16Apr
釣れるアクションを勝手に出してくれる、ミドスト用の専用ロッド。
しかし出したいアクションによって、竿のタイプが全く違う!?
2大流派を参考に、ベストなロッド選びを考えます。。。
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ミドストのタックルセッティング
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
壊滅的にウィードが減少し、多くのアングラーが苦しんでいる2019年の琵琶湖。
そんな中で今シーズン、驚異の釣果を上げ続ける「ミッドストローリング」について特集してきました。
第6回はタックルセッティングについてなのですが、やり込めばやり込むほど難しいテーマだということが判明してきまして・・・(汗)。
まだまだ「結論はこれだ!」というところまで行きついていないというのが、申し訳ないですが本音です。
しかし多くの方からリクエストを頂いている話題ですので、これまで分かってきた限りの情報を公開してみたいと思います。
“ふわふわ系”とロング・グラス
さてまずミドスト専用ロッドというと、ボヨンボヨンとした柔らかくてダルめの竿が一般的かと思います。
それはなぜかというと、おそらく「楽に長時間ロッドティップを振り続ける」ため。
実際ミドストをやってみると痛感するのですが、一日アクションを加え続けるのは本当に疲れます(汗)。
しかしこの手のロッドはティップの重さを利用してびよんびよんと振幅させ続ける事が出来るので、楽に振り続けられるというわけです。
そしてこのジャンルで非常に特徴的な一本と言えば、“トラペジアム(ジークラック)”というグラススピニングではないでしょうか。
今はもう廃盤となり後継のトラペジアム2に切り替わっているようですが、驚くことに何と7ftのロンググラス!!
そんなの重過ぎて振れないんじゃないか!?と心配しましたが、逆にティップの重さを利用して「ロッドが自分でアクションをつけてくれる」感じ。
かえって楽に振り続けられるという事に、以前衝撃を受けたロッドでした。
名古屋釣法の使い手から溺愛される名竿と聞きますが、なるほどと納得させられた次第です。
(©GEECRACK )
ただしここで知っておきたいのは、おそらくこの手のロッドは「ふわふわ系」のアクションに向くという点です。
特集の第2回でシェアしましたが、あまりテンションを強くかけずに”ラインスラックの緩急”でリグをふわふわと漂わせるタイプ。
ロッドを縦にさばくことでラインを空中に出し、それを波打たせるようにローピッチなシェイクを加えるイメージになるのではないでしょうか。
(言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、この動画などはだいぶ参考になるかと・・・)
しかしちょっとお試しで買う勇気が出ないので、とりあえず手持ちのゾディアス260ML-G(シマノ)というグラススピニングを試してみました。
元々ボートシーバスのライトプラッギング用に買った竿なのですが、適度にベロンベロンするコンポジットがなかなかに悪くない感じ。
6ftとちょっと短いのが気になりましたが、ティップの重さで振動させる感覚が良く分かる一本だと思いました。
(とにかく価格が安いので、ここから入ってみるのも良いかも。。。)
“ピシピシ系”のPEセッティング
しかし今、琵琶湖で猛威を振るっているミドストは少しタイプが違うのではないかと考えています。
シャッド系ワームのジグヘッドリグをロールさせる、いわゆる「フラッシングミドスト」と呼ばれる系統。
そしてそれに合うロッドは、上に書いたようなダルいブランクとはだいぶ違うのではないかと感じています。
実はこの冬、琵琶湖一釣りまくるプロガイドと言っても過言ではない冨本プロのミドストを見せて頂く機会があったのですが・・・。
シェイクの振幅が非常~に細かく、驚くほどハイピッチだったことが印象に残っています。
ロッドを横に構えてPEラインを水面につけ、まるで連続トゥイッチのようにピシピシと短く鋭いロッドワークを加えていたのでした。
(※注:この動画は倍速再生だそうです)
なかなかミドストで思うように釣れていない私としては、「こ、このアクションがキモなのか!?」と興味津々(笑)。
早速真似してみようと思ったのですが、260MLではどう頑張っても同じ速度が出せない・・・。
おそらくロッドの弾性が低過ぎるので、ボヨンボヨンして一定以上のピッチでシェイク出来ないのだと思います。
(大した魚は出ていませんが、ティップの振動等を見て頂ければと。。。)
