20Apr
クランカーやフリッパーなど、次第に固まる自分の“スタイル”。
しかしアングラーの拘りは、むしろ釣果の邪魔になる!?
釣果にコミットするための、「魚本位」の考え方をシェアします。
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“自分流”のスタイルは邪魔になる?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さてだんだんと釣りをやり込んでいくと、誰しもある程度「自分流のスタイル」というものが出来上がっていくのではないかと思います。
例えば私でしたら、クランカーと言うほどではありませんが、良く使うルアーはプラグなどの巻き物系に偏っています。
逆にシャロー道のHidekiさんやKakedzuka.comのカケヅカさんであれば、撃つ釣りがメインとなる“フリッパー”。
他にもビッグベイターやサイトフィッシャーマンなど、何かしら自分の得意な釣りと言う物が出来ていくのではないかと思います。
しかし最近思うのですが、こうしたアングラーのフィッシングスタイルが、逆に釣果の妨げになる事もあるのではないかと。
「俺はクランカーだ」「自分のスタイルはフリッピングだ」というのは確かに格好良いですし、得意な釣りを貫くことにも一定の合理性があるとは思うのですが・・・。
スタイルと言う枠で、ある意味アプローチを限定する事の功罪を考えてみたいと思います。
魚は空気を読まない
ところで2017年のエリート開幕戦にて、”超新星”ジェイコブ・ウィーラーが劇的なデビューウィンを飾ったのは記憶に新しいところです。
しかしウィーラーのみならず、ジェイミー・ハートマン、ジェシー・ウィギンズといった若手が揃って全員大活躍。
何と表彰台の上位3名を全てルーキーが独占するという、衝撃の幕開けとなったのでした。
そしてその全員が使っていたキー・ベイトが、“ダミキリグ”と呼ばれるジグヘッド・ミノー。
これをバーチカル・シューティングするという、冬のチェロキーレイクでは大定番となるメソッドでした。
我々がこれに意外な衝撃を受けたのと同様、アメリカ本国でもこのローカル・ベイトはかなり珍しいものだったようです。
しかしルーキー選手たちは、長期プラを敢行する中でこのローカルルアーをしっかりと使い込んでいったとの事。
結果として、ダミキリグを使いこなせた選手が上位に入賞するという、極めてシンプルな「ルアーの差」が出た1戦だった模様です。
この試合の結果を見て痛感したのは、「魚って、やっぱり素直なんだなぁ」と言う事でした。
自分が食べたいと思った物(ルアー)には口を使う一方で、食べたくないものにはバイトしない。
それがいくらKVDやアーロンといった超有名選手がキャストしたルアーであろうと、「KVDかぁ・・・仕方ないからちょっと食べとくか」というサービス精神が発揮される事はないと言う事です(笑)。
そんな事当たり前だろ!と言われればその通りなのですがw、私たちアマチュアはどこかプロに対して魔法的な幻想を抱きがちだと思います。
誰のクランクにも釣れない状況でも、KVDが投げたら喰うんじゃないか・・・と。
だけど水の中にいる魚が、「空気を読む」なんて事は決してないのです。
もちろんそのクランクだけに魚が食べたくなる要素があれば別ですが、「これが俺のスタイルだから」と状況に合っていない釣りを押し通しても、結果が返ってくることは難しいでしょう。
その意味でルアー選択やアプローチ法と言ったものは、「自分はこれが得意だから」というアングラー側からの基準では無く、「今、魚が何を求めているのか」という魚本位の考え方をしなければいけないのではないかと思うのです。
スタイルの広がりを目指したい
大森貴洋プロと言えば、かつてはシャロー・フィッシャーマンのイメージが強かったと思います。
(「アメリカ人にシャローに釣り方を教えてやるよ」のセリフは一生忘れられないwww)
しかし「バーサタイル化」を掲げて来た近年では、ディープで上位に上がる機会が非常に増えて来たのではないでしょうか。
釣るために、勝つために、「魚に合わせる」事を選んだプロアングラーの選択。
クランク嫌いを自負していた青木大介プロも、昨年の北プロの活躍を見てからクランクを見直していると聞きます。
このように本当に強いアングラーと言うのは、自分のスタイルを決めつけず、常に新しいメソッドを模索しているのではないかと感じた次第です。
(Bassmater.comより。”神様”リック・クランでさえ、「チャターはまだ勉強中なんだ」と語ってましたからね・・・)
というわけで比較があまりにもショボ過ぎて恐縮ですが、私も好きな巻き物ばかりに拘らず、撃つ釣りやライトリグなどにも知識を広げていきたいなぁと思う今日この頃です。
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コメント
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これってすごく難しい問題だと思います。
私は本当はハードベイトで釣りたい!…だけど結局すぐにフィネスに頼ってしまう。
これって別に幅があるわけではなく、逃げているだけなんです。
なので1つやりこんだ中に別のアプローチがあるはず!と思って新しい事に挑戦するのと、
とりあえず釣っとくか…的な発想から挑戦するのでは蓄積される経験値が違います。
なのでまずはやりこむこと、が本当は多分重要な気がします。
すいません、酒飲みながら読ませて頂いてるので変な表現だったかもしれません(汗)
いえいえ、貴重なコメントありがとうございます。
そうなんですよ、フィネスも「攻めのフィネス」と「逃げのフィネス」があって、とにかく他で釣れないから最後はフィネスに頼ろう・・・というのは、自分にも物凄く経験のあるお話です(;^ω^)
というわけで私は、ある時から巻く釣りしかしないようになって、今のような偏ったスタイルに至っております(爆)。
今回の記事を読んで、田辺さんが「でこることを恐れずに一つのことをやりきってみなよ」とおっしゃっていたことを思い出しました。プロと呼ばれる人はそういう経験を通して得意な釣りをもちつつも、トーナメントでは普段あまりやらない釣りをやって勝てる人たちなのかなと今回の記事を読んで思いました。(アベマTVで観た陸王でイヨケンさんは、ストロングスタイルですけどライトリグのキャストめちゃくちゃ上手かったです。)
私はまだタックルすら揃えられていない素人ですがまずは巻物(スピナベ、クランク)をやりこんでから打ち物をやろうと思ってます。もし浮気心を出しそうになったらDEEPstreamを読んで思い止まりますw