8Jan
年末に話題をさらった、「オフセットクラッチ0円企画」。
しかしドレスアップ目的以外なら、純正でも充分?
使い込むうちに気付いた、クラッチと握り方の関係をシェアします。
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話題沸騰!”オフセットクラッチ0円企画”
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
巷ではZOZO前澤社長のお年玉1億円企画が大ブレイクしておりますが・・・。
昨年末リールカスタム界隈を騒がせた話題と言えば、KDW(カケヅカデザインワークス)さんの「オフセットクラッチ0円企画」だったのではないでしょうか。
(KAKEDZUKA.comより)
私も以前から欠塚社長と親交があるという事で、ご厚意で一つ送って頂きまして・・・。
「遠慮なく長所・短所ともに記事にしてほしい」と言われましたので、実釣テストを重ねておりました。
というわけで今回は、無慈悲で率直な”18バンタムMGL用オフセットクラッチ“のインプレッションをお送りしてみたいと思いますw
そもそもカスタムクラッチは必要か?
さてまずそもそもですが、私はこれまでカスタムクラッチというものを使ったことがありませんでした。
理由はごく簡単で、純正そのままでも機能的には問題ないと感じていたからです。
ですからあえてここにお金を払うのは、ドレスアップ目的なのだと思っていました。
実際に取り付けてみると、フレームの曲線にきっちりフィットする流体感はまるでこちらが純正では?という仕上がり。
マットな光り具合のガンメタカラーが、「大人の道具」感を演出してくれる気がします。
ただ、今の自分にとって釣具は“魚を獲るための道具”なら十分なので、正直ここにお金をかけるのはもうちょっと歳を重ねてからでも良いかなというのが本音でした。
しかしネット上の意見を拝見しますと、意外に実用的な意味でオフセットクラッチを待ち望んでいた方が少なくない事に気付きました。
その主な理由は「サミングのしやすさ」。
バンタムはクラッチレバーの面積が狭く、しかもクラッチを切るとスプールから離れてしまいサミングがしにくいというのです。
18バンタムMGL用「ジュラルミンオフセットクラッチ」インプレ(KDW製)
正直私は全くそれを感じていなかったのですが、実際にオフセットクラッチを試してみる事でアッと気付く事がありました。
実は最初に使ってみた時、「ん?何だかちょっとクラッチが切りにくい?」と感じました。
このクラッチは純正比で3mm低く設計されているそうなのですが、若干低過ぎるように思えたのです。
それで色々と持ち方を変えて試してみて、「そうか、3フィンガーだからか!?」と気付きました。
私はベイトタックルを3フィンガーで持つことが多いのですが、その持ち方だと親指の付け根でクラッチを押すことになります。
ですから逆に、位置の高い純正クラッチでもあまり問題を感じなかったのではないかと思うのです。
そこで試しに2フィンガーで持ってみると、クラッチの切り具合はちょうどよくなりました。
さらに1フィンガーに変えてみると、純正との切りやすさの差は歴然!!
サミング時の指の腹の座りやすさも、一投で分かるほど改善されると感じました。
ですからこのオフセットクラッチの必要性を感じていたのは、普段1ないし2フィンガースタイルで握っているアングラーなのではないか?と思ったのです。
ではそもそもどうして自分は3フィンガースタイルになったのか?と改めて考えてみると、実は大した根拠はありません(汗)。
特に1フィンガーは全く使わないのですが、それも「何となくやりにくい気がする」というフィーリングの問題でした。
しかしそれはもしかして、ワンフィンガーでの純正クラッチの切りにくさやサミングの問題を感じて、知らず知らずのうちに3フィンガーに矯正していたのかもしれないと思い至りました。
1フィンガーにはロッドを長く使える、グリップの細い部分を多く握り込めるなどのメリットも考えられますので、これを機に2or1フィンガースタイルに挑戦してみようかなと思っているところです。
“壊れない”は大きなメリット
しかし個人的に一番期待をかけていたのは、クラッチの耐久性の方でした。
以前も書きましたが、シマノの純正クラッチは樹脂なので割れやすいと感じておりまして・・・。
私だけでなく色々な方が、「実は私も壊しました」とカミングアウトして下さっております。
折ってたどぉ……
何かと話題なメタニウムのクラッチをわたくしも今シーズン、折ってしまっていたのでした。(ウチモノ用に使っているハイスピードギアモデル)
まし締めしないといかんのね。
純正クラッチをとりよせちゃったけど、カケヅカさんちのカスタムクラッチも来年、でるのかぁ。 pic.twitter.com/v6MGKwF8If
— ナマロー@釣りブロガー (@nama_ryu) 2018年12月29日
まったく同じ箇所です笑 pic.twitter.com/tGin6pxodN
— 了莞 (@kanichihanda) 2018年12月30日
一方でKDWのカスタムクラッチは、ぜいたくにもジュラルミンの削り出し仕様。
当然ながら素材の強さからしてプラスチックとは段違いなわけで、高い耐久性が期待できそうです。
しかも固定のビスが2箇所に増やされている(純正は一か所)という徹底ぶりで、押しただけでも剛性感の違いが感じ取れます。
(本当に壊れないかどうかは、これから長期テストしてみないと絶対とは言えませんが・・・)
というわけで1or2フィンガーグリップ時の操作性と、高い耐久性が期待できるKDW製オフセットクラッチ。
カッコイイとかそういう要素をすべて除いたとしても、個人的には純正よりこちらの方が圧倒的に良いと思いました。
今まで私は”カスタムクラッチ不要論者”でしたが、大事な試合当日にクラッチが壊れる悲劇が無くなるだけでも交換の価値アリと感じた次第です。
あとはこれを書くと欠塚さんに恨まれそうですが、7800円というプライスタグが一つのハードルになるだろうなと感じます。
凝った作り方なのでコストが掛かる(ジュラルミンの削りカスが大量に出る)のだとは思いますが、正直気軽に出せる金額とは言い辛いところ。
ただし私のように何度もクラッチを壊す方には、意外とコストパフォーマンスが悪くないのかもしれません。
失礼ながら使う前は正直ナメていたのですが、実際に使ってみると手放せなくなる予感のする一品でした。
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コメント
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