じゃあ普通のカーボンロッドの方が良いのかも?という事で、いつものテクナPMX610SLP+Jを試してみたのですが・・・。
長さのせいもあるかもしれませんが、一般的なファストテーパーの竿だとまぁ~疲れる事疲れる事(苦笑)。
ブランクの重さを利用してティップを振動させられないと、こんなにも大変なのかと実感させられました。
(このティップの重さを利用したロッドワークは、ジャークベイトのアクションにも通じる気がします。。。)
やはりこの釣りには専用機が必要か・・・ということで、実際に使ってみた中ではブラッカートS65“Swimmin’Shake”(ゼナック)などはかなり良さそうです。
ta-toさんの愛竿という事で少し触らせていただいたのですが、ブランク全体ではなくティップセクションのみがポヨポヨするメリハリの利いた設定。
ベリーから下はピシッとしたカーボンのテイストなので、ロッド全体ではなく先端のみをコンパクトに振動させることが出来ます。
ですのでピッチを上げてシェイクするのも自由自在ですし、自重自体が軽いので非常に操作が楽なのが印象的でした。
またこの手のロッドとしては例外的に感度も高いそうで、ミドスト・マニアの間ではかなりの名竿と支持されているそうです。
ただしブラッカートは非常に高価なのが辛いところなのですが、上述の冨本プロが推しているエクスプライド265UL+(シマノ)なら手に入れやすい価格。
私自身はフィッシングショーで軽く振った事しかないのですが、やはりティップセクションがだるく作られていたのが印象的でした。
聞けば「エキサイトトップ」と呼ばれる特殊な穂先を継いでいるそうで、先端は硬く、その下を柔らかく設定することでティップの重さを利用して振動させやすい設定にしているのだとか。
琵琶湖でのボトストやミドストといったシェイキングの釣りを想定して開発されたらしく、ベリー~バットに掛けてフレキシブルに曲がり込むトルキーなテーパーと聞けば、もはや買う気しかおきません(笑)。
(©杉戸繁信船長blog この曲がり良いですね♪今のところamazonで送料込み18000円ちょっとが最安かな?)
ボトストはタックルが重要。特にロッド。だからエクスプライド265UL+
ただし265UL+で使えるのはせいぜい1/8ozクラスまでとの事ですので、5~7gを使った10mレンジのディープ・ミドストには別の竿が必要です。
今シーズン、琵琶湖の各トーナメントで初参戦・初優勝の快進撃を続けている樋口選手(@nopan.tacchan_0524)はラグゼ・イフリートS66M-solid.RF(がまかつ)を愛用しているとの事。
何とMクラスという強めのソリッドティップ・スピンという他には無さそうな設定で、ベンディングカーブを見るだけでもワクワクしてきます。
サカマタシャッド6インチなど大型ワームのヘビージグヘッドに使うには、今のところ唯一無二の選択肢かもしれません。
(ただしかなり高い竿なので、お試しで簡単には手を出せないのが痛いところです。。。)
(あるいはもうベイトタックルにしてしまって、ワンテンスティックでやってみるのもアリかも・・・)
このように色々な竿を検討してきたのですが、まだまだ個人的に「これだ!」というところまで行きつけていないというのが本音です。
そもそも効いているのはハイピッチなアクションなのかどうか?の部分も含めて確信が持てないので、ロッド選びは本当に難しいと感じます。
しかし冨本プロのガイドを受け、エクスプライド265UL+を導入したチーム・ディケイドワークス(田村武彦選/長島タカヒロ選手組)が先日のBATNETスーパー2Daysで見事優勝!!
ミドストで2日トータル20kgオーバー/10尾という驚異の釣果を叩き出しているのを目の当たりにすると、とにかくまずこの竿で勉強してみようかなと思っているところです。
(結果の出ている道具に教えてもらえる事って、結構多い気がします。。。)
というわけでなかなか断定的な事が言えずに申し訳ない限りですが、これまでの経験で薄々分かってきたのは、ある程度「ロッドによってアクションの質が決まる」という事。
つまりロッドの向き・不向きによって、釣果に大きな差がついてしまう可能性がある怖いジャンルだなという印象です。
個人的にはまだまだ全然経験が足りていないジャンルですので、読者の皆様のお勧めロッド等も教えて頂ければ幸いです。
(そして良かったらぜひ触らせてください!特にイフリートとかw)
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