23Apr
次に来るベイトリール革命は、何と磯釣りのレバーブレーキ!?
個人的に熱望し続けている、100%切れるクラッチ・オフシステム。
「クラッチファイト」の有効性を再確認します。。。
ベイトリール革命
みなさんこんにちは、KenDです。
今年も様々なNEWリールがデビューし、市場を賑わせていますね。
(個人的に最も気になっているのは、16メタニウムMGLです・・・)
MGLスプールなど、今年も様々な新システムがデビュー。
進化をやめないリールの世界ですが、実はずっと以前から「こんな機能があったらなぁ・・・」と夢に見ていた新システムがあります。
今回は私がどうしても欲しいと思っている、ベイトリールの革命的な新機構についてお話ししたいと思います。
クラッチ・ファイトと逆転ファイト
ところで皆さんは、ビッグワンが掛かった時にどのようにファイトしていますか?
ラインが切られないよう、「ドラグを使う」というのが一般的かと思います。
しかし、特にベイトリールのドラグはお世辞にも高性能とは言えず、ライン放出がガクガクしてしまいやすいと感じています。
そこで私が多用している小技が
「クラッチ切り」。
ラインを出したい時はベイトリールのクラッチを切り、後は親指の力加減で出ていくラインのテンションをコントロールします。
(「カケヅカ.comさんより)
この方法にはメリットがたくさんあると思っていまして、
1.アングラーが出したい時に、出したいだけラインを出せる
2.親指1つでドラグ力(ラインテンション)を調節できる
3.巻き上げたい時には、ハンドルを回せば即100%の力で巻ける
・・・といったところです。
特に3.については重視していまして、スピニングでドラグを緩める方法だと、止めたい時に即ライン放出を止める事が出来ません。
(まずドラグを締め直してから巻上げなければならない)
これについては、2015年の
JBジャパンスーパーバスクラシック・ウィナーの三原直之プロが非常に面白い動画を公開されています。
動画の10分位のところから池原モンスターとの死闘が繰り広げられているのですが、注目したのはそのファイト。
なんとスピニングリールの逆転レバーを使い、ドラグを使うことなく3lbのライトラインで巨バスをランディングする事に成功しているのです。
この「逆転ファイト」、”出す時は好きなだけラインが出せる“、”魚が止まった瞬間、すぐに巻ける“というメリットが解説されています。(15:30くらいから)
まさに私の考えていた事と同じで、考え方的には磯釣りで使う「レバーブレーキシステム」に近いと思います。
いつでも100%切れるクラッチ
こうしたメリット一杯のクラッチファイトですが、弱点もあります。
それは・・・「ラインテンションが強く掛かると、クラッチが切れなくなる」という点です。
最近のベイトリールではだいぶ改善されたようですが、それでもまだクラッチが切れないシーンは良くあります。
これが好きな時にいつでも、100%ラインが出せるような新システムが開発されたら・・・。
これはベイトリール史上においても、革命的な機能になるのではないかと考えています。
巨バスとのファイトや、シーバスなどソルトでのビッグワンとの格闘。
あるいはベイトフィネスなどライトラインの使用も増えてきた今、「ベイトリールのクラッチファイト」はもっと注目されるべきメソッドだと強く感じています。
シマノ好きな私ですが、「いつでも100%クラッチが切れる」夢のベイトリールが出来たら、もう
ダイワでもABUでも何でも使いたいです。
というわけでリール開発者の皆様、是非このパーフェクト・クラッチオフシステムの研究をどうぞよろしくお願いいたします!!
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コメント
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2017年 3月 20日
はじめまして、記事を拝見させていただき共感する部分がありましたのでコメントさせていただきます。
もう10年ほど前ですが私も同じようにクラッチをきり指ドラグで対応してましたが、おっしゃる通り強いテンションが掛かっるとクラッチ操作にタイムロスが生じることを不満に思っていましたが、リールの改造にて解決した時期がありました。
チヌのイカダ釣りで使用するリールにはドラグ付きの逆回転(リバース式)がありますがあれをヒントに巻きはスムーズに、強い引きにはドラグが効いた状態で逆回転+指ドラグというリール(05メタニウム)を作成してシーバスを釣ってた時期がありました。
今ではドラグ自体が進化してくれたお陰で最終手段で指ドラグのみになりましたので上記リールは処分してしまいましたが、記事を見て何だか懐かしくなりコメントさせていただきました。
ダイワは昔、高級機をスピードシャフト化したときにピニオンギアをベアリング両側支持にしたことでファイト中のクラッチが簡単に切れるようになりましたね。(20年ぐらい前かな??)
