19Jun
ヘビーな釣りに対応した、アブガルシアのタフ系ベイトリール、REVO・ビッグシューターコンパクト。
パンチ、フロッグ、ヘビー系巻物・・・果ては海でのジギングまで、約1シーズン使い込んでみました。
基本的にリールはシマノ派のKenD的に、初のABU機はどう映ったのか?
今回もディープなレビューをお送りしたいと思います。。。
●スペックデータ
まずデータ的な点から行くと、
・ギヤ比:8.0
・ハンドル1回転の巻取量:83㎝
・ラインキャパ:20lb-100m
・自重:239g
・MAXドラグ:7kg
・ボディ素材:オールアルミ
・メインギヤ素材:ブラス(真鍮)
・ピニオンギヤ素材:ブラス(真鍮)
・スプール径:33㎜
・スプール重量:18g位だったような・・・(ベアリング込)
・ハンドル長:98mm
・ブレーキ:マグネット(外部ダイヤル調整)
というわけで、タフさがウリのヘビーデューティーモデルです。
●基本は撃つ釣り用。ライトジギングもこなせるタフさ
用途は琵琶湖でのパンチング、ヘビテキ、フロッグ、ヘビー系巻物(スピナーベイト&スコーン、時々アラバマリグ)、そして海でのライトジギングに使用しました。
まず、エキストラハイギアなので本来的には撃つ釣り用のモデルだと思います。
現在となってはハンドル1回転=83cmは超ハイスピードというわけでは無いですが、パンチングやピッチングでの回収は快適です。
海でのジギングにも使っていますが、これくらい巻きスピードがあるとライトジギングにも丁度使いやすい感じです。
で、サイドカバーも含めフルメタルのボディは剛性感たっぷりで、ウリの大口径ブラスギアと相まって全く壊れそうな気配がありません。
PE65lbで、ワンシーズンだいぶ過酷な使い方をしましたが、ギヤの歯が飛びそうとか全くそんな気配は皆無。
というわけで、耐久性は◎。
標準で98mmのロングハンドル&大型ハンドルノブが付いているのも好ポイントで、ヘビーカバーの中からゴリゴリ巻いて魚を抜き上げるのに最適です。
後で社外品のハンドルを買うととても高価ですので、個人的には非常にありがたい。
また、力が入りやすいので、純正ハンドルのままでもジギングに使いやすいです。
(水深100mでの天竜沖タチウオにも使いました!)
●意外に良好な巻き心地
意外だったのは巻き心地で、ボディ剛性とブラスギアが効いているのか?意外とトルクフルで悪くないように感じました。
本来は巻くのに使うギヤ比のリールではないと思いますが、取り回しの問題から、ちょっと糸を少なめに巻いてヘビー系巻物(スピナーベイト&スコーン、時々アラバマリグ)をやってみると、予想外に快適でした。
もちろんシルキーな巻き心地だとかは望むべくもないですが、割と実用レベルかなと。
それから分解整備して感じたのですが、おそらくまずまず塩に強いです。
ソルトでもガンガン使用してきたのですが、どこも錆びていません。
メンテ的には使用後に水洗いしてから、サイドハッチを外してスプールを抜き自然乾燥、片付ける時に軽く注油・・・ぐらいで、1シーズン1度もばらさずに、です。
(同じ使い方で、05メタニウムXTだとローラーベアリングやらピニオンがすぐに錆びていました)
隙間が多くて、水が抜けやすい構造だからでしょうか。
しかし一つ一つの部品を見ると、バリは残っているし精度は大丈夫なのか???と不安になってきます。
made in Korea と書いてありますが、スウェーデンで作っていた時代とはもう違うのでしょうね。
あとは、え、ここベアリングじゃなくてカラーなの?っていう残念感も多少あります。
それから純正スプールはかなり重いです。
正確な数値は忘れてしまったのですが18~19gくらいあったような記憶が・・・。
ヘビテキには何も問題無いのですが、軽めのルアーをピッチングしたりするとやりにくいだろうなと思います。
そもそもそんな使い方をするモデルでは無いのでしょうが、どうしてもやる場合はパワークランク5/6用の純正スプール(99番)に交換するのも手かもしれません。
