5Nov
今年も秋の浜名湖で、シーバスが爆釣中!
しかし秋に突然釣れだす理由は、一体どこにあるのでしょう?
「冬に向けて外洋に落ちる」、そんなセオリーに挑戦します。
●秋のシーバス祭り、開催中!
さて、次第に秋も深まる今日この頃。
浜名湖各地では、景気の良いシーバス爆釣の情報が聞こえてきます。
(※私以外は・・・)
春~夏場、あれほど難しかったシーバスが、秋になるといきなりバンバン釣れ始める。
これが浜名湖の毎年の傾向だと思いますが、それは一体なぜなのか?
今回はちょっと真剣に、浜名湖シーバスのシーズナルな動きを考えてみたいと思います。
●秋、「シーバスが落ちる」は本当か?
一般に秋になると奥浜名湖から、外洋に近い表浜名湖方面にシーバスが「落ちて」来ると言われます。
私自身も子供の頃、越冬のため外洋に向かう動きだと、エサ釣り師の父親から教わりました。
しかし近年、この考え方に疑問を持つようになってきています。
そのきっかけは、秋になると「表だけでなく、奥浜名湖でも爆発が見られる」事でした。
冬に向けて、奥浜名湖から表にシーバスが集まるのなら、奥からは魚が抜けていくはずだと思うのです。
実際はそれどころか、春~夏には決して見られなかった規模・サイズの群れが湖奥でバンバン喰ってくるようになります。
(2013年11月に獲った、浜名湖自己レコードのシーバス。場所は浜名湖最奥、ホンダ前でした)
越冬を意識して、湖内から外洋へ出る動きはあるとは思いますが・・・それだけではない、違った群れの動きが無ければ、この現象は説明が付かないのではないでしょうか。
●2014年秋、移動する爆釣ポイント
そんな思いを抱きながら、秋を迎えた2014年。
浜名湖オープントーナメント第3戦のプリプラで、ちょくちょく様子見をしていた時、面白い現象を経験しました。
夏が終わり、水温もだいぶ落ち始めて来た9月。
最初の爆発は、女河浦沖のオープンエリアで始まりました。
(「黒田健史のいろはにほへと」より)
サイズはノンキー~70クラスまでと入り混じっていましたが、それはもう祭りと呼ぶにふさわしい爆発っぷりでした。
この頃私も同エリアを釣っていたのですが、面白い外道に出会う事になります。
それが「カマス」と「イナダ」・・・どちらも外洋性が強く、浜名湖内で釣れる事は少ない魚たちだと思います。
その後、釣果は松見が浦入口と瀬戸水道周辺に移動し、相変わらずオープンウォーターで釣れまくっていました。
そして運命の第三戦本番を迎えます・・・。
しかし試合当日、ついにこれらのオープンエリアが火を噴く事はありませんでした。
替わって優勝者&表彰台を独占したエリアは・・・猪鼻湖。
おそらくそれらのエリアの魚が、さらに奥へと移動していったのではないかと思います。
関連記事:【2014浜名湖オープントーナメント第3戦・振り返り】
●秋シーバス爆釣の理由は、「外洋からの入湖」?
これまでの事実をまとめてみます。
・秋になってある日突然、女河浦沖に巨大なシーバスの群れが現れた
・その群れに、外洋の魚が複数混ざっていた
・群れは移動しながら、次第に湖奥方向へと移動した
以上の事から推測されるシーバスの行動・・・それは、「外洋から浜名湖内へ入ってくる」動きなのではないか、と思われました。
そう思って過去の写真を見直してみると、体色が銀色掛かって、外洋性の強い個体のようにも見えます。。。
(湖内に長く居る個体は、体色が黒っぽくなってきます)
そして今年、プラで浜名湖に出掛けてチェックした範囲では、やはり昨年と同様の動きが見られている・・・と感じました。
(トーナメントなのでエリア等を詳しく公開できませんが、湖内でタチウオが釣れましたw)
この事により、少なくとも初秋~盛秋において、外洋から入湖する群れの存在を確信するようになったのです。
●浜名湖は、「巨大な河川」?
それでは何故、秋にこのような動きが起こるのでしょうか?
それはシーバスから見ると、浜名湖は「巨大な河川」に見えているのではないか、と推測しています。
日本全国のフィールドで、秋になるとベイトを追ってシーバスが川に遡上する動きが見られます。
つまり、この淡水域へとエサを追い求める動きが、秋の浜名湖でも起こっている結果ではないか・・・と、今は推測しています。
秋にシーバスが外洋へ落ちる・・・これまで言われてきた、そうしたセオリーを否定するものではありません。
そういう動きもある一方で、逆にベイトを求めて入湖する群れもいる。
そうした様々な個体が入り乱れて釣れるのが、秋というシーズンの面白さであり、難しさなのではないでしょうか。
そんな事を考えながら、迫るHOT最終戦へ挑みたいと思います。。。
※更新情報と時事ニュースをお届けしますので、ぜひFacebookページへのいいね!& twitterのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
-
2016年 9月 24日
-
2017年 10月 14日
この記事へのコメントはありません。