16Oct
PEラインが主流の現代ソルトシーン。
しかしナイロンには、PEではどうしても得られない多くのメリットが?
意外にオールマイティな、ベイト+ナイロンの可能性を見直します。
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オープンウォーターでのベイトタックルの可能性
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
さて、昨日はソルトで増加しつつあるベイトタックルについて書いてみました。
ストラクチャー絡みを撃つ釣りにおいては、太糸のモノフィラメントライン(ナイロンとかフロロカーボン)が使える事のメリットは絶大。
しかし先日のHOT第3戦では、オープンウォーター・パターンが上位を独占したにも関わらず、ベイトタックルの使用率が高いという特徴がありました。
というわけで今回は、オープンウォーターにも広がるソルトでのベイトタックルの有用性、そして古くて新しいナイロンラインのアドバンテージについて書いてみたいと思います。
圧倒的に、”乗る”
ところでHOT第3戦のプラクティスでは、オープンウォーターでシーバスが爆釣していました。
だだっ広い大海原に、バイブレーション等を遠投して高速巻きするメソッド。
しかしこれでもかというほど数を釣る中で、タックルによる明らかな違いが浮き彫りになって来たのです。
それは・・・「PEラインは、絶対的にバイトを弾きやすい」。
何を今さら当たり前の事を?と言われるかもしれません。
PEラインは極めて伸びが少ないため、バイトがあっても乗りが悪い。
確かにこれは常識で、いつものスピニングPEタックルではバイト弾きが多発したのです。
しかし、そこまでは想定の範囲内。
と言う事でこの時は、テストのためにあるタックルを持ち込んでいました。
それはクランキング用のグラスコンポジットロッドに、PEラインを組み合わせたセッティングだったのです。
しかしその結果は衝撃的なものでした。
確かにカーボンロッドのスピニング+PEタックルよりは、いくぶんマシなフックアップ率に。
けれども低弾性カーボンロッド+ナイロンラインのセッティングと比べると、ノリという点では完敗してしまったのです。
この事から分かった事は、「ラインの伸びは、ロッドの柔らかさよりも遥かに影響が大きい」と言う事。
ナイロンラインの弾きにくさは、それほど圧倒的な違いとなって表れたのです。
(ちなみに、具体的にはやや低伸度のデッドオアアライブ・ナイロン20lbを用いてテストしました)
そしてバラシにくい
そしてもう1つ、明らかな利点がありました。
それは・・・かかった後、「ばらしにくい」という点。
これはやはりグラス+PEのセッティングに比べても、有意なアドバンテージがあると感じました。
(ただし、ノリの良さ程の差は感じませんでしたが)
これもまた、ナイロンラインの持つ「伸びが大きい」という特質によると思われますが、とにかく魚が暴れにくい。
ナイロンだとフックアップ直後に魚が気付かない?のか、掛けたすぐ後にジャンプされる確率も明らかに下がったように感じました。
このあたりが総合的に作用して、バラシにくさに繋がっているのではないかと考えています。
(ちなみにゲスト参戦の大畠選手も、偶然にもベイト+ナイロンのセッティングでした!東京湾でももはや常識???)
ただし一点、フッキングにだけは注意が必要です。
ロッドをあおって思い切りアワセても、ラインが伸び伸びなので殆ど効果がみられません。
ですのでバイトを感じたら、とにかく「全力で高速巻合わせ」。これに尽きます。
特にシーバスは泳ぎが早いですので、ハンドル1回転75cm以上の巻取りスピードがあるハイギヤリールがマストだと思います。
最初ベイトシーバスにチャレンジし出したころ、ノーマルギアではバラシが頻発した苦い経験が。
これは実釣上かなり重要なポイントだと思いますので、ベイトシーバスにチャレンジなさる方には必ず押さえておいて頂きたいポイントです。
スピニング+ナイロンは駄目なのか?
しかしこのように書いてくると、勘所の良い方はピンと気付かれるかもしれません。
オープンウォーターでのメリットって・・・つまりはベイトタックルと言うよりナイロンラインの特性じゃないか!
つまりナイロンラインさえ使えば、スピニングタックルでも同じアドバンテージが得られるのではないか、と。
ズバリそれは・・・その通りです(笑)。
実は先日うちの子供(幼児)に初シーバスを釣らせに行ったのですが、その時のセッティングがスピニング+ナイロン8lb。
子供なのでファイトは滅茶苦茶なのですが、それでも7割方はランディングする事に成功していました。
(ちなみにスピニングで快適に使うなら、ナイロン8lbくらいまでの太さが限界ではないかと思います)
(ちなみにロッドは、オールソリッド・グラスの「鱒レンジャー」です)
しかしこのナイロン8lb、大型シーバス相手だと強度的にヒヤヒヤものです。
フロロカーボンのリーダーをつけるのはもちろんですが、ドラグを効かせての慎重なファイトが必要。
正直、60cmクラスを超えるとファイトに時間が掛かって仕方ありません。
その点ナイロンの20lbクラスなら、少々のサイズでも強引なファイトが可能です。
それに加えて、リーダーシステムを組むのも不要。
メタルバイブ等なら4~50m近く飛ぶでしょうし、飛距離面でも必要十分なのではないかと思います。
と言うわけで、「重めのバイブレーションやメタルバイブ」を高速巻きするならば、オープンウォーターでもアドバンテージを発揮するベイトタックル。
もちろんカバーでも有効なベイト+ナイロンのセッティングは、ソルトでももっと見直されるべきオールマイティーな組み合わせではないかと思います。
絶対的な飛距離ではスピニング+PEに一歩譲る事は否定できませんが、飛距離より大切なメリットが得られる可能性を、ぜひご自身のスタイルに照らし合わせて考えてみて頂ければと思います。
(私の場合、ソルトでも7g以下はスピニング、14g以上は全てベイトで使っています。10gは微妙w)
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スピニング用の”ロッドソックス”って、ベイトが6本入っちゃうんですね… #rodsocks #Basserオリジナル #ガイドやラインが引っ掛からない #予想以上に超便利 #グリップ部のみベルトで固定
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コメント
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2016年 11月 14日
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2017年 12月 09日
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2018年 4月 14日
北海道などでネイティブトラウトをルアーで釣る方は、
スピニングの3000番クラスにナイロンの12lbとか14lbを使うらしいですよ
情報ありがとうございました!
シマノの3000番クラスに12~14lbですか???
何だかバタついて飛ばなそうな感じがしますが、セッティングが上手く決まれば可能性を感じる組み合わせですね!
20数年前に浜名湖シーバスをスターした時はナイロン6ポンド使用してました。
一時期はPEを使用してましたが、現在はナイロンとプロロを使用してます。
メリットはかなり有ると自分も思います。
パイオニアの大先輩からのコメント、ありがとうございました!
私の世代だとすでにPEが主流でしたので、温故知新と言いますか、あらためてモノフィラメントの良さを実感している次第です(^^♪
しかしナイロン6lbとは・・・!かなりファイト時に腕が要りそうですねΣ(゚Д゚)!