17Jan
魚探界に革命を起こした、「自動等深線MAP作製」機能。
“クイックドロー”と“オートチャートライブ”は、一体どちらが凄いのか!?
そしてついに、大御所LOWRANCEが動きます!
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クイックドローvsオートチャートライブ
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
熾烈な競争を繰り広げる最新魚探特集・・・今回はズバリ、ライバル同士を直接比較してみたいと思います。
まず今回取り上げるのは、「自動等深線マップ作成機能」!!
私が現在使っているLOWRANCE/HDSシリーズでは、現場で等深線MAPを作るのは不可能・・・。
ソナーログをSDカードに記録しておき、家に帰って「リーフマスター」というPCソフトでデータを編集する必要があります。
(私は「ドクターデプス」という古いソフトを使っていますが・・・)
しかしGARMINの誇る「クイックドロー」という技術では、何とその場でMAPを作ることが可能に。
そして同様の機能は、Humminbird社の「オートチャートライブ」にても実現されています。
現場の魚探でMAPを見ながら、まるで色塗りのように等深線図を作成していく様は圧巻としか言いようがありません!!
というわけで今回は、この等深線MAP作成機能はどちらが優れているのか?を考えてみたいと思います。
(尚、当記事の情報は実際のユーザーの皆様から寄せられた情報をまとめたものであり、メーカーの公式アナウンスに基づいたものではありません。間違いや情報不足がある可能性が高い事をあらかじめご了承ください)
ハードウェアスペックの違い
さて“quick draw”と“auto chart live”を比べた時、まず「記憶容量」に大きな違いがあるようです。
2016年モデルのハミンバード・Helix 7シリーズでは8時間分のソナーログしか記録できず、それ以上のデータは外部SDカードに保存する必要があるとの事。
一方ガーミンでは、スタンダード機の「echomap」シリーズでさえ、一体どこまで録画できるのか???上限が分からないほど大量のデータを記録できるのだそうです。
(ハミンも大容量のSDカードを入れさえすれば解決するのでしょうか???この辺り、実機に詳しい方はぜひ追加情報をお願いいたします!)
さらに作製したデータの処理においても、Helixでは大量になると起動などの動作が遅くなってくるとの事。
その点GARMIN機ではCPUの処理速度が速い上、データ自体も軽いためにそうした症状が出にくいのだそうです。
(ただし詳しいハードウェアスペックについては、公式リリースがされていませんので客観的な比較は困難です)
そしてMAPの作成スピードについても、ガーミン機の方が一枚上手ではないかとの事。
もちろん振動子のセッティングにもよりますが、10ノットくらいまでならプレーニングしていてもMAP作製可能(!)なのだそうです。
(ただし動画を見ていると、ハミンバードでもまずまずの速度が出ている気がしますが)
ちなみに等深線図を水深ごとに色分けする機能は、ハミン・ガーミン共に備わっている模様。
この機能が無いと非常~に図が見にくいので、個人的には必須だと感じています。
(図の美しさに関しては、ハミンバードの方が綺麗に見えますが・・・)
なお海での潮位差や、ダム湖で水位の増減が激しい場合は違う日に採ったデータ間で「水位の補正」が必要です。
ハミンバードではスタート時に、あらかじめその日の水位を設定。
(たとえば琵琶湖だったら、今日はマイナス30㎝だな・・・とか)
一方ガーミン機では、同じ場所の水位差を計算して自動で水位を補正してくれるのだそうです。
加えて一度に作成できるMAPの範囲も、ガーミン機では水深3mで幅約30m(左右15mづつ)を一気に作成できるとの事。
Helixの具体的な数字は見つけられなかったのですが、両方使った方の意見としては「ガーミンの方が広い」と感じられたとの事でした。
というわけで以上をまとめると、ガーミンはハードウェアスペックが高めで、「海底地形図作成には」長けているという事が出来そうです。
ただし、ガーミンは熱心に解説して下さる取扱店さんが多く、より多くの情報が入手しやすかったという点に注意が必要です。
一方でハミンバード機に関しては情報が不足がち・・・。
「そんな事無いよ!」というご意見がありましたら、ぜひともお寄せいただきたいと思います。
ロランスの反撃
しかしここで、LOWRANCEユーザーには嬉しいニュースが入ってきました。
何とロランスも、同様の自動MAP作成機能の追加を検討しているというのです!
それがいつ頃になるのか?はたまたソフトウェアアップデートでの対応になるのか?等々はまだ不明ですが・・・。
米国在住の方を含め、複数のソースから情報が寄せられていますので、おそらく存在自体は間違いないだろうと思われます。
(しかし2017モデルの“HDSカーボン”にもまだ実装されていない模様です。「Sonarchart Live」と言う機能がそれか!?と一瞬思いましたが、どうもタブレットに魚探の映像を飛ばす機能?みたいで違うようです)
しかし上にも書いた通り、ハードウェアスペックが追い付かなければ快適な動作は期待できません。
HDS carbonはデュアルコアCPUになってスペックが大幅に向上するそうですが、逆に言えば既存のHDSがソフトウェアップデートで対応するようになったとしても、実用に堪えるのかどうかは非常に不安が残ります。
そしてさらに致命的な事に、ロランスはハミン&ガーミンとは等深線MAPを作る音波の発振方法(?)が違うのだそうです。
ハミン・ガーミンは「干渉格子(漢字変換合ってるかな?)」と呼ばれる網の目のような方式を採用しているとの事。
これによって停止状態でも作成できるうえ、一回だけジグザグに通るだけでマップが作れるのだそうです。
(意味分かります???下図参照)
一方でロランスでは、格子状に走ってデータを取らないとなかなか正確な地形が出てきません。
横着して一回通っただけにすると、「何だこれは!」という急激なハンプや穴ぼこがいきなり出てきて、何度も騙されました(苦笑)。
そしてこの発振方式の問題は、さすがにソフトウェアアップデートでは対応できないと思われます。
ですのでロランスが近いうちに同様の機能を追加してきたとしても、先行する2社に追いつくのはかなり難しいのではないかと感じました。
というわけでここまで調べた範囲で、「自動等深線マップ作成機能」に関してだけ優劣をつけるのであれば、
ガーミン>ハミンバード>>>>>>ロランス
・・・といった感じになるのではないかというのが率直な実感でした。
スピード、幅、発振方法・・・全ての要素を考慮すると、等深線MAPを作成する効率には天地の差がつくといっても過言ではないのではないでしょうか。
(少なくとも今のHDS-5 Gen2とドクターデプスで作るよりは、10倍くらい早いんじゃないかと思います・・・orz)
※ユーザーの方からの貴重な追加情報、頂きました!
(Kakedzuka.comより。そして、ガーミンのechomapって、7インチなら10万ちょい位と結構安いんですよね・・・)
次回記事はコチラ↓
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コメント
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2017年 1月 25日
今回の記事も大変興味深かったです。
海ではガーミンが強いとは聞いていましたが、バスでも有利な場面が多そうですね。
コメントありがとうございました!
そうなんです、海はもちろんのこと、バスでもかなり強力な武器になるのでは・・・?と思っています。
実はガーミンのechomap、ただいま最有力候補です(^ω^)