3600円と安いのに、結構軽くて使えます。
(ただし品薄だそうで注文してからだいぶ待たされました。あと、組むのが面倒なのでスプール組で買った方が良いように思います)
それから20lb-100mの余裕のラインキャパシティはありがたいのですが、スプール径が33mmと小さいので、芯が細くなってラインにクルクルの糸癖がつきやすいのが残念です。
飛距離を考えても、太糸が前提なのだから大口径スプールを採用すれば良いのに・・・と思ってしまいます。
(本家ビッグシューターを使えば良いのですが、あれだと重過ぎて・・・)
とりあえずヘビーな物を投げる分には、気にならない程度には飛んでくれます。
ただし、お世辞にも飛距離は良い方とは言えないと思います。
●ヘビーに使い倒すための一台。明確な用途と価格が好印象
というわけで細かい突っ込みどころはあるのですが、「ヘビー&ハイスピード」な釣りに特化したモデルという意味では心底惚れ込んでいます。
本体価格が手頃で、さらにギヤなどの部品代も安いためオーバーホールの維持費も安く済むのもポイント。
自宅で鑑賞するのではなく、フィールドでガンガン使い倒すには素晴らしい1台ではないでしょうか。
基本的にシマノ好きな人間なので、実は初めてのABUリールだったのですが、まさに目からウロコな感じでした。
これまで良いリール=高精度、みたいな信仰があったのですが、機械として精度が高くなくても、「釣りの道具としては高性能」という事があり得るんだなと気付かせてもらった気がします。
最近のABUリールの人気にも納得がいきました。
▼KenD’s セレクト(2015.06.19追記)
さて、ではこのリールがスタメンとして残ったか・・・?というと、残念ながら2014年シーズン一杯にてベンチ降格となりました。
その理由は、「汎用性が低い」。
上で書いたように、ヘビー級ルアーに素晴らしい性能を発揮するのは確かです。
しかし自分のスタイルでは、常にそうした釣りをするわけでは無いため、中量級ルアーにも適したオールマイティーさが欲しくなったのです。
というわけで代わりに2015シーズンに投入したのは、13メタニウムXGです。
関連記事:【シマノ・13メタニウム インプレッション①】
詳しくは上記レビューを見て頂きたいのですが、この13メタニウム、極太PEを使ったパンチングなどのヘビーな釣りにも充分対応してくれます。
3/8oz中心のオールラウンダー機で、ハウジングもマグネシウムだしギヤもマイクロモジュールで繊細そうだし・・・というイメージを、良い意味で裏切ってくれる名機だと思います。
正直最近はもう、ベイトは13メタニウムと12アンタレスだけ状態・・・。
ただし13メタニウムは純正スプールだとラインキャパの問題がありますので、やはりヘビー系の釣りを主体にされる方には非常にお勧めできるリールです。
以上、リール選びのご参考にして頂ければ幸いです。
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コメント
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初めてコメントさせて頂きます。
ビッグシュータコンパクトのインプレを探していたら、KEN:Dさんのブログを発見し、食い入るように読んでしまいました。笑
他の内容も今年からバス釣りを始めた僕にとってありがたい情報です!
これからも更新していって欲しいです!琵琶湖の攻め方とかすごく勉強になります(^^)
>鬼リーダーさん
嬉しいコメントありがとうございました。
この世界に新しい仲間が加わってくれる事は喜ばしい限りです。
琵琶湖にお越しの際は、いつか一緒に釣りをする機会を持てたら嬉しいですね。
拙いブログですが、おかげでモチベーションを頂きましたので、せっせと更新していきます!
mixiもやっておりますので、良かったらそちらでもよろしくお願いします。(「KEN:D」で登録しております)