21Mar
難攻不落のヘビーカバー、どうしても獲れないモンスター・・・。
そんな一匹を獲るために、“クラッチファイト”がなぜ必要なのか?
リスク覚悟で挑戦する、必然の理由をシェアします。
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ドラグファイトじゃ駄目なのか?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenDです。
さて先日、“クラッチファイト”が与えるリールへの負担についてシェアしました。
ピニオンの他、スプールシャフトへも大きな負荷が掛かっている事が容易に想像されます。
ところでこう考えていくと、普通にドラグファイトじゃ駄目なの?と疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
確かに私としても、クラッチファイトはリールに負担が大きいのは間違いないと思います。
しかし私の個人的な答えとしては、「ドラグファイトでは獲れない魚が居る」と考えているのです。
カバー・モンスターを獲るための”瞬発力”
ドラグファイトの最大の弱点は、ドラグ力調節のタイムラグにあります。
つまり魚が走れば緩め、寄せる前には締め直さなければなりません。
しかし特にドラグの調整が難しいベイトリールでは、この一瞬のロスタイムが致命的になるシーンがあると考えているのです。
例えば琵琶湖の濃いウィードエリアでは、潜られたら2度と出せなくなることが少なくありません。
浜名湖の牡蠣殻だらけの乱杭エリアでも、カバーに触れた時点で即・ラインブレイクです。
このような厳しいカバー周りからビッグフィッシュ(ここ重要)を引きずり出すためには、カバーまでの僅かなスペースでファイトを完結させなくてはなりません。
そのためにはどのようなファイトが必要になるのでしょうか?
それは魚のダッシュに短い距離で耐え、「泳ぎの止まった瞬間に強引に引き寄せる事」だと考えています。
つまり魚の頭がこちらを向いた僅か数秒の間に、いかに全力でその距離を詰められるか。
ドラグを締め直す事で失う数秒が、そこでは命取りになると考えているのです。
クラッチファイトを真剣に考えて欲しい
私も琵琶湖南湖で釣りをしたり、浜名湖のカバー周りを攻める前はどちらでも良いのではと思っていました。
しかし数々の苦いバラシを経て、「どうしたらあのデカいのを獲れるだろう?」と試行錯誤して行き着いたのがクラッチファイトでした。
2015JBクラシック・ウィナーの三原プロに至ってはスピニングでも逆転レバーを使ったファイトを実践しており、モンスタークラスに対して「魚が止まった瞬間に、100%の全力で巻き寄せる」事の重要性を確信した次第です。
(10分頃からファイトシーンが見られます)
ちなみに磯釣りではドラグを使わずレバーブレーキを多用するそうですが、これはまさにそれと共通する話なのではないかと思います。
ある程度オープンウォーターで魚を泳がせるスペースが充分にあれば、逆にドラグが生きてくるでしょう。
しかし「潜られたら終わり」な釣りにおいては、“巻き上げの瞬発力“が決定的に重要になると思うのです。
というわけでリールへの負担は承知ですが、ベイトでヘビーカバーからビッグフィッシュを引き出すならクラッチファイトは不可欠だと考えています。
それはラインが傷つくのを覚悟でカバーにキャストする位、獲るためには避けて通れない作業だと感じています。
そしてだからこそ、メーカーさんにはよりクラッチファイトに適したベイトリールを開発して頂きたいと願う次第です。
(というわけで、サイレントチューン採用の16メタMGLのベイトフィネススプールのシャフト剛性に期待しています・・・)
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