2Sep
日米バスフィッシング・シーンの違い
皆さんこんにちは、ディープストリームのKen-D(けんでぃ)です。
先日、ふと田辺哲夫さんとリック・クランの対談動画を拝見したのですが・・・。
「バスフィッシングの未来」と題された、日米バスフィッシングシーンの違いを語る場面が印象的でした。
田辺さんが、
「日本では(農薬による水質汚染等により)バスが減り、フィールドが減り、アングラーが減っている」
といった現状を説明した後、リック・クランは以下のように語っています。
「アメリカでは逆に、若いアングラーがどんどん増えている」
「多くの高校にバスフィッシング・クラブが出来、トーナメントのチーム数は今や300を超える」
「(強い選手は)奨学金をもらって大学に進学する事も出来るようになっている」
「(他のメジャースポーツのように)若者がリクルートされ、大学の看板を背負って釣りをするようになっているんだ」
「そして水質の問題についても、アメリカの自然保護機関は化学物質について非常に厳しい」
「だから釣り場環境について言えば、年々改善が見られている」
「今、人々の不満は釣り人が多過ぎるという事だけだ」
私も今アメリカで生活していて感じるのですが、この話は大げさでも何でもありません。
バスマスターOPENにもカレッジ・トーナメント上がりの強い若手がどんどん押し寄せ、エリートの高みへと駆け上がっていきます。
どこへ行っても休日のボートランプは大賑わいで、こちらのバスフィッシング・シーンは盛り上がる一方という印象です。
一体なぜそうなるんだろうと考え、アメリカを観察し続けてたどり着いた結論は、「政治」。
多くの日本人バサーのマナーは決して悪くない・・・というより、むしろ涙ぐましい清掃活動等を行っている有志もたくさんいます。
では何が一番大きな違いかと言えば、それは政治システムそのものではないかと思うのです。
アメリカでは行政主導で釣り場環境の整備が行われており、駐車場やスロープの整備・ゴミの回収・果ては稚魚の放流や漁礁の設置まで行われています。
もちろんフィッシング・ライセンスと言う形で料金は徴収されていますが、パーク・レンジャーが違反者を厳しく取り締まっているので治安も保たれています。
こうした「行政による釣り場のシステム作り」がしっかりしているからこそ、アメリカのフィッシング・シーンはどんどん盛り上がってきているのだと思います。
翻って日本での現状を考えてみても、釣り場環境が保たれているところは必ずと言ってよいほど行政が協力的に関与しているところだと思います。
池原・七色ダムを擁する下北山村や、野尻湖のある信濃町などはその好例でしょう。
ですからどのようにして釣り客の誘致に積極的な自治体を増やしていくか?が、これからの日本の釣りの未来を左右する最重要ポイントではないかと思います。
(農薬や水質等の問題はまた、規模が大きいので難易度が高いですが・・・)
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