13Sep
バスボートでトレイルするために、必要不可欠な牽引車。
フルサイズを無理なく牽くには、大型SUV&truckが欠かせない?
アメリカンなピックアップトラックを、基本から勉強します。。。
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ピックアップトラックか、大型SUVか
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
米国バストーナメントを戦う上で、どうしても欠かせないのが牽引ヘッド車。
というわけで今回は、ピックアップトラック&大型SUVを特集してみます。
アメ車好きの方にも、多少なりとも参考にして頂ければ幸いです。
さてまずフルサイズバスボートを牽く車として、現実的な選択肢はほぼ2択と思われます。
それが頑丈なラダーフレームと大排気量エンジンを兼ね備えた、ピックアップトラックと大型SUV。
高いボディ剛性とブ厚いトルクが無ければ、重いボートを引っ張って安全に長距離トレイル出来ないというわけです。
(大型SUVというと、ユーコンとかサバーバンとか有名ですよね。。。)
具体的にトヨタ車で例を挙げてみると、タンドラ&セコイアがそれに当たります。
この2台はほぼ兄弟車で、フレームやエンジン等は基本的に共通。
ランクルより完全に1周り以上デカいボディに、V8・5.7lのガソリンエンジンを積んだモンスターマシンです。
(©toyota.com ちなみにランクル200と同じ4.6lエンジンもラインナップされていますが、バスボート牽引には5.7lが良いそうです)
ではどちらが良いかと言うと、バスアングラーにはピックアップトラックを選ぶ人が多いようです。
第一の理由は積載性で、荷台がある分多くの荷物が積み込めるというわけです。
特にスペアのエレキや船外機のロワーケース、外したボートカバーなど汚れた物でも気兼ねなく積めるのは大きいでしょう。
さらに荷台にキャノピーをつけて、盗難防止&容量拡大するのも割と一般的なようです。
(©BASSMASTER これはタンドラの荷台にキャノピーが付いている仕様です)
またトラックの方が全長が長くなるため、ホイールベースが広いのも牽引には有利なのだとか。
こうなると直進安定性が増すため、高速走行でも車がボートに振られにくくなるのだそうです。
強風時等の安全性はもちろん、長距離走行では無視できない疲労感の違いに繋がるとのことでした。
(©toyota.com もちろん小回りは効きにくくなりますが、そこはアメリカですのでwww)
最後に価格の違いも大きなポイントで、例えば大型SUVのセコイアは最安グレードでも$50,000(約550万円)以上します。
しかしピックアップトラックは「庶民の足」なので(?)、タンドラなら何と$34,000(約370万円)からのスタート。
後部座席など内装のコストが違うのでしょうが、釣りに使うだけならだいぶお得感があると思います。
(©toyota.com ただいずれにせよ、ランクルと比べると安く感じますよね・・・)
ピックアップトラックのクラス分け
というわけで個人的に選ぶならピックアップトラックに決まり!なのですが、実はこれにも色々種類があります。
まずはミッドサイズとフルサイズに分かれるのですが、フルサイズバスボートを牽くならフルサイズトラックの方。
ちなみにミッドサイズと言うのはガソリンならV6・3.5l前後のエンジンを積んだトラックの事で、日本で言うハイラックスくらいの車格に相当します。
Every New 2021 Mid-Size Pickup Truck Ranked
しかもフルサイズの中にも、1/2トン(1500クラス)・3/4トン(2500クラス)・1トン(3500クラス)とクラス分けがあります。
前回の記事で書いたように、トラックキャンパーを背負った上でボートも牽くとなると、2500クラス以上の超大型トラックが必要になるのですが・・・。
私の場合はキャンパーを諦めバスボートを単体で牽くだけになりましたので、最も一般的な1500クラスから選択する事になりました。
(キャンパー牽くなら後輪ダブルタイヤの”dually”が良いそうです)
今時のアメ車は燃費が良い!?
