27Jun
強烈なフラッシングとは裏腹に、タイトアクションなロール系ビッグミノー。
クランクが効かないクリアウォーターで、巻いて釣るための切り札に?
難しい魚を喰わせるための、フィネスな巻きミノーを紹介します。。。
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ロール系ビッグミノーの破壊力
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
古くて新しいベーシック・メソッド、“巻きミノー”。
今回は今再注目されている、このテクニックに最適なルアーを紹介してみたいと思います。
(ポンプリトリーブ等のメソッドもこの枠に入ります。詳しくはコチラ↓)
さて一口にミノーと言っても、大きく分けてジャーク向きとリトリーブ向きの2タイプがあると私は考えています。
そしてさらにリトリーブ向きミノーの中でも、ウォブルの強いクランキングミノー(X-80とか)とロール主体のフィネスなミノーに分かれると思うのですが・・・。
今回は上の記事でも紹介した、「波動は弱いけれど、フラッシングは強い」というロール系ビッグミノーについて書いていきます。
まず私がこの手のルアーの威力を知るきっかけになったのが、ビッグミノーの超名作“ルドラ130SP“。
クランクが効きにくいクリア目の水質で、タイトな波動で食わせられる弱い巻き物としての有効性に気付いたのでした。
ちなみにウォブルが弱いとアピール力が落ちてしまうのですが、フラッシングが強いので広範囲から魚を呼べるというフィネス・サーチベイトとして重宝してきたのです。
というわけで“ローリングアクション“主体の、“130mmクラス“ビッグミノーのおすすめをレンジ別に紹介していきます。
※なお説明中で使用している「有効ターゲットレンジ」という表現は、ルアーが最も長い時間泳いでいる水深を表しています。
ですので例えば最大潜行深度が1.5m(5ft)であれば、有効レンジは1.2m(4ft)前後(0.9~1.5mくらい)という具合。
またこの数値は足元を固定(オカッパリorスポットロック)した上でフルキャストし、フロロ14lb程度でティップ下向きでアクションした際のライブスコープ上の計測値になります。
フローティング:ルドラMSF
さてまずフローティングモデルの一押しが、OSPの“ルドラMSF“(ミディアムスローフローティング)。
ルドラのノーマルのフローティングモデルはちょっとハイフロート過ぎるので、逆にこちらの方が普通の浮力という印象です。
また通常のFモデルに比べ重心移動球が重くなっているので、キャスト時に回転し辛く飛距離が伸びるのも気に入っています。
個人的なこのルアーの使用用途は限定的で、いわゆる“ウキウキパターン“専用となっています。
つまりリッピングでグリグリっと潜らせてから、ステイで水面まで浮かせるというサブサーフェス・メソッド。
浮上時にゆらゆらとシミーライズするのがポイントで、少し波立ってトップが効きにくい時に活躍すると思います。
※ちなみにフックはトレブル21(EWG)の#4で、スプリットリングは#2を合わせています。
1.2m(4ft)前後:リレンジ130SP
次に有効ターゲットレンジ1.2m(4ft)前後の攻略に愛用しているのが、“リレンジ130SP(ジャッカル)”。
フラットサイドボディによる強フラッシングと、ロール主体のアクションはまさにルドラ。
しかし2ft(60cm)くらい泳層が浅いのがポイントで、あまり潜らせたくない時に“ルドラSR”的存在として重宝しています。
(ルドラだとMAX2mくらいですが、こちらは最大でも1.5mくらいまでかと)
また泳ぎ出しレスポンス等の基本性能も非常に高く、特に飛距離はミノーとして最高レベル。
向かい風でも問答無用でカッ飛んでくれ、ディスタンスを確保したい時に非常に助かります。
難点は少々水が入りやすい個体がある事で、スムーズに重心移動ウェイトが動いているか時々確認しましょう。
なお浮力は大体ジャストサスペンドですが、私はこの手のミノーは少し浮く方が好みです。
ですのでフックをY-F33F(デコイ)の#4に替えた上で、スプリットリングを#2に落として若干スローフローティングにしています。
1.8m(6ft)前後:ルドラ130SP
そして1.8m(6ft)前後をカバーするのは、キング・オブ・ビッグミノー“ルドラ130SP(O.S.P.)”。
ほぼロールのみと言っても過言では無いタイトアクションと強フラッシング、そして素晴らしい飛距離とレスポンス・・・。
もはやその性能については多くを語る必要は無いでしょうが、今もって一線級の実力を持つ傑作だと思います。
しかしルドラで唯一悩ましいのがフックセレクトで、トレブル21等の横アイ用フックの#4を合わせると沈んでしまいます。
そこで最近は#2のスプリットリングを2連結した上で、がまかつのトレブルSP-M(ギャップが#4クラスに広い)の#5をセット。
こうするとスローフローティングになりますし、センターバランスかつギャップ幅も十分確保できるというわけです。
(あまりハードジャークするとフロントフックがラインを拾いやすいですが、巻く分には気になりません)
2.7m(9ft)前後:タダマキ132
そしてさらに深い2.7m(9ft)前後にアプローチする場合は、“タダマキ132(ノリーズ)”が活躍します。
ちなみに132″JP”というサスペンドモデルもあるのですが、私はスローフローティングが好きなのであえて132をチョイス。
これにトレブル21の#4を前と真ん中、リヤにY-F33Fの#3、そしてスプリットリングを#3にして使用しています。
(ジャストサスペンドにしたい場合はさらに各フックアイに#3リングを足します。これで最大3mくらいまで潜行)
アクションはルドラよりもウォブルが強めで、逆にフラッシングが少々控え目になっていると感じます。
またウェイトが固定重心で、それにしてはよく飛ぶのですが向かい風では失速することも。
このレンジを攻められるミノーは貴重なのですが、欲を言えばここまで潜るルドラMRを作って欲しいというのが本心です。
3.6m(12ft)前後:バリソンミノーLONGBILL
そして最後は3.6m(12ft)前後を攻略するための、“バリソンミノー130ロングビル(DEPS)”。
こんな深いミノー使う?と思われるかもしれませんが、琵琶湖南湖ではある意味一番多用するレンジかもしれません。
イメージとしてはファットペッパーで狙う水深を、代わりにこのミノーで攻めると言った感じです。
アクションはルドラほどではありませんが、ロール主体のサイレントな動きに設定されています。
この手の「弱い波動+大きめの存在感」はデプスのお家芸ですが、琵琶湖のようなクリアウォーターではやはり効果抜群。
飛距離も猛烈にカッ飛んでいきますので、広いウィードフラットを攻める場合に非常に重宝する一本です。
(Y-F33F #3×3, スプリットリング#3の組み合わせでごくスローフローティングになります)
というわけで今スタメンとしてバリバリに活躍してくれている、お勧めのフルサイズ巻きミノー5本を紹介してみました。
13cmという大きさをためらう人もいるかもしれませんが、長くても「細い」モノは食わせやすいと思います。
「アピールの強いフィネス・ムービングベイト」としての、ビッグミノーの威力をぜひ体感して欲しいと願っています。
(ちなみにこの手のミノーはソルトでも大活躍すると思います!)
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