30Jan
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「そんなオモチャで釣れる馬鹿な魚は、ブラックバス位のもんだ」
・・・子供の頃、ルアーフィッシングはとてもマイナーな釣りでした。
悔しさを噛みしめて、1人ルアーを投げ続けたあの日・・・。
今回はちょっと懐かしい(?)、昔話をさせて下さい。
こんなヒドイ本、捨ててしまえ!?
先日、面白い経験をしました。
むかし読んだ絵本を実家から持ってきて子供に見せているのですが、そのうちの1冊が
「内容がひどいから、捨ててしまおう」
と妻が言い出したのです。
その一冊が、こちら・・・「ぼくのにんじん」。
遥か昔に見覚えのある絵・・・一体どんな内容だっけ?と振り返ってみます。
ページをめくると、懐かしい本の内容が電撃のように記憶を呼び覚まします。
かいつまんで言うと、
「少年がにんじんのタネを植えるのだけれど、周りからは無駄だと全否定される。
しかしそれでも少年は水を与え続け、ついに大きなにんじんを育て上げた・・・」といった感じのお話です。
これの一体どこがひどいのか?と妻に訊いたところ、「子供が一生懸命に育てているのに、大人がよってたかってこんな意地悪な事を言うなんて酷い」と思ったのだそうです。
通って来た人生によって、見え方が違う
しかしこれは、私にとって非常に意外でした。
実は昔、自分がこの本をかなり好きだった事を思い出したからです。
同じ本を前にして、1人は気に入り、一方はヒドいと酷評する・・・。
この劇的な違いはどこにあるのか?と考えた時、ふと気づいたのです。
「そうか、これは自分の人生と同じなんだ・・・」と。
私は子供の頃、「変わった子供」でした。
いつも周りの子と違う事をやって、怒られたり浮いたりしていました。
釣りに関してもそんな調子で、周りでは誰も使っていない「ルアー」で釣ろうと1人で夢中になっていたのです。
そんな私を見て、周りの大人たちは言いました。
「そんなもんじゃ釣れん。ミミズを付けろ」
・・・そしてヘラ釣りのオジサンは、ミミズの浮き釣りであっさりとバスを釣って見せました。
海にシーバスを釣りに行った時は、電気浮きのオジサンに言われました。
「セイゴは夜行性だから、昼間に来たって無駄だ」
そして落とし込みのクロダイ師のオジサンからは、こんな事も言われました。
「そんなオモチャで釣れる馬鹿な魚は、ブラックバス位のもんだぞ」
私はそのたびに唇を噛みしめながら、ずっとルアーを投げ続けていました。
進学の時、就職の時、そして独立した時・・・。
思えば人生の色々な場面で、一事が万事、この調子だったように思います。
「そんなことしても駄目だと思うよ」
常にそう言われ続けてきたのが、変わり者としての自分の人生だったのかなと。
だから、逆に優等生タイプで育ってきた妻とは、こんなにも物の見え方が違うのか・・・と、あらためて深く実感しました。
バカ者が時代を創る!?
しかし時が流れ、昔の常識は大きく変わりました。
今ではブラックバスがルアーで釣れるのはもちろん、シーバスのデイゲームも、チヌのルアーフィッシングも成立しているのはご存知の通りです。
去年、浜名湖オープントーナメントという大会で優勝させて頂く幸運に恵まれたのですが、その時は本当に嬉しかったです。
それはトーナメントで勝った!という事だけではありません。
その時の私は心の中で、「真昼のド日中に、ルアーでこんなにも釣れるようになったんだ!」と、あの日のオジサンたちに叫んでいたように思うのです。
(今ならきっと、あの時のオジサンたちに勝てる!・・・はずw)
もちろん当時、釣るためにはエサ釣りや夜釣りが正解だったのは間違いないと思います。
私自身も親になって、子供の突拍子もない行動にイライラして初めて、あの時の大人たちの気持ちも分かったような気がします。
しかしこれまでの常識とは違う事、変わった事をすることが、少しづつ新しい発見につながっていく。
そしてその積み重ねがいつか実って、新しい時代が創られるのではないかと思います。
別に私が新しい何かを創造したわけでは無いので、あまり偉そうな事は言えません(苦笑)。
しかし、新しいものは「若者、バカ者、よそ者が作る」といった事も言われています。
子供の頃と比べて、時代はまるっきり変わりました。
それは釣りの世界においても、例外ではないと思います。
だったら、何の因果か変わり者に生まれついた以上は、たとえ1つでも新しい何かを創ってみたいなぁと、そんな事を思う今日この頃です。。。
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