15Jul
圧倒的な強度と低伸度性で、どんどん用途が広がる「PEライン」。
しかし独特の性質を知らないと、実釣で痛い目を見る事に!?
PEラインの特性と、注意点をおさらいします。
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PEラインの特徴を把握する
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
圧倒的な強度と低伸度性で、年々用途が広がる「PEライン」。
ソルトではすでにスタンダードの地位を確立し、バスフィッシングでもさらにシェアが拡大していくと考えています。
(Bassmaster.comより。ブレット・ハイトとかPEでチャター巻いてますよね・・・)
しかしこのPE、フロロやナイロンといったモノフィラメントとはかなり異なった性格を持つラインです。
というわけで今回は大人気オフショア情報サイト“ジギング魂”さんの特集から、PE使用時のチェックポイントをシンプルにまとめてみたいと思います。
(いつも参考にさせて頂いているジギング魂さん、ありがとうございます!)
PEラインは根ズレに弱い
さてまずは、巷で良く言われる「PEラインは根ズレに弱い」という話は本当なのでしょうか?
ジギング魂さんが行って下さった実験によると・・・何と摩擦テスト後の残存強度は15~20%!!
同様の実験でのフロロ85%、ナイロン66%に比べると、PEラインは根ズレによって大幅に強度低下しやすい・・・と言って間違いないようです。
(今回の写真は、ジギング魂さんよりお借りしております<(_ _)>)
ちなみにこれはPEラインが編み糸であるために、1本でも切れると全体のバランスが破綻してしまうからではないかと考えています。
しかしそうすると、根ズレに対する強さだけを考えるのであれば、一本一本が太い4本撚りの方が、8本撚りや12本撚りより強いのではないか・・・と思うのですが、皆さんいかがでしょうか?
衝撃の強度低下が!「根ズレしたPEライン」の強度テストをやってみた!
ただし同じ太さのライン(例えば5号)で比べると、フロロなら20lb、PEなら80lb(サンライン・ステューターの場合)と最初の強度に大きな差があります。
ですので根ズレ後の残存強度はフロロ20×0.85=17lb:PE 80×0.2=16lbとなり、低下率は大きいのですが残存強度には大差が無い・・・とも考えられます。
フックが貫通しても大丈夫!?
そんなデリケートな性質を持つPEラインですが、誤ってフックがラインに刺さってしまう事もよくあります。
こうした時は、やはり大幅に強度低下してしまうのでしょうか?
しかし実験結果では、フックが刺さっても強度はほぼ100%変わらないという驚きのデータが出ています。
つまりPEは編んでいる糸が切れなければ、ほぐれても強度には影響しないと言えるのではないでしょうか。
「フックが貫通したPEライン」は強度がどの位落ちるのか検証してみた①
結び目が出来ると強度は低下
次に、PEラインに結び目が出来てしまった時の強度低下についても考えてみます。
これもジギング魂さんでご検証頂いているのですが・・・何と残存強度はたった44%!!
ちょっとした結び目1つでも、PEラインは大幅に強度が低下するというのはぜひ覚えておきたい注意点ですね。
PEラインに「結び目」が出来ると、どの位強度が落ちているのか検証してみた!
結び目をほどいても大丈夫
こうなってくると心配なのは、PE使用時に誤って出来る「エアノット(結び玉)」の処理です。
実釣時に、写真のような結び目が出来てしまう経験をした方は少なくないでしょう。
ゆっくりと引っ張ればほどける事が多いのですが、ラインのダメージはどうなのでしょうか?
しかしここでも驚くことに、丁寧にほどけば強度はほとんど変わらないという結果が示されています。
毛羽立つほど乱暴にほどけば話は別かもしれませんが、上の実験と同じように綺麗にほどけば強度には影響しない模様。
つまりPEラインは繊維が切れたり結び目が出来たりすると強度低下するものの、綺麗に直せばほとんど元通りになる、と言えるのではないでしょうか。
というわけで、モノフィラメント・ラインとは大きく性質の異なるPEライン。
その特性を知り、長所を生かして活用すれば、ソルトのみならずバスフィッシング等でも大きなアドバンテージを得られるのではないでしょうか。
そして次回は満を持して登場した高比重PE、“G-SOULオードラゴン“のインプレッションをお届けしたいと思います。
PEラインに出来たエアノット(結び玉)を無理やり引っ張って解いたら強度は落ちる?
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