そのため、ダイワのリールはフレームとギアカバーの強度さえ足りていれば理論上いつでもクラッチを切れるようになりました。(それでもクラッチが切れないときは大体スプールが引っ張られてスプールピンがピニオンギアと強く当たってピニオンギアが動きにくくなる為。クラッチを切る直前にスプールを指で押えながらクラッチを切れば簡単に切れます。)
シマノに関してはXシップ搭載までは、ピニオンのキャスコン側をスプールのシャフトで支持していました。
その構造のせいで負荷がかかったときはスプールシャフトを通じてピニオンに応力がかかるため、クラッチを切ることが困難でした。スプールを引っ張られる力がスプールシャフトを通してピニオンに伝わってしまい、傾いて変に負荷がかかるためです。(ファイト中にクラッチを切る場合はほんの少し手首でラインを送ってスプールシャフトにかかる応力を抜く必要がありました。)
昔のシマノリールがスプールをはずした状態でハンドルを巻くとギアをいためるのは、ピニオンが片側しか支持点がなくなりグラグラする為ドライブギアとピニオンギアの歯が平行に噛み合わせなくなりそのままハンドルを巻くと歯面に悪影響を及ぼすためです。
2000年ごろにその理屈に気がついた私はそれから暫くスピードシャフト搭載のダイワリールしか買いませんでした。(中学生だったのであまりリールを買う事ができなかったのもありますが…)
ダイワでも廉価品であるタトゥーラはシマノと同じピニオン片側ベアリング支持になっているのでスピードシャフトにはなっていません(構造上ベアリング支持両側支持なしでスピードシャフト化は困難です)
ほぼ同じフレーレムでもピニオンのキャスコン側にベアリングが入っている15ジリオンと入っていないタトゥーラを比べるとギアケースのふくらみが違うことがわかります。(ベアリングを収める空間を確保しています)
時は過ぎて、シマノがベイトリールにXシップを採用した際、私は狂喜乱舞した覚えがあります。
(ダイワのパテントが切れたのかな?)
ピニオンが両側ベアリング支持になりやっとダイワと同じ構造になったのだ、と。
(シマノはスプールシャフトはさすがに長いままですがコレはあまり強度に関係ないので割愛)
シマノのリールも性能を試す為にいろいろ買いましたがやっと腰を落ち着けて使えるリールになったなと感じました。
メタマグDCとXシップであるエクスセンスDCを比べるとジリオンとタトゥーラの関係と同じでギアボックスのふくらみに差があります。
逆に言うと、ある程度の構造が同じになればフレームの素材、厚み、ギアボックスの素材、ギアの材質あたりの情報があれば触らなくてもどういう巻き感のリールか想像できてしまうということですね。
メーカーのHPにあるパーツリストなんかも役に立ちます。
どのあたりの情報を収集すれば現行機でもクラッチが切りやすい機種が判断できるかと思います。
(というより私は買う前にそれで判断しています)
ちなみに余談ですが15アルデバランや16メタMGLがサイレントチューンでベアリングの支持位置をスプール内部にもっていったのは、スプールベアリング同士間の距離と縮めて回転時のスプール振動を減らすのとサイレントチューンの構造を仕込む場所がほしかった、ベアリング設置場所をスプール内に入れることでギアカバーを薄くしたかったのと3重ぐらいの意味があるはずです。
結局ここもダイワと同じになりました。そのため、15アルデバランや16メタニウムMGLのスプールを外した時の本体側の形状はダイワとそっくりになっています。
(スプールベアリングをボディ側が迎えにいく構造)
そのあたりの構造を考えてリール選びをすると失敗が減るし、よりリールに対する理解が進むと思います。
ここまで書いておいてなんですが、ダイワの構造は昔から理にかなっていましたがダイワのリールが手放しで好きなわけではありません。良い構造のものはどのメーカーのものでも使う、が私の信条なので…。
書きなぐり失礼しました。
>流れ者さん
コメントありがとうございました。
何と!チヌのイカダ釣り用リールには、そんな機能があるのですか・・・!
しかもそれを、05メタニウムを改造して実現・・・!?
何だかスゴ過ぎる話でビックリなのですが、それはかなり難易度の高い改造なのでしょうか?
(出来る事ならやってみたいですw)
>ふじさん
返信遅くなり失礼しました。
私もXシップが搭載された時、随分変わったと感じましたが、まさかそんな深い歴史があったとは・・・勉強になりました。
メーカーにこだわりなく、優れた構造をちゃんと見抜いて使っていきたいですね。
(というか、その理屈に気が付いた中学生のふじさんはスゴ過ぎです!!)
ちなみに私、15アルデバランを使っていまして、確かにクラッチが切りやすくなったとは感じているのですが・・・まだまだパーフェクトとはいかないかなぁ、というのが本音のところではあります。