3Jul
SNS等で拡散している、「外来魚駆除釣り大会」。
繰り返される残念な歴史に対して、バサーはどう行動すべきでしょうか。
遠い記憶と共に、生き物への向き合い方を考えます。
外来魚駆除釣り大会
みなさんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
今日は少し、残念なお知らせについて書かせて頂きます。
SNS等を中心に拡散している、「外来魚駆除釣り大会」
(滋賀県HPより←元のソースはここですので、ぜひご覧ください)
ずっと繰り返され続け、そして今なお現在進行形で行われている、虚しい悲劇。
ブログなどでバサーの皆様の意見を拝見すると、
・無駄な殺生では無く、バスの経済性に着目して資源して活かそう
・子供を利用して、生き物を殺させるのは道徳的にどうなのか
といった2点が多いように見受けられます。
以前自分もパブリックコメントに書かせて頂きましたが、思う所は全く同じです。
行政とどう向き合うか
ただ、この辛さ、怒りをどうぶつけるかについては、よく考える必要があると思います。
残念ながら日本では、バサーは社会的なマイノリティーであり、その力はとても弱いものです。
様々な問題を解決しようとする際、どうしても行政との話し合いや協業が必要となります。
気持ちは痛いほどわかるのですが、その怒りを行政にぶつけ、喧嘩腰に対立してしまう事だけは避けたいものだと思います。
行政に携わる公務員の方としても、「予算がついているから、何か企画しなければいけない」という仕事上の義務があると思います。
本来の意義云々では無く、職責の範囲で出来る事を形にしないといけなかったのかも知れません。
そうした形骸化した事業は日本の公的セクターに溢れているわけで、これも深く考えられた末のイベントでは無い可能性があります。
こうしたイベントで駆除される魚の量は微々たるものでもありますので、感情的になる事無く、前向きな活動を淡々と続けていくべきではないか・・・そんな風に思う今日この頃です。
(そういえば、バスフィのてんちょさんのところのゴミ拾い袋が完成したそうですよ!)
ジャンボタニシの思い出
ところで外来種と言えば、ひとつ印象深い思い出があります。
私は田舎の小学生だったので、周りにはたくさんの水田がありました。
そして仲の良い友達の一人が、農家の家の子でした。
お父さんはとても厳しい人で、その子の家に行っても、いつも田んぼの手伝いばかりでなかなか遊べませんでした。
ですので仕方なく、一緒に草取りなどの手伝いをした覚えがあります。
そしてちょうどその頃、田んぼには「ジャンボタニシ」と呼ばれる外来種が入ってきていました。
稲を食べる害虫(?)という事で、その子のお父さんは目の敵にして捕まえ、踏みつぶしていました。
孕んだ卵の色なのか、気持ちの悪いピンクの汁が、アスファルトに沁みていく光景が忘れられません。
しかしどうした事か、友達のお父さんはその手伝いだけは子供にやらせませんでした。
手伝うと言っても、「いい。要らん」の一言。
言葉数の少ない彼に、理由を尋ねる機会はついにありませんでした。
世の中には、人間の役に立つ生き物から迷惑になる生き物まで、様々な生物がごった返しています。
そうした命たちと、どう向き合っていくべきなのか?
自分も父親になった今、そのお父さんはどんな気持ちだったのだろうと、少し思いに耽ってしまいました。
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