23Feb
アングラーを悩ませる、色とりどりのルアー達。
しかし色の選択は、「白か黒か」で充分だ!?
あまりにもシンプルな、実戦的カラーセレクトの結論です。
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カラーで釣果は変わるのか?
みなさんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
長期連載となったカラー特集も、今回が最終回。
前回はざっくり4グループに分けるカラーセレクトのうち、「クリア」と「ホロ」をご紹介しました。
つまり細かい色味がうんぬんよりも、まずは「光るか透けるか」の影響が大きい・・・のではないかというお話でした。
ただしこの要素、正確には「色」じゃないのでは?というのも確か。
というわけで今回はホロでもクリアでも無い、いわゆるベタ塗りの塗装色について考えてみたいと思います。
“黒”が教えてくれた事
そしてこの色味に関していえば、ハッキリ言って私は「白か黒か?」しか気にしていません。
なんてテキトーなんだ!とお叱りを受けそうですが・・・。
そもそも以前は、「色なんて何でも良いのでは?」と思っていましたので(笑)。
しかしそんな私に、やっぱり色の違いってあるんだ!と実感させてくれた体験がありました。
その色は、ズバリ「黒」。
ギルパターンの際に、黒のトップウォータープラグが効く・・・という話を聞いて試してみたのです。
その結果、それはもう見事に反応の差が分かりました。
チャートやその他のカラーではモワッ、と遠慮がちにミスバイトしていたにも関わらず、ブラックに変えた途端バシーンと本気喰い。
バイト数もフックアップ率も、同じルアーで明らかに違いが出たと実感しました。
雑誌などで「超ド茶濁りの時にまっ黒なルアーが効く」という情報は目にしていましたが、自分の中で“黒”というカラーはまず滅多に使った事がありませんでした。
しかもその状況は、クリアアップした縦系ウィードの林の上。
ジンクリアとまでは言いませんが、誰がどう見ても濁っているとは思えないエリアで効果を発揮したのです。
その後はポッパーだけでなく、フロッグやワンテン等でも効く事があるのを確認。
いくらギルが黒っぽいとはいえ、マッチ・ザ・ベイト的な考えではどう考えても説明できそうにありません。
しかし実際の釣果という意味で、最も違いを生む力を感じたカラーこそが「黒」だったのです。
もちろん黒が効くか否かは状況によりけりで、ダメな時も当然あります。
その要素がまだ自分の中では消化し切れていないのですが、シルエットが際立ちやすい・・・というのが1つのポイントのような気がしています。
ですからバスからの視認性が悪い状況、たとえばマット上やウィードジャングルといったヘビーカバー、あるいは激濁りやディープウォーターなどで、ルアーを目立たせやすくする効果があるのではないでしょうか。
(逆に魚が目立つルアーを嫌う時は駄目なのかなと・・・。まあ、この辺りは実際投げて反応を聞いてみないと分からないわけですが)
明るかったら、みんな「白」?
そしてその対極にあるカラーとして、黒が駄目な時は「白」を選ぶようにしています。
えっ、世の中には色々なカラーがあるのに、白と黒しか使わないの???と思われるかもしれません。
正確にはチャート等の明るい色は、全て白”系”のカラーと考えて使っているのです。
チャートが白の仲間だなんて無茶苦茶な!と言われそうですが、広く言えば「膨張色」という意味では共通していると考えています。
つまり白系か黒系か – というのは、言い換えれば明るい色か暗い色か?と表現する事も出来ると思います。
つまり同じ「赤」だとしても、明るい赤なら白の仲間で、暗い赤なら黒に近いと判断しているというわけです。
(このイヴォーク2.0は、どちらか言うと黒に近いのかなと・・・)
そしてこの方法、実釣上の経験から感じていたわけですが・・・。
「雄蛇ヶ池 蛇の道は蛇」さんでUPされていたアメリカでの研究でも、非常に興味深い知見が公開されていました。
バスの目のセンサーは赤と緑の2色型であり(下のグラフから分かるように)赤色から緑色の範囲は感度がよく色が見えている。
その外側の色は急に感度が悪くなる。
青や紫は「暗い色」と認識され、それに加えて、深緑、濃い茶、暗い赤色なども「暗い」と認識される。
逆に、薄いイエローや薄いピンクなどの淡い色はすべて「明るい」と認識される。
つまりバスは、これらの微妙な色違いはあまり区別できず相対的な明るさで感じている。
このように、バスの色判別能力は人間よりも低いというのが博士の出した結論です。
(文、下記画像とも「雄蛇ヶ池 蛇の道は蛇」さんより。神記事です!!)
