、釣りが武術と同様に「道」と称された理由が垣間見えますね……

    ところで、ラージもスモールも同じくらいの頻度で釣りに行く自分は、スモールは確かに繊細な釣り、スモールワームがセオリーであり主流ではあるのですが、去年一昨年のTOP50を見ても、必ずしもそれだけが正解ではないと思っています。
    タイミングを合わせればビッグベイトでも、フルサイズジグでもスモールは出ますし、上手くはめた時の爆発力はラージを凌ぐとも思います。

    要するにKenDさんが今まで培ってきた釣りはスモール相手にも決して歯が立たない訳では無い、ということです。ほんのちょっとスモール用にアジャストすればスモールレイクをホームにするアングラーにはない引き出しから組み立てる釣りは確実に強い武器になりますよ!応援してます!

    • スモールを釣り慣れた立場からのアドバイス、本当にありがとうございます!
      そう言って頂けると本当に励みになります、なるべく場数をこなしていきたいと思いますので、今後とも色々教えて下さい(^^♪

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