21Jul
市場にあふれ返る、各社の様々なバイブレーションプラグ。
良いルアーの選択基準は、自在に操るための”操作感“にある?
そしてアメリカのプロがひそかに使う、秘密のルアーが明かされます。。。
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良いバイブレーションは”操作感”で選ぶ
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
全3回にわたってお送りしている、宮崎友輔プロ直伝のバイブレーション特集。
最終回はお勧めルアーやタックル、そしてシークレットな“秘密のリップレスクランクベイト“についても教えて頂きます。
バイブレーションを語るなら、何はともあれTDバイブレーション(ダイワ)を抜きには出来ないね。
このルアーは本当にセンセーショナルで、アメリカのトッププロもみんな(コッソリ)使ってた。
今あるバイブレーションプラグは、ほとんどがこのTDバイブに源を発しているといっても過言じゃないと思うよ。
(シミーフォールというテクニックを一般化させた功労者と言ったところでしょうか。。。)
私もTDバイブレーションは大好きなルアーで、デビュー後何十年も経った今でも一線級だと信じていますが・・・。
逆に言えば、これだけあれば事足りるのでは?という気がしてしまっている部分もあります。
バイブレーションプラグを選ぶ際のチェックポイントとは、どういうところにあるのでしょうか?
まずはリトリーブでしっかり動くことが重要で、速巻きでも遅巻きでもちゃんとブルブル手元に伝わってくること。
これが不明確だとカバーへのタッチが分かりにくいから、ゴミを引っかけたまま巻き続けたりしてしまうことになる。
同様にシミーフォールでもしっかりと動き、フォール時の振動が感じられることが大切だね。
つまりリトリーブでもフォールでも、自由自在にルアーをコントロールするための“操作感”が大切という事でしょうか。
ちなみに具体的に、これがお勧めというモデルがあれば教えて頂きたいと思います。
まあアメリカで言ったら、ラトルトラップは昔からの大定番だよね。
日本製ならラトリンバイブ(ヨーヅリ)も人気があるけど、どちらかというとリトリーブ向きかな。
ブザービーターとかDEXバイブもTDバイブの進化系という感じで、アクションが強くなっているのが良いと思うよ。
まあ、本当を言うと一番のお勧めは他にあるんだけど・・・。
確かにラトリンバイブとかブザービーターTGはアクションが強くて、しかもちょっと重いので深いレンジを通すのに重宝しています。
一番のお勧めも、もったいぶらずに教えてください(笑)。
いや出し惜しみするわけじゃないんだけど、自分が大森(貴洋選手)と作ったルアーだから宣伝みたいになるのが嫌で(苦笑)。
作り手の思い入れがある分を差し引いて聞いてもらいたいんだけど、個人的なベストはTDバイブレーションのスティーズカスタム(旧タイプR)。
オリジナルは良くも悪くも動きがタイトなんだけど、これはもっとアクションを強くして操作感を上げてある。
それからシミーフォールの安定性を上げて、フックチューン無しでもフォール時に毎回しっかりと動くようにしたんだよね。
(オリジナルの場合、リヤのみ#2フックにしてパラシュートさせていたそうで。。。)
なるほど・・・上に書いた操作感を上げるために、縦に横にもしっかりとアクションするように改良したというわけですね。
(ボディ全体がコンパクト化されるとともに、背部のボリュームが増しています。。。)
まあ改良というよりはほぼ別物に近くて、当初内部構造の変更だけって話だったのに結局全部ボディから作り直すことになったんだよね。
大森のダメ出しが徹底的なもんだから、結局300近くプロト作ってさぁ・・・。
しかも〇×万円もかけて新規で金型作ったのに、実釣の遠投時とプールアクションに差があるとか言ってもう一回金型作り直しだよ?
(※この後、書ける話・書けない話が色々出てきたため割愛www)
(たぶん、この時の「プロトバイブ」ってやつでしょうね。。。)
メーカーと大森選手との板挟みで大変ご苦労されたとの事、よーーーく分かりました(苦笑)。
ちなみにバイブレーションにはワンノッカー(ゴトゴトの低音)やブラス・ガラスなど、様々なラトルがあります。
状況別の使い分け等は、一体どのようにされているのでしょうか?
