2May
トルクフルな巻き心地や、使用感を高めるハンドルカスタム。
しかしロングハンドルは、ギヤへのダメージが増加する!?
巷で語られる噂の、真偽について考えます。。。
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ロングハンドルはリールを痛める?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
ヘッジホッグスタジオさんとのコラボで、3回に渡って「ロングハンドル特集」をお送りしてきました。
同じリールで5mm刻みのハンドル長を試す事で、色々な事が明らかに・・・。
感覚的に理解していたことが実験によって確認でき、個人的に非常に興味深い経験をさせて頂きました。
さてその後、いくつかのコメントが当サイトに寄せられました。
その中に、「ロングハンドルはリールを痛めると聞きましたが、本当でしょうか?」という質問が。
と言う事で今回は、この問題について考えてみたいと思います。
リトリーブで傷む事はない?
さてその真偽を考える時、まず考える必要があるのは「リールへの入力の大きさ」でしょう。
まずロングハンドルは回転半径が大きくなるので、テコの原理で力を入れやすくなります。
しかしだからと言って、ギヤに掛かる負担が増えるか?はまた別問題。
なぜならこの時、ラインの先にある「相手側の負荷」が重要になると思うからです。
分かりやすいように極端な例を挙げれば、ライン無しでリールを空巻きするとしましょう。
この時はスプールが空転しているだけですので、ハンドル長に関わらずギヤに掛かる負荷はほぼ無いと言って良いのではないかと思います。
つまりこのように、リールへの負担は「相手側の負荷」によって変わるというのがポイントだと考えています。
では次に、プラグを巻く時を考えてみましょう。
ハンドルが長くても短くても、同じスピードでリトリーブすればルアーの引き抵抗は一緒になるはず。
と言う事はつまり、ハンドルの長さによって負荷は変わらないと考えて良いのではないでしょうか。
もちろんハンドル長が変わる事により、巻きスピードが変われば負荷が変わる可能性はあります。
しかし前回もシェアした通り、「ロングハンドル化はローギヤ化に等しい」。
つまりもし同じ速さで手を動かしたとしたら、リトリーブスピードはロングハンドルの方が遅くなる事になります。
ですから逆に、ロングハンドルの方が負荷が減るという可能性すらあり得るというわけです。
マグナムクランクのような、負荷の強い巻き物でもそうなのか?と疑問に思われるかもしれません。
しかし結論として、「同じスピードでリトリーブするならリールに掛かる負荷は一緒」という原則は変わらないと考えています。
ですから少なくともリトリーブにおいては、ロングハンドル化によってリールが痛む事を心配する必要は無いのではないでしょうか。
ファイト時の”歪み”に注意
しかしファイト時となると、話が少し違ってくるように思います。
以前記事にしましたが、私は「巻き合わせ」、そしてポンピングをしない「ゴリ巻き」がキャッチ率向上に重要だと考えています。
しかし特にビッグフィッシュともなれば、重過ぎてなかなかリールを巻けない事も多々あるでしょう。
この時長いハンドルを使う事で、力を込めてゴリゴリと魚を巻き寄せられるようになったとしたら、確かにギヤの負荷は増えるだろうと思うのです。
「さっきの話からすると、掛かっている魚の重さが一緒なら、リールに掛かる負荷は一緒じゃないの?」という考えもあるかもしれません。
しかしファイト時と言う強い負荷が掛かった状態で強引に巻けば、リールのボディに歪みが出る可能性が大です。
そしてボディが歪むという事は、ギヤの噛み合わせがズレる事を意味します。
正常な角度で噛み合っていないギヤを強い力で回せば、(「巻けない」場合に比べて)偏摩耗などでギヤ寿命を縮める可能性は充分に考えられると思うのです。
しかしだからと言って、ロングハンドルを諦めようとは個人的には考えていません。
なぜなら「巻きアワセ」、そして「巻き寄せ」る事は、魚のキャッチ率を上げるために必要不可欠だと感じているからです。
ですからたとえギヤの寿命を縮めるとしても、私自身はロングハンドルでのゴリ巻きを続けます。
逆に言えば、だからこそ強引に巻いても歪まない高剛性のリールが欲しいと考えているわけです。
本当にギヤを痛めるNG行為
しかしここまで書いてきた事は、正直に言ってしまうと前座でしかありません。
それと言うのもゴリ巻きより何より、もっと決定的にギヤにダメージを与えるNGがあると考えているからです。
そしてその絶対にやってはいけない行為とは・・・「キャスト中にクラッチを戻す事」です。
以前も書きましたが、キャスト中に誤ってハンドルに触れてクラッチが戻ってしまうと、急にギヤが噛み合う事になります。
高回転で回っている状態のままピニオンが無理やり押し込まれるため、ギアの歯が欠けたりする最悪の原因になってしまう・・・。
これはリールやそのパーツ開発に携わる専門家の方々も、口を揃えて語っていた事です。
ですからロングハンドル化で本当に気を付けるべきは、「キャスト中にクラッチを戻してしまう事」。
しかし逆に言えば、誤ってハンドルに触れないように気を付けられさえすれば、ロングハンドル化によるリールの痛みはさほど気にしなくても良いのではないかと思います。
(ただし、リールの剛性が低ければ低いほど影響が大きくなる可能性アリ)
というわけで私の個人的な結論としては、「ハンドル長の変化によるリールへの負荷は気にせずに、自分に合った長さを選ぶ」のがお勧めの方法です。
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コメント
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こんにちわ。
シマノのリールは滅多にクラッチ返りが起こらないですが、
ダイワの軽量なリールはロングハンドルに重いノブをつけると、気をつけていても稀にクラッチ返りを起こしてしまします。
そしてかなり高い確率で一発で壊れてしまうんです(汗)
ダイワには軽いハンドル&ノブがオススメかもです。
情報ありがとうござます。
そうなのですか~、私は最近あまりダイワを使わないため知りませんでした(;^ω^)
しかし、シマノでもクラッチ返りを起こしてしまう私って、ダメダメですね・・・((+_+))