27May
カエシが外側に付けられた“アウトバーブ”フック。
一見奇抜なデザインは、実は機能性に溢れていた?
実は凄いアウトバーブのメリットを見直します。
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アウトバーブフックを見直してみる
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
毎週土曜はソルトの日・・・ですが、本日はバス・ソルト共通の話題をひとつ。
テーマは「アウトバーブフック」です。
これまで何度も書いているように、私はワンテン(メガバス)が大好きです。
しかしワンテンには大きな弱点がありまして、それが純正で装備されている「カツアゲフック」。
「アウトバーブ」と呼ばれる、カエシが外側についているのが特徴的なこのフック。
軽量なのは良いのですが、あまりにも伸びやすいという欠点に泣かされた方も少なくないのではないでしょうか。
ですからワンテン使いの間では、純正フックは交換して使うのが常識になっているように思います。
そんな評判の芳しくなかったカツアゲフックの影響か(?)、「アウトバーブは良くない」という認識が一般に広まっているように思います。
何を隠そう、私も全く良いイメージを持っていなかったのですが・・・。
最近見直し始めている、アウトバーブフックのメリットについてお話したいと思います。
アウトバーブのメリットって?
さて、ではアウトバーブフックのメリットとは何でしょうか?
それは端的に言うと「刺さりやすい」、つまり貫通力が高いという事になるようです。
そのメカニズムは次のようなものです。
まず基本的にフックが刺さる場合、下の写真の様にラインの引っ張り方向と、フックポイントの向きにズレが生じます。
ですから角度がついている分だけ、フックのスロート部分の内側に力が掛かるというわけなのです。
その力が掛かる内側に、カエシがついていたらどうなるでしょうか?
フックはスロートの内側をこすりつけるようにして刺さっていくわけですから、当たり前ですが大きな抵抗になる事でしょう。
つまりカエシが引っ掛かる事で、フックが貫通する際に大きな妨げになってしまうというわけです。
しかしこの時、カエシが外側についていたらどうなるでしょうか?
上にも書いたように、フッキングの際はスロートの内側方向にしか力が掛かりません。
つまり結果として、理論的にアウトバーブはフッキング時の抵抗が少ないと言えるというわけです。
実際使ってどうなのか
というわけで理論的には納得できたわけですが、カツアゲフックを使ってみた限りではそのメリットがよく分かりませんでした。
なぜならあまりにもワイヤーが伸びやすかったので、「刺さり切らずに伸ばされた」のか、それとも「刺さったのに伸びた」のかが判別できなかったのです。
他のフックの選択肢もあまりなかったため、アウトバーブの効用については正直疑問を抱いたままでした。
しかしある時、“トレブル120“(がまかつ)というアウトバーブ・トレブルを見つけて試しに使ってみました。
ソルト用?なのか中太軸でちょっと重い(トレブルSP-MHに近い位)のですが、この刺さりが抜群に良かったのです。
おそらくワイヤー自体は旧世代の柔らかめの物で、もちろんフッ素コートなども施されていません。
それにもかかわらず、ひょっとしてトレブルSP-MHより貫通力が高いのでは???と感じる位で、今のところキャッチした全ての魚(シーバス)でバーブまで刺さり切っています。
口の硬い特大サイズでまだ試せていないので最終的な評価はまだ先ですが、アウトバーブフックの予想以上のポテンシャルに驚いたというのが率直な感想です。
意外なメリット
そしてアウトバーブフックには、意外なメリットもある事が分かりました。
「バス釣りブログ速報ナニブロ」管理人さんに教えて頂いたのですが、内側にカエシが無いとフックがラインと絡みにくい。
もっと正確に言うと、ラインを拾ってもバーブに引っかからないので、もし絡んでも外れやすいのです。
これ、分かった時はもう感動しました・・・。
ジャークベイトのフロントフックや、ラインを拾いやすいスピンテールにピッタリ。
糸絡みに悩んでいる方には、ぜひ試してみて頂きたいです。
というわけで、予想外にメリット満載だったアウトバーブフック。
特にバレやすいとも感じておらず(むしろバレにくい?)、もしかしてメリットしかないのでは???と思っている位です。
惜しいのは市場のラインナップがあまりにも少なく、比較が難しい点くらいかと・・・。
ぜひどこかのメーカーさんで、最新ワイヤー+フッ素コートでアウトバーブフックを作って頂きたいところです。
(ところでバスタークって初期型はアウトバーブだった気がするのですが、マイナーチェンジで変わってませんか???)
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コメント
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2018年 3月 11日
恥ずかしながら、こんなフックがあるのを初めて知りました。
太軸アウトバーブのフックがあれば、ビッグベイトにその可能性をみたのは私だけでしようか…
私も、つい最近存在を知りました(;^ω^)
なかなか見かける機会がないですよね・・・。
バス用ルアーにはちょっと重いかな?とおもっていたのですが、確かにビッグベイトでの可能性はありそうですね!!