7Jul
「偏光度」、そして「可視光線透過率」が表す偏光レンズの性能。
“3大要素”の最後のキー、「コントラスト」はアングラーに何をもたらすのか?
エリートプロ、伊豫部選手の言葉に学びます。
偏光レンズの3大要素
皆さんこんにちは、KenDです。
偏光グラスをあらためて掘り下げるこの特集、前回は「偏光度」と「可視光線透過率」の関係を考えました。
今回はこの二つに加えて、偏光レンズの性能を考えるための最後の要素、「コントラスト」について書いてみたいと思います。
コントラストって何?
さて、そもそも「コントラスト」とは何でしょうか?
その定義を調べてみると、
コントラストとは、暗い部分から明るい部分までの幅(許容量)のことで、絶対的な明るさには直接関係ない。
コントラストが高くなるにつれて、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く表現される。
高過ぎると中間色の階調が失われ、究極の高コントラストは白黒2値である。
コントラストを低くすると暗い部分から明るい部分までの幅が広くなり、滑らかなトーン表現ができる。
しかし下げすぎるとすべての色が近くなり、のっぺりとしたぼやけた画像になってしまう。
(IT用語辞典E-wordsより)
・・・だ、そうです(汗)。
少し分かりにくいので、実際に写真で見てみたいと思います。
良く見るような、水中に群れるベイトの画。
この画像のコントラストを上げてみると・・・下のようになります。
どうでしょう、イメージがつきましたでしょうか?
多少語弊があるかもしれませんが、コントラストを上げると「輪郭がハッキリとし、物がくっきりと浮き上がって見える」と言えるかもしれません。
しかしさらにどんどんとコントラストを上げていくと・・・しまいには、こうなります。
はい、ただの白黒ですね(笑)。
つまりコントラストを上げると「物の区別がくっきりする代わりに、細かい色調の差は分かりにくくなる」と言えるのではないでしょうか。
(たぶんw。間違っておりましたらご指摘ください!)
で、何がイイの?
では実釣上、コントラスト性能が高いと何に役立つでしょうか?
高コントラストの「アクションコパー」というカラーを愛用しているというエリートプロのイヨケンさんは、次のように語っています。
「自分の視界の中で、何を浮き出たせるか。ここに注目にすべきなんじゃないか」
「青い波長の部分だけをあえて抑えたレンズは、(中略)見たいモノの輪郭だけを際立たせることができる」
「アクションコパーは、見たいものが浮き上がってくる」
ご存知の通り、伊豫部プロは世界一のビッグトーナメント、“BASSMASTERエリートシリーズ”で全米を転戦しています。
きっと気が遠くなるほど広大なフィールドでは、水深の変化、ストラクチャーの沈み方、ウィードのエッジといったキーポイントを手早くチェックする必要があるのではないでしょうか。
細かい部分より「大きな変化」を素早く察知するために、変化を際立たせる高コントラストのレンズが有用なのかもしれません。
・・・と言うわけで、これで偏光レンズの性能を左右する3大要素、
1.偏光度
2.可視光線透過率
3.コントラスト
が出揃いました。
次回はこれらをもとにして、シチュエーション別の最適なレンズカラーの選び方を考えてみたいと思います。
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[D] トーナメントが”スポーツ”であるために・・・KenD”失格”が守ったモノ
スーパースプークGET! #heddon #superspook #T.O. #winninglure #pencilbait #今年まだトップで釣ってない(T_T)
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コメント
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2016年 7月 18日
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