6Mar
待ちに待った春、ジャークベイトの季節到来!
名作”ワンテン”の秘密は、「自分で動く」ことにある!?
釣果を大きく左右する、“止めるアクション”の肝のお話です・・・。
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名作”ワンテン”再加熱!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
いよいよ3月に入り、そろそろシーズンイン・・・という方も多いのではないでしょうか。
私も今年は色々あってなかなか釣りに行けていないので、そろそろ本格始動したいところです。
さて早春と言うと、”旬”のルアーとして必ずジャークベイトが挙がってきます。
私の最も好きなルアージャンルなのですが、中でも“ワンテン“(メガバス)は色褪せる事の無いフェイバリット・ルアーです。
今年はサトシンさんがコラボしたカスタムバージョン、“ワンテンR”もラインナップに加わるとの事・・・。
一体どんなテイストになるのか、今から楽しみでなりません。
(「釣りプラス」さんより)
再び注目度の高まるヴィジョン110ですが、今日はそのアクションのキモについて触れてみたいと思います。
ワンテンは自分で動く!?
私があまりにもワンテン好きなものですから、「ワンテンて何が良いの?」とよく訊かれます。
フラッシングとか水押しとか、色々要素があると思うので詳しくは過去記事を見て頂きたいのですが・・・。
話の最後に触れるのが、「あとワンテンって、自分で動きますよね」というお話です。
怪奇現象でもあるまいに、ルアーが勝手に動くとは・・・!?
そう怪訝に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、タネも仕掛けもありません(笑)。
どういうことか、ジャーキングの手順を追って解説してみたいと思います。
まずジャークを入れると、リトリーブ時の様に「ロール」の動きが入ります。
つまりワンテンが横倒しの状態になるわけで、この時に強いフラッシングが起こります。
しかし直後に「ポーズ」の動作を入れると、当たり前ですがルアーの姿勢が元に戻ります。
特にワンテンは上面が幅広くスクエアな断面をしているので、上部の浮力が高く復元力が高い気が・・・。
これは横倒しの状態から縦に起き上がるわけで、言ってみれば「起き上がりこぼし」のような状態。
するとどうなるかというと、姿勢が復元してからも、勢い余ってしばらくフラフラと自分で動き続けます。
フラットな側面が水流を受けやすいという意味で、止めていても波や流れの影響でユラユラと揺れる動きが出るわけです。
(イメージ沸きますかね???下の動画を参照)
この「ポーズ時の自発的なアクション」こそが、ワンテンが備えた究極の食わせのアクションなのではないか?と考えている次第です。
ジャークベイトは止めたら駄目!?
雑誌などでジャークベイトの使い方が解説される際、「ジャーク後は糸フケを出してしっかり止めましょう」的な事が必ず書かれていると思います。
もちろん間違いではないと思うのですが、「アングラーが動かしていない」だけで、ルアーはちゃんと動いている・・・。
つまりラインスラックを緩めた状態で、アクションし続けているというのがキモではないかと思うのです。
以前青木大介プロの著書を読んだ時に、「ルアーは動かし続けろ」といった内容が書かれていた気がします。
確かスモラバの一点シェイクの話だった気がするのですが、やっぱりそうなんだ・・・とその時思った記憶があります。
結局のところルアーと言うのは、動いていないと生き物に見えないのだなと妙に納得したのです。
しかしリトリーブでルアーを動かし続けると、追ってこられない魚というのがどうしても出てきてしまいます。
そんなタフな個体に対して、「移動はさせずに、その場でアクションさせられる」。
これこそがジャークベイト、そしてワンテンの持つ最大の強みなのではないかと考えています。
(ルドラとかも、同様にフラットサイドになってますよね・・・)
その意味で、私はジャークベイトのロングポーズと言うことをあまりやりません。
何故かと言うと、あまり間を空けるとルアーの動きが止まってしまいやすいと思うからです。
(ただし、低水温期やディープから魚を引っ張ってくる場合は別)
以前少し書きましたが、釣り人の「殺気」というのは、つまりラインテンションなのだというのが私の考えです。
逆に言えば、ラインテンションを抜いた状態で動かすのが最強のアクションと言えるのではと・・・。
センコーのフリーフォールやジグ&ポークの放置にも通じる、“Do nothing“(何もするな)の奥義。
それこそが、ジャークベイトがタフ・コンディションに強い最大の理由なのではないかと思う次第です。
というわけで次回は、さらに「止める」アクションにフォーカスした、隠れた名作について書いてみたいと思います。
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コメント
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2017年 5月 14日
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2017年 5月 28日
何時も読ませて頂いています
青木君のルアーは動かし続けろという所なのですが、著書が出た時からこの一件に疑問点を持っていて、夫の知り合いであるTOP50シングルゼッケンの方に聞いたところスモラバの釣れる”カラクリ”に気付いて欲しくてこの一文を書いたそうです。
そのスモラバの”カラクリ”というのが、使う人によって全く違う存在になり、バスからすれば全く違う存在になるということらしいのです(ご存知であれば申し訳ありません)
よって、スモラバを動かし続けることによってルアーの独自性を発揮してほしいとのことでした
また、本人も著書で書いたかどうか覚えてないとのことでしたが、スモラバをノーシンカーリグの延長線で考えている・・ことも影響しているらしいですね。
長文失礼しました
いやはや貴重な情報ありがとうございます!
使う人によって全く違う存在になるというその”カラクリ”・・・スモラバ経験がほとんど無い自分にっては、まさに興味津々です(^^♪
動かし続ける事によって独自性を発揮する・・・ということは、動かし方にかなり色々とバリエーションがあるという事なのでしょうね?うーん、深い・・・。
そして最後の「スモラバはノーシンカーリグの延長線」というのは、個人的に全く分からない世界です。
一体、どういう事なのでしょうね・・・???
これは元マスターズの夫の推測になるのですが・・青木君のこの考えは、接地感や水押し感と言う観点からきたもので、その両方が小さいのがノーシンカーリグ→スプリットショットリグ→スモラバ→テキサスリグっていう順番であると思います。
例えば、ライトテキサスやっていて、もう少し水押し感が欲しい時や接地感を変えたい時に。
または、ノーシンカーリグをやっていて、フォールでの水押し感や着底後の存在感を出したい時。
上記から、小さなラバージグではなく、ノーシンカーリグの延長線にあるものであると考えれば、理解しやすいらしいです。
ここからは夫の愚痴ですが・・
TOP50と一般の釣りが乖離しているというのはよく言われていることですが、その歪みが様々な面で年々酷くなっている・・と夫は語っていました
例えばタックル面でいうと、実はTOP50の世界では今、バーサタイルロッドが求められています。というのも、分単位で変わる状況にアジャストするためには結局潰しの効くタックルが重宝するという1つの事実があるからなんです。しかし、世間一般ではゾディアスやエクスプライドなどにも見られるようにロッドの細分化・・が進んでいますよね
メーカーさんも営利活動でやってるわけですから、世間の求めるものを売るのは当然なのですが・・・
TOP50のプロ達もスポンサーには中々逆らえない事実がありますので、中々表に出てこない(笑)話でした
なるほど、「設置感」と「水押し感」ですか・・・。
その微調整の中で、スモラバがノーシンカーリグの延長線上にあるという考え方は、確かに納得させられるように思います。
いやはやともあれ、貴重な貴重なお話を教えて頂き、ありがとうございました(^^♪
※しかしTOP50でバーサタイルロッドが求められているというのは非常に意外でした・・・。
むしろ真逆で、ものすごく特化したスペシャルなタックルセッティングなのだろうな・・・と想像していたので、こちらも目から鱗のお話です。