3May
巷でよく耳にする、“良く曲がるロッド”という表現。
しかし逆に、”曲がらないロッド”なんて存在するのか!?
曲がるテーパーと、止まるテーパーの違いを考えます。
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曲がるロッドと曲がらないロッド
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenDです。
ゴールデンウィーク真っただ中、皆さん釣りを楽しんでいらっしゃるでしょうか?
さて今回は、「曲がるロッド」と「曲がらないロッド」について書いてみたいと思います。
これまでも書いてきたように、私は比較的良く曲がるロッドが好きな方です。
しかしこうした記事を読んで下さった方から、次のようなご質問を頂きました。
「ところで、“曲がらないロッド”なんてあるんですか?」・・・と。
確かに全然曲がらなかったら、それは釣竿ではなくただの棒になってしまいます(笑)。
というわけで、曲がる竿と曲がらない竿の違いについて少しお話してみたいと思います。
テーパーとの関係
さて一般に曲がるロッドといえば、レギュラー~スローテーパーの竿を想像されるのではないかと思います。
フッキングで半月状の弧を描く様を想像すれば、単純に大きく曲がっているのが実感できるのではないでしょうか。
逆に曲がらない竿と言えば、極端に言えばエキストラファーストテーパーのソリッドティップロッド等が挙げられます。
ティップがちょこっとしか曲がっていないこのタイプの竿は、確かにあまり(大きく)曲がっていないと言って良いかと思います。
(すいません、そういうロッド持っていないので画像がありません・・・)
しかしここで疑問が生じます。
後者のようなファストテーパーのロッドも、どんどん強く曲げていけば、結局は大きく曲がり込んでいくのではないか?と言う事です。
“止まる”テーパーと”曲がる”テーパー
ところが多くの場合、実際はそうはなりません。
エクストラファーストのロッドに負荷をどんどん掛けていくと、ベリーやバットが曲がる前に・・・折れるでしょう(泣)。
これはどうしてかというと、わざとロッドが“曲がり止まる”ようにテーパーを設計されているからだと思います。
(ロッドマンさんHPより)
もうちょっと詳しく書くと、ベリーから下に高弾性の素材を使うなどすると、わざと曲がらない部分を作ることが出来ると思います。
このようにしてティップより下を曲がりにくく設計する事で、先端しか曲がらないファストテーパーのロッドになる・・・。
これが、いわゆる「曲がらないロッド」と表現されるタイプに当たると思うのです。
しかし、ではベリーから下も曲がる様に作ったらどうなるのか?という疑問が生じると思います。
するとどうなるかと言うと、負荷が小さい状態ではティップのみが入ったファストテーパーの状態に。
そこから力を掛けていくと、負荷に応じてレギュラー~スローに深く曲がり込んでいくといったロッドが出来るのだと思います。
そしてこうしたデザインが、“プログレッシブ・テーパー“あるいは“可変テーパー“と呼ばれるものに当たるのではないでしょうか。
(※追記:可変テーパーについて認識が間違っていたようです。詳しくは下記の記事をご覧ください)
ちなみにスモールマウスをメインにするアングラーの間で、ワイルドサイドWSS-ST65Lというロッドが名竿と評価されているそうです。
これはソリッドティップのライトリグロッドなのですが、この手の竿としては珍しく“曲がるロッド”のタイプなのだとか。
つまりティップから入っていくものの、負荷に応じて曲がり込んでいくプログレッシブなテーパーが採用されているという事です。
もちろん曲がる事のメリットもあれば、曲がらない事のメリットもあるので一概にどちらが良いとは言えません。
しかしロッドのテイストとして、“曲がる“味付けと“止まる“味付けがあるということは、頭の片隅に置いて頂けると良いのではないでしょうか。
※追記:読者の方にご指摘頂いたのですが、私、”テーパー”と”アクション”の言葉を混同して折りました・・・。
間違いやすいポイントだと思いますので、ぜひ一度確認してみて頂きたいと思います。↓
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コメント
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2017年 5月 04日
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