というわけで1500クラスなら、日本人だしトヨタ・タンドラで決まりでしょう!と思いきや・・・。
アメリカ国内の評価を検索してみると、意外とそこまで人気が無いことを知って驚きました。
基本設計が2007年と古いので燃費が悪い上、牽引力も低く内装もイマイチと書き込まれていたのです。
(©toyota.com ただしこの冬、満を持して新型タンドラがデビューする予定ですが)
Every 2021 Full-Size Pickup Truck Ranked
そこで他のメーカーを見てみると、確かに燃費・パワー共に優れたトラックがたくさん出てきます。
特に新世代のダウンサイジングターボ+多段化ATを採用したモデルでは、数値的な優位性は明らか。
例えばピックアップの王道F-150(フォード)では、400馬力/トルク69.0kgf・mを誇るV6・3.5lターボに10速ATが採用されています。
(©ford タンドラは381馬力/トルク55.3kgf・mで6速AT)
また燃費面から考えると、260馬力/トルク66.2kgf・mの3.0lターボを積むRAM1500等のディーゼル勢が圧倒的。
カタログ燃費は高速/市街地モードで12.8km/l&8.9km/lで、タンドラの7.2km/l&5.5km/lを大きくしのぎます。
アメリカではガソリンより軽油の方が少し高いものの、トルクの差があるので実燃費では倍近く違うのではないでしょうか。
(©RAM ラムは内装も高く評価されているようです。。。 )
いくらアメリカはガソリンが安い(だいたい日本の半額。今だと80円/lくらい)とはいえ、走行距離が半端ではありません。
片道1000kmとかザラだと考えると、一戦あたり数万円以上のコスト差につながってきてしまいます。
基本的に日本車が好きなのですが、正直こう違うとどうしようか悩ましくなってきます。。。
(©chevrolet シルベラード1500の3.0ディーゼルなんて13.0km/l超ですからね。。。)
※ちなみにアメリカで安いガソリンスタンドを探すなら、↓のサイトが便利です。
(って一体誰の役に立つ情報なのか・・・。)
トヨタは信頼性No.1
ところが実際にトーナメンターの車を見てみると、1500クラスではタンドラが非常に多い事に気が付きます。
これはまず、B.A.S.S.等トーナメント団体の公式スポンサーであるという事が一因と考えられます。
トヨタ車に乗っていると、試合に勝った時にボーナスがもらえる“TOYOTA BONUS BUCKS”という制度があるのです。
(©toyotatrucksbonusbucks.com 1試合当たり、最高で$7,500-約80万円の賞金の上積みがあるようです)
また理由はそれだけでなく、トヨタ車は壊れにくいという点で不動の評価を得ているようです。
色々な自動車情報サイトを見ても、1500クラスの信頼性ランキングでは全てタンドラがトップに君臨。
デビューから14年の時を経て熟成し切った、まさに最もタフなトラックと呼ぶにふさわしいでしょう。
12 Most Reliable Pickup Trucks in 2021
じゃあアメ車はどうなのかと調べてみると、これがやっぱり結構壊れるらしいのです(汗)。
特に電子制御やミッションのトラブル等は、検索してみると出るわ出るわ・・・。
デビュー年が新しいという要素はありますが、やはり信頼性は日本車に分があるかなと感じた次第です。
2018 Dodge Ram 1500 Problems and Top Complaints
そして私のように不慣れな外国人にとって、車と言うのは文字通り“命綱”です。
地平線まで延々人家の無い一本道で、壊れてストップしたりしたら目も当てられません。
南部は真夏に40℃を超えるような地域もあり、そんなところで止まったら命にすら関わりかねないと思うのです。
そんなわけで壊れないことを最優先して、私は現行タンドラの5.7l/4WDモデルを探すことにしました。
なお後部座席が狭く荷台が長い“ダブルキャブ“と、後部座席が広く荷台が短い“クルーマックス“の2種類があるのですが・・・。
いざとなったら荷台で車中泊しようと計画しているため(笑)、荷室長が196cmあるダブルキャブにキャノピーを付けようと考えています。
(©motortrend.com ただし荷台の奥行きが長過ぎると奥の物が取り出しにくいので、クルーマックスを好む人もいるそうです)
というわけで今回も一体何人の方が興味あるのか???と不安になるお話でしたが(苦笑)、アメ車好きの方に楽しんで頂ければ幸いです。
むしろその道に詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ色々とアドバイス頂ければ幸いです。
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コメント
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皆興味津々ですよ。分かってないのはkeNDだけですW
因みにナビゲーターとかエスカレードはどうですか?ちょっと高いかなー。
あと、左ハンドルってどうなんですか?牽引して長距離を行ける気がしない自信ありますW
ありがとうございます、そう聞いて安心しました(^^♪
ナビゲーターやエスカレードも間違いなく良い車だと思うのですが、良過ぎて値段が別世界です(苦笑)。
(現地価格でも新車で1000万レベル)
左ハンドルは最初私も戸惑ったのですが、右側通行の国ではこっちの方が楽だと前回気が付きましたwww
タンドラに7年乗ってチャンピオン191を引っ張ってましたが、エンジンは丈夫でしたが、足回りは結構ガタきますよ!
あと、やっぱり強度的に言えば少し弱いと感じます。
現在フォードF-350ディーゼルで引っ張ってますがバスボートのサイズなら余裕がありますし、燃費も牽引して8km/l程度ありますよ。
アメリカならパーツの供給も考えるとディーゼルに分があると思います。
おおお、超・貴重な情報ありがとうございます(*´▽`*)!!
やはりバスボートを牽引するとなると、足回りは強化要りますかね・・・。
F-350クラスのディーゼルで、トラックキャンパー&バスボート両方を引っ張るのが夢ですwww
それにしても8km/l(高速?)とは素晴らしいですね。ちなみに後輪ダブルタイヤのduallyでしょうか???
高速で9~10、普通で7~8kmですよ!
タンドラは牽引してると高速6
普通の道では4kmでした。
F-350はシングルタイヤです。
私のはロングベッドなので竿も真っ直ぐ載せることができますが、タンドラなら斜めに載せることになりますので他の荷物が載せにくいですよ!確かに電気系のトラブルはタンドラに比べると多いですが、センサー系でエンジンは強いですし、何よりもどこでもアメリカ内ならパーツがすぐ手に入りどこでもメンテナンス出来るのがメリットになります。タンドラはアメリカ内でも嫌がられること多いです。
トラックのことならある程度経験がありますのでお伝えできますよー
なんと、とっても詳しい情報ありがとうございます!
私も予算が許せばF-350検討したいです。。。
その際はまた色々相談に乗って頂ければ幸いです(^^♪