18Feb
国内で圧倒的なシェアを誇る、名艇“サウザー395”
チラーハンドル仕様は、決して「安かろう悪かろう」では無かった!?
国民車的な人気の秘密を探ります。
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サウザー395は国民車的存在である?
皆さんこんにちは、デイープストリームのKenD(けんでぃ)です。
BASSMASTERオープンの参戦記やら、大森プロの優勝でてんやわんやの毎日でしたが・・・。
そろそろ通常営業という事で、今回は久しぶりにボートの話題を書いてみたいと思います。
夢のフルサイズバスボートから始まって、少しづつ現実的な選択肢へと進んで来た本特集。
前回は牽引免許不要MAXクラスの”ジャパニーズ・バスボート”、サウザー450やイーグル155について書いてみました。
様々なランニングコストを考えれば、日本でボートを維持するという意味で非常に貴重なこのクラス。
しかし新艇価格は300万円以上で、中古価格も非常に高止まりしている状態・・・。
正直言って、この本体価格を許容できる人は決して多く無い事でしょう。
そこで次に浮上している選択肢が、13~4ft前後の”チラーハンドル艇“。
さらに一回り小さい船体に、複雑なコンソールを省いたシンプルな機能美を備えたこのクラス。
30馬力・排気量600cc前後のエンジンを搭載したそのサイズ感は、車で言えばまさに「軽自動車」と言えるのではないでしょうか。
(オートックワンより。ちなみに船外機は同じ30馬力でも、各社で排気量や重量が全然違ったりします。セットアップする時は要注意でしょう!例:スズキDF30は500ccなのに、ヤマハは750cc)
一昔前は軽自動車と言うと、どうしても「安かろう悪かろう」なイメージが付きまとっていたように思います。
しかし近年の軽は目覚ましい進歩を遂げ、いくつかの点では普通車のコンパクトカーを脅かす存在へ・・・。
新車販売台数でも1位を獲得するなど、もはや軽は“国民車”としての地位を築き上げてきたといっても過言ではないのではないでしょうか。
そしてこうした事は船の世界でも言えると思うのですが、私の使っているスロープでシェアNo.1の船は間違いなく”サウザー395“だと思います。
特にオーナーズトーナメントの時などは、琵琶湖中がサウザーで埋め尽くされているのではと思うほど・・・(笑)。
新艇価格168万円(税抜)のボートセットは、そこそこまとまった数の人が選択できるようになるボリュームゾーンなのだろうと実感する次第です。
チラーハンドル艇のメリット・デメリット
しかし上でも述べたように、こうしたチラーハンドル艇のメリットは決して「安い」だけでは無いと考えています。
最大のメリットは、コンソールを省くことで一気に広がる”デッキスペース“ではないでしょうか。
正直上のクラスのサウザー450と比べても、決して395が広さで大きく劣っているという感じはしないと思うのです。
(シャロー道のHidekiさんの愛艇もサウザー395ですよね!)
そしてその意味で言うと、私が注目しているのは最近ラインナップに追加された“サウザー425“。
395に近い価格レンジでありながら、1ftボリュームアップした船体はMAX40馬力を許容します。
チラーである事を考えれば、実効デッキスペースは450よりも広いのでは・・・?と想像する次第です。
しかし当然ながら、ステアリングが無くなる事によるデメリットももちろんあります。
一番は荒れた時の運転の辛さだと思うのですが、不自然な姿勢で波の衝撃に耐えるのは結構大変・・・。
琵琶湖のようなビッグレイクで乗るなら、出来ればコンソールが欲しいなと言うのが正直なところです。
アルミか?それともFRPか?
そしてこのクラスになってくると、本格的に検討するべき選択肢として“アルミボート”も浮上してくると思います。
特に頑強な作りで有名なステーサー400などは、愛用しているアングラーも多い事でしょう。
しかしアルミボートの宿命として、船体が「割れる」のを完全に避ける事は出来ないようです。
浜名湖はじめ色々なフィールドでステーサー400を酷使している知人が近所にいるのですが(笑)、やはりどうしてもクラックは入る模様・・・。
そしていざ割れた時、FRPと違って修理が難しいというのもアルミボートで注意しておくべき点ではないでしょうか。
けれども逆に言えば、波の静かなリザーバーなどで使うには適している可能性もあります。
硬い岩盤などに直付けしても、FRPと違って表面の塗装がガリガリになってしまう心配が少ないはず。
ただ、それ以上に決定的なメリットが個人的に思いつかないのですが、他に何かありますでしょうか???
価格も決して安くない(むしろサウザー395の方が安いくらい)ので、自分がこのクラスで選ぶならFRP艇かなぁと思う次第です。
(互興マリンさんHPより)
ネックは人気から来る中古艇の割高感だと思うのですが、現行モデルでなければ(?)スナガの“イーグル435T”や“エキスパート1300”といった選択肢もあります。
リザーバーから琵琶湖南湖程度まで、幅広くトレイルして持ち運べる13~4ftのチラーハンドル艇は、まさに日本でのニーズのド真ん中を突いた素晴らしい選択肢と言えるのではないでしょうか。
しかし悲しいかな、日本のフィールドは必ずしもスロープが整備された釣り場ばかりではありません。
次回はそこで抜群の機動性を発揮する、カートップボートをチェックしてみたいと思います。
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コメント
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2018年 3月 06日
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