10Jun
ベストなシーバスロッドを探求するこのエントリ、①からの続きになります・・・。
●軽快な操作性ながら、結び目の引っ掛かりが気になる小口径ガイド
KRコンセプトと言うのでしょうか?ガイドはかなり小口径のKLガイドがセッティングされています。
軽さとシャープさに寄与していると思われ、ミノーのトゥイッチやペンシルの首を振らせるにも快適な操作性です。
この辺りはやはり、グラスと比べると大きなアドバンテージが感じられます。
しかし確かに軽さには寄与しているのでしょうが、キャスト時にPEとリーダーの結び目がやや突っかかるような気がします。
具体的な飛距離差を計測したわけでは無いので思い過ごしかもしれませんが、PEはリーダーの使用が前提なので、あまり小口径なガイドは良くないのではないでしょうか。
ただし、それでも長い分S64LGよりは飛ぶと思いますし、アキュラシーも思ったより悪くありませんでした。
グラスよりもブレや捻じれが少ない分、長さによる正確性のネガが相殺されているのかもしれません。
●アップロックのリールシートは固定性がイマイチ
リールシートはアップロック方式なのですが、固定性がいまいち良くないように感じます。
これはアップロックそのものが悪いというよりも、リールシートを固定するはめこみ部分を独立させれば解決するように思うのですが・・・いかがでしょう。
※上記写真は別のロッドのもの。ネジ部分とは別にリールシートを固定する部分が独立しています。
●中古以外では買う気になれない価格設定
ややマイナーで人気が無いのか?冬の間にオークションで中古を安値で入手する事が出来たのですが、何と定価は78,192円(!)
まさに目玉が飛び出そうな価格設定で、個人的には絶対に新品で購入する気になれません。
(それもあって、ワイルドサイドが気になるわけですが・・・)
良いロッドには違いないと思いますが、もう少し消費者の手に届きやすい工夫をして頂けないものかというのが本音です。
●5g~10gクラスのルアーに最適な、軽量級万能ロッド
というわけで各種シャッドやX-80Jr.などの小型ミノーから、レンジバイブ55やX-80BEATといった3/8ozクラスまでのスモールプラッギングに最適な1本と感じています。
(レンジバイブ70など、1/2ozクラスも使えますがちょっと柔らか過ぎるように思えます)
上に書いたように、ボトム系の釣りにも使える汎用性の高さを持った、まさに万能ロッド。
極端な話、浜名湖のシーバス&クロダイ(&マゴチ)用のスピニングはこのロッドだけで足りてしまうかもしれません。
実際、HOT第1戦ではカバーシャッディング(フローシャッド)もボトムワインドも全てこのロッドでこなし、結局この1タックルしか使用しませんでしたので・・・。
●「柔よく剛を制す」、アラミドはソルトに最適な素材かも
というわけでTPMX610SLP+Jは、ライトライン&スモールルアーでビッグサイズを狙うという、浜名湖などの難しいソルトゲームに最適な1本と感じています。
汎用性も高く非常にお勧めですが、何しろ高いので上手く中古を見つけて頂ければと思います。
(もしくはワイルドサイドWSS69L+にしても良さそうです。買ったら私に貸してくださいw)
それにしても、しなやかで粘るアラミド繊維と言う素材は、ソルトとの相性が抜群に良いように感じられます。
琵琶湖などのビッグレイクゲームでメリットが語られる機会が多いように思われますが、そのトルフクフルな特性は、そのまま海のビッグゲームへの高い可能性を秘めているように感じられてなりません。
このポテンシャルを、バスフィッシングだけに留めておく事は非常に勿体なく感じられます。
いつかこの素材を、ソルト用に料理して下さるメーカーさんが現れる事を切望しています。
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