18Jul
細身のワームとのマッチングで、メリットが見直されるナローゲイプ。
パワーゲームにも力負けしない、ヘビー級モデルがついに登場!?
“刺さって折れない“決定版フックを紹介します。
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見直されるナローゲイプのメリット
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて先日は、ちょっとマイナーな(?)「ナローゲイプ」オフセットについて書いてみました。
その抜群のスリ抜けやすさは、カバーでの釣りにおいてアドバンテージになる事が少なくないと思います。
しかしカバー周りでのパワーゲームに使えるような、太軸のナローゲイプオフセットはなかなか市場にありません。
その意味で非常に貴重な“リミット”(リューギ)を試していたのですが、琵琶湖のパンチショッティングで一度折れてしまいました。
PE+20lbフロロリーダーというセッティングが悪かったのだろうと思うのですが、個人的にはあと一歩ワイヤーの強靭さが欲しいなと感じた次第です。
(とはいえまあまあ太軸なので、普通のカバー撃ちではまず折れないと思いますが・・・)
似ているようで全く違う、2つの太軸ナローゲイプ
ところで昨年末、イチカワフィッシングの市川代表にお会いした時に手渡されたフックがありました。
“PK-2“と名付けられたそのオフセットは、リミット同様にレアな太軸のナローゲイプ。
「ぜひパンチショットに使ってみて欲しい」との事だったため、年初のフロリダから少しづつ試していたのでした。
さてなかなか選択肢の無い、フッ素コーティング済みの太軸ナローゲイプオフセット。
おそらく国内では、このPK-2とリミットの2種類しか市販されていないように思います。
線型も同じような太さで、まあ似たようなフックなのかな・・・と最初は思っていました。
しかし実際によく観察してみると、両者には明確なコンセプトの違いがある事に気付いたのです。
2つのフックの性格を特徴づける最も大きなポイントは、「フックポイントのベクトル」にあるように思います。
まずリミットの方は前回も紹介したように、ややフックポイントが開いたストレートフック寄りのセッティング。
これによりフックポイントが立ちやすくなり、針先が滑りにくくスッポ抜けが減る事が期待できます。
その一方でPK2は、フックポイントのベクトルが完全にラインアイの同一線上に位置しています。
つまりこれは最もフッキングパワーのロスが少なく、貫通力がMAXとなるデザイン。
「絶対にバーブまで貫き通す」という、明確な意思を感じる設計になっていると思うのです。
“切れ味”と”強さ”の両立
そして貫通力の高さは、実釣でも確かに感じられるものでした。
パワーロスの多い遠距離やカバー越しのフッキングでも、これまで全例サクッと貫通。
ウィードや枝越しなどで巻きアワセせざるを得ないシーンでも、しっかり刺さり切ってくれると感じたのです。
そしてワイヤーの硬さも、以前書いたカマキリトレブルのように硬過ぎず・柔らか過ぎずの絶妙な焼き加減。
これはイチカワのフックの最大の美点だと思うのですが、硬いけれども折れない粘り強さがあるように思います。
何本か針をもらったからってヨイショしてんの!?・・・と思われるかもしれませんが、これはペンチで針を曲げてみればすぐに分かりますので、ぜひ実際に試してみて頂きたいです。
ところでバーブまで刺さり切らず、針先が開く方向に力が掛かるとフックはあっけなく折れるものだと感じています。
逆に言えばしっかり貫通しさえすれば、なかなか折れる事は無いのではないかと・・・。
そうした貫通力の高さとワイヤーの強靭さの相乗効果で、PK-2は非常に折れづらいフックになっていると思うのです。
(今後、使っていて折れたら報告します!)
(上の写真のように、フックポイントが刺さり切っていないと針が開いてしまう)
“針先の出にくさ”がメリットになる使い方
しかし全ての性能がパーフェクトな、理想のフックというものは存在しません。
あちらを立てればこちらが立たずで、何かを優先すれば必ず他が犠牲になるもの。
貫通力を最優先したPK-2は、針先が立たずに滑る「スッポ抜け」が多発するであろうことが予想できました。
ところがこの辺りが理論と実釣の違いの面白い所で、少なくとも細身のワームを合わせた限りではスッポ抜けは気になりませんでした。
元々ストレートワームやロングカーリー、ブラッシュホグと言ったスキニー系ワームは、ちょっと困るほど針先が飛び出しやすいジャンルだと思うのですが・・・。
逆に適度にフックポイントが出にくい事で、カバー内での引っ掛かりが減ってストレスフリーになったくらいだったのです。
(フックアップ率が高い反面、ヘビーカバーではすぐフックポイントが出てワームが駄目になってしまいやすいかと。。。)
けれどもさすがにバルキーなワームとの相性は悪いでしょうから、少なくともファットイカにセットするのはやめた方が良いでしょう。
試していないので断言は出来ませんが、バックスライド系などでは姿勢を安定させる意味でも素直にワイドゲイプを使うべきではないかと思います。
(下方に位置するフックのベンド部分の重さで、リグが低重心になるので姿勢が安定する)
スキニーワーム用フックの決定版
というわけで抜群の貫通力と強靭さ、そして対カバー性能を兼ね備えたナローゲイプオフセット“PK-2”。
遠距離やカバー越しなど、フッキングパワーの伝わりにくいシチュエーションでは他のフックと明確に差がつくのではないかと思います。
つまり琵琶湖でのパンチショッティングや、オカッパリでのヘビキャロ遠投などには最適と言えるのではないでしょうか。
(これまではストレートフックを、PEセッティングで使う事でフッキングパワーを補っていました)
個人的に見直したのは地味ですが「カバーでの引っ掛かりにくさ」で、スキニーなワームでも針先が飛び出にくいのはカバーゲームで大きなメリットになると感じました。
実はこれまで真逆のストレートフックを多用していたのですが、細身のワームだとどうしてもすぐに引っ掛かってしまいやすい・・・。
ですから近距離・遠距離問わず、スキニー系ワーム用フックのファーストチョイスとして使い込んでいるところです。
(そういえばシャロー道のHidekiさんも、ブラッシュホグにはストレートでなくオフセットを使われてましたね・・・)
もちろんあらゆるシチュエーションに対応できるフックはありませんので、春先などバイトが浅い場合にはよりフックポイントの開いたフックにするといった調整が必要でしょう。
(リミットに替えるとか、あるいはもう思い切ってストレートフックにしてしまうとか)
しかし大好きなオールドモンスターやブラッシュホグなど、細身のワームに合わせる決定版的フックがようやく登場してくれたと個人的には感じています。
どんなワームにも柔軟に対応する・・・といった万能フックでは決してないと思いますが、私はこういう特定の用途で120%の性能を発揮するアイテムが結構好きです。
ロングワームを多用する方には、ぜひとも試してみて頂きたいと思います。
(もちろんフックが口の中に入っていなければスッポ抜けますので、ロングワームはしっかり送り込んでからフッキングして下さいね!)
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2019年 6月 19日
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