7Sep
世界を制したイヨケンフロッグ、“アイオビー”。
しかし転ぶわ引っ掛かるわ、実は非常に使いにくい!?
“オープンウォーター”をキーに見直した、その真価を考えます。
世界を制したフロッグ
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
さて、だいぶ時間が空いてしまいましたが・・・
今回は世界を制したイヨケンさんプロデュースのフロッグ、「アイオビー」について書いてみたいと思います。
アイオビーの謎
しかしこのアイオビー、個人的には良さが全く分かっていませんでした。
一言で言えば、「使いにくい」。
ヒシモの上だとすぐに転んで逆さまになってしまい、また頻繁に引っ掛かってしまうのです。
しかしイヨケンさんがプロデュースし、米国トーナメントを制したフロッグが悪いはずがない・・・。
一体、このフロッグは何なんだ?と構造を見たところ、ある事に気付きました。
それは、まるでVハルのボートのように底面がV字のキール状になっているのです。
一般的に、フロッグは底面が平たくなっています。
下の写真は日本を代表するフロッグの1つ、テッケルさんの「ワッカー」ですが、やはりお腹はフラットな形状になっています。
なぜこうなっているかと言うと、これはヒシモやウィードマットの上を通すなら必然の形だと思います。
平らな物の上に乗っかる時、お腹がV字に尖っていたら・・・左右どちらかに傾いて、転がってしまうのは当然。
しかもアイオビーはフックポイントがボディに密着しておらず、完全に浮いています。
一般的なフロッグは、フックポイントをボディでカバーする事でウィードレス性を高めています。
それがまるっきりないのですから、引っ掛かりやすいのも当たり前の構造と言えます。
(写真はdepsのスリザーク。やはりフックポイントはボディに沿っています)
オープンウォーター・フロッギング
もちろん、フロッグのスペシャリストである伊豫部プロはそんな事は百も承知に決まっています。
つまりわざとこのような構造にしたというのであれば・・・それは「ヘビーカバーでは使わない」事を意図されているとしか考えられません。
ということはこれが、一時期話題になった「オープンウォーター・フロッギング」というメソッドを狙って作られたのでは?・・・と考え、オープンウォーターで投げ直してみました。
すると完全なオープンウォーターでは、水をスッと切って素早く旋回し、下手をすれば180°以上回る位の振り幅の大きいドッグウォークを見せてくれます。
ペンシルで言えばシャワーブローズに近いような印象で、動き自体は大きいのに移動距離が非常に抑えられている感じです。
フックに絡まって不快だった長いラバーも、首振りに遅れて艶めかしく長時間アクションしてくれます。
魚を掛けていないので確かな事は言えませんが、構造上フックアップ率はかなり高いはず。
つまり「オープンウォーターで使う」事を前提とするならば、全てが合理的に見えてきたのです。
アシ際にキャストして、そのシェードから出るまでの間に何回首を振らせられるか?といった使い方には、おそらくバッチリとハマるのではないでしょうか。
普通にトップウォータープラグを通せるような場所に、あえてフロッグを入れる「オープンウォーター・フロッギング」。
私は琵琶湖のマット絡みでしかフロッグをやって来なかったので、このメソッドへの理解をもっと深めていきたいと思っています。
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