個人的にはウーハー(低音のワンノッカーモデル)が好きで、経験上デカいサイズを引けるしハマる時は独壇場になる。
ただし大森はシャラシャラ音のノーマルが好きでそればっかり使うから、好みの問題もあるかもしれないけどね。
あとはプレッシャーの高まった状態や夏場なんかは、サイレントが効くことがあるから試してみてほしいな。
ただし冬のタフコンディションには、なぜかあまり効かない気がするんだけどね。
(リヤのフックハンガーの位置にも変更が。。。ちなみにウーハーはABS樹脂製らしいです)
それから、カラーセレクトについてはいかがでしょう?
まず最初に言っておきたいのは、バイブレーションはカラーセレクトでガラっと釣果が変わるということ。
クランクはあんまり色を変えないけど、バイブは変えたとたんにバタバタっと釣れることが良くある。
具体的には冬~早春の低水温期は赤が定番で、濁ったらやっぱりチャートが強い。
クロームと白系は万能で、どんな状況でもオールマイティに機能するかな。
ちなみにフロリダでは金黒が定番で、ベイトがゴールデンシャイナーだからって言われてるね。
(特にアメリカのアングラーは、ギラッギラのクロームを好む傾向が強いと感じました)
あとサイズは72と65がメインなんだけど、レンジ別で使い分ければいいと思うよ。
フックサイズは根掛かり具合やバスのサイズと相談しながら、前後同サイズを#6~#2の範囲で使い分けてる。
タイプRなら必要ないけど、オリジナル等でフォール時のシミーが安定しない時はリヤのフックサイズだけ上げてみるといいね。
タックルバランスはラインで調整
次にタックルセレクトですが、どのような点に注意すればよいでしょうか?
横方向のファストリトリーブと、リフト&フォールではだいぶ求められる性能が違う気がしますが・・・。
確かに巻くだけならベロンとしたグラスロッドでも良いけれど、リフト&フォールを考えるとテキサスロッドに近い性能が求められる。
両者のバランスを取っていくと、少し張りのある7ftちょい位のファストテーパーの(グラス)コンポジットに落ち着くかな。
あとはロッドを統一した上で16lbのフロロと、よりダイレクトにウィードを切りたい時は50lbくらいのPE直結の2セットを用意してる。
リールは以前も言ったように、ハンドル一回転75cm前後の速過ぎない「普通のハイギヤ」をセットアップしているよ。
(動画を拝見すると、ブラックレーベルのFM701MHFBとか使われてますね。。。)
明かされる”秘密のリップレスクランク”
というわけでバイブレーションの選び方から、お勧めモデルやタックルセレクトについて教えていただきましたが・・・。
最後にちょっとシークレット的な使い方というか、意外な裏技とか何かありますでしょうか?
実を言うとアメリカのプロたちが、あまり表では語りたがらない“秘密のリップレスクランク”というのがある。
それが「小型バイブレーションプラグ」で、ラトルトラップの1/4ozとかはプロの間で公然の秘密みたいになってるかな。
実際にタフなトーナメントで、何度もウィニングルアーになっているのを確認してる。
(スポンサー等の関係で表に出るかは別として)
スティーズカスタムにも53Sっていう小型モデルがあるのは、つまりそういう意味(自分が使いたい)なんだよね。
(クランクはだいぶ明かされてきている?感じがしますが、これはちょっと意外でした。。。)
実はここだけの話、Bassmasterオープンで知り合ったアメリカ人選手から探し物のメールが来たことがありまして・・・。
それが何と、「LV-50(ラッキークラフト)の赤を日本で入手できないか?」という内容。
これまたマニアックなルアーを欲しがるもんだなぁとその時は思いましたが、そういう事情があったとは知りませんでした。
(ぶちょうのLV-500なら使ってますが、まさか50とは。。。)
そうそう、オープンで上を狙うレベルのアングラーだったら当然知ってるシークレットだよね。
シャッドと同じように、タイニーバイブレーションは本気で試合で勝ちを狙えるプラグだと思うよ。
まぁ普通はそこまですることないと思うけど、トーナメンターだったら試してみるといいんじゃないかな。
というわけで初心者からトップトーナメンターまで、腕次第で幅広い応用が可能なバイブレーションプラグ。
「プラグはバイブレーションに始まり、バイブレーションに終わる」と言われるほど、王道ド真ん中のルアーと言えるでしょう。
使用頻度が減少した日本では逆にチャンス?かもしれませんので、この機会にぜひトライしてみてほしいと思います。
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