20Mar
なぜベイトリールのシャフトは曲がるのか?
お気に入りのリールに起こる、涙無しには語れないトラブル。
スプールシャフト破損を防ぐための、原因究明に挑戦します。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
スプールのシャフトが曲がった!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
ちょっと強めのベイトフィネス+(プラス)として、ライト系バーサタイルに重宝している13メタニウム用”夢屋BFSスプール“
これがあるからこそまだまだ13メタを使い続けている・・・というほど溺愛しているこのスプールですが、一度シャフトを曲げてしまった事がありました。
用途としては、フロロ12~14lbを50m程巻いてのカバー撃ち。
そして3号のPEラインを50m弱巻いて、バスのトップやキビレ・クロダイのポッパーゲーム等に使っていました。
それで40クラスの鯛を強引に引っこ抜いたりしていたので、まあ仕方ないかと諦めていたのです(笑)。
原因は「クラッチファイト」か?
しかし先日、Kakedzuka.comさんの記事を読んでいてなるほどと思いました。
「クラッチファイト」がリールのピニオンに与えるダメージについては把握していたのですが・・・
もしかして、スプールの軸が曲がった原因もここにあるのではないか?と思ったのです。
クラッチファイトについておさらいしておきますと、魚がダッシュした際に、クラッチを切ってラインを送るやり方の事。
ラインテンションについては、親指でスプールを抑える事によって調節します。
(実際の様子は、下の動画の5:30位からを参照してみて下さい)
(この魚は小さいのでそこまで必要ありませんでしたが、突然のダッシュに備えてクラッチを切った状態でファイトしています)
ところでクラッチをオフにすると、スプールはシャフト軸両端の2か所のベアリングで支えられます。
13メタニウムの場合はサイドプレート内の1か所と、
反対側はキャストコントロールのメカノブ内の1箇所(見えている外側のベアリング)の、計2点です。
ただしリトリーブ時はそれに加えてピニオンがクロスピンに噛んでいるので、計3か所で支えられていると思います。
(KAKEDZUKA.comより。スプールシャフトに付いたこのクロスピンで、ピニオンに噛みます)
それでカケヅカさんの記事を読んでいてあらためて気づいたのですが、クラッチファイト時はクラッチオフしているので2か所でしか支えられていない・・・と言う事になるわけです。
つまりシャフト両端の距離の離れた2点でしか支えられていないために、テコの原理で大きな力が掛かった時に、シャフトに掛かる負荷が大きくなるのではないかと思います。
通常、クラッチをOFFにした状態ではキャストに掛かる負荷しか考えられていないはず。
つまり通常のドラグを使ったファイトでは、ピニオンが噛んだ状態での3点支持を想定しているのではないでしょうか。
ですからクラッチファイト時にかかるシャフトへの負担は、メーカー的に想定外なのかもしれないと思ったのです。
サイレントチューンの隠れた効果
しかし16メタニウムMGLなど、最近のシマノリールではスプールベアリングの位置が変更されてきています。
「サイレントチューン」という機構の採用に伴って、キャスコン内部からスプール一体式へと変わってきています。
ダイワやアブでは一般的な方式ですが、これならシャフトを保持する2点のベアリング位置がぐっと近くなります。
つまりその分シャフトへの負担が減る事が想像され、曲がりにくくなっているのではないかと期待しているのです。
(長い棒より短い棒の方が折れ辛いのと一緒で、つまりはてこの原理ですね)
というわけでクラッチファイトは、リールのシャフトが曲がる1つの原因になっているのではないかと感じます。
サイレントチューン採用で改善されている事が期待されますが、メーカーさんにはクラッチファイトを想定したリール作りをぜひお願いしたいと切望しています。
それでは次回は、リスクがあるのになぜクラッチファイトが必要なのか?について考えてみたいと思います。
(だからアンタレスやコンクエストも、早くマイナーチェンジしてサイレントチューンを採用して欲しいんですよね・・・)
★追記:夢屋BFSスプールのシャフトは、チタン製という情報をお寄せいただきました!。
ノーマルスプールはステンレスシャフトのはずなので、強度面で劣るのかもしれませんね・・・。
@ken_d_s 夢屋のBFSMgスプールはノーマルと違ってチタンシャフトなのでノーマルと同じ強度を期待した使い方すると曲がるんですよね。
メーカーとしてもあのスプールはあくまでフィネス的な用途でしか考えてない、という感じなんでしょうかね(糸巻き量は果たしてBFSか?ですが)— ふじ (@zz62so) 2017年3月20日
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
-
2017年 3月 21日
この記事へのコメントはありません。