つまりバスの視覚では細かな色の違いは認識できず、「明るいか暗いか」が大きな判断材料となる・・・。
この研究結果が正解か否かはバスにしか分かりませんが、少なくとも私の感じて来た実感からは非常に腑に落ちた印象です。
(しかし逆に言うと、緑と赤は結構分かってるのかも・・・とも思いましたが)
まとめますと、明るい膨張色である「白系」か、それとも暗くシルエットの立つソリッドな「黒系」か。
実釣上の違いと言う意味では、これにクリアとホロを含めた4系統のどれに反応が良いのかと言う、極めてシンプルな考えで望んでいます。
以前も書いたように、釣りには場所やタイミングなどもっと重要性の高い要素が山盛り・・・。
ですから釣果に繋げるという意味では、カラーについてはこれくらい単純に考えた方が良いのではないかと感じている次第です。
(ちなみに、黒のパルスコッドは本当に釣れると思いますのでぜひ試してみて欲しいです。。。)
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コメント
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お初コメントさせて頂きます!
いつも楽しく拝読させてもらっております。
芦ノ湖ホームでバス歴2年目の者です。
クリアレイクホームというのもあり色については凝り性なのですが大きな分類でKenDさんと同様、4分類or3分類[ハッキリさせるか、ぼかすか(ファジらせるか)、光らせるか]を状況やルアーのアクションや特性とのマッチングで選んだりしております。
基本の揃え方としてはざっくり上記で落ち着いてるのですが、調べていく中で一部気になったイレギュラー?な定説がありまして、それは蛍光の赤は光量がかなり少ないような深場においても強く発色をするというものでした。
(どこの記事で読んだかは忘れてしまいました、、)
通常赤は一番最初に黒くなってしまうと思いますが、これには驚きまして
芦ノ湖の帝王と呼び声高いOSP高原清さんが特注でブリッツMAX DRで蛍光赤を使用しており更に興味が湧いております。
https://www.o-s-p.net/reports/reportsmenu/bassstaff/bassprostaff/kanto/takaharakiyoshi/
(意図をご本人に聞いてみたいところですがSNSをやられていない模様、、)
また、T.Hタックル濱田さんのルアーにもベタ塗の蛍光赤が過去にラインナップされていたり。
人一倍色にこだわっているであろう方々が使用されているので気になっております。
(蛍光赤のタイガー系も各社たまに出されておりますね)
もう1点気になる事が、ケイムラ(紫外線での発光)です。海やトラウト向けでは記事が多いのですがバス向けではあまりなく、ぼんやりですがローライト時やシェードに打ち込んだルアーがより目立つのかな?くらいの認識です。
手持ちのルアーを暗室で紫外線を当ててみると、HMKLのミノー類、ゾーイ(!)、ジャッカルマイクロポンパドール(!!!しかもワカサギカラー)が全身光りました。いずれもボディにチャート系は入っていないルアーカラーでしたので後塗りでケイムラを塗布しているようで、こだわりに脱帽しました。(ゾーイの断トツのチェイス率や気付かれ具合はケイムラもかなり一役買ってるのでは?と推測しています)
ケイムラに関しての効能は上記認識で腑に落ちてるのですが蛍光赤に関してはもやもやしており、売り場で見ると買ってみてしまいます。。
こちらに書くというよりご本人達にメンション送って聞いて一人フムフムすれば早い話なのですが(苦笑)自分の周りにそこまで色に関心ある人も少なく、ネット上に情報も少ないので、、
とりとめのない書き込みで失礼しました!
ディープな書き込みありがとうございました!
確かにジギングなどソルトではケイムラは定番ですが、バスではあまり表立って聞くことは少ないですよね・・・。
個人的には語れるほどの経験が無いのですが、深海(100m台)の太刀魚では差を感じたことはあります。
バスにおいてどれだけの差がつくのか?は未知数ですが、ディープやローライト時は効果がある可能性がありますよね!
(ちなみに私も、同じ赤に見えてもベースの白色によって発色が違うという話は聞きました)
https://youtu.be/Qmk3AUjflc4