アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

バサーならきっと気になる「バスの年齢」。
一体、何年で何cmに成長するのか・・・。
まず解ける事の無い疑問に、学術的アプローチで迫った貴重な研究結果をシェアします！

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バスは何年で何cmになるのか？

みなさんこんにちは、ディープストリームのKenDです。
さてみなさんは、釣ったバスが何歳くらいなのかを疑問に思った事はありませんか？

つまり言い換えれば、「バスは何年で何センチくらいになるのか？」とも表現できるかと思います。
しかし疑問に思うばかりで、結局答えは闇の中・・・と言う事が、釣りには極めて多いのではないでしょうか。
ところがこのテーマに対して、科学的なアプローチで迫った論文を発見！！
というわけで今回は、この貴重なデータを読み込んでいきたいと思います。

 

2年で20cm！！

さて参考にさせて頂いた論文は、小坂彰吾・竹下直彦・山元憲一・池田　至「山口県小野湖におけるオオクチバスの年齢と成長」（『水産増殖（Aquaculture Sci.）』 56（1），89－95 , 2008年）。
学術的なアプローチでこの疑問に迫った、熱きヤングバサーのディープな研究成果です。
（風の噂によれば、青年はその後釣り業界で活躍するようになったとか・・・w）

山口県小野湖におけるオオクチバスの年齢と成長

その詳細についてはぜひ上の論文をご覧頂きたいのですが、ここでは端的に結論だけをまとめてみましょう。

・1年で10cm強
・2年で20cm前後
・3年で25cm前後
・4年で30cm前後

・・・というのが、平均的なブラックバスの体長となるようです。

（図表は上記の論文より引用。ちなみに3歳魚以上は全て成熟していたそうなので、成魚ではオスよりメスが大きい、と言い換えても良いのかも？）

★重要な訂正！！

すみません、私重大なポイントを間違えておりまして、論文中で使われている「体長」は、釣り人が普段計測している「全長」とは違うのだそうです！！

ですので全長に換算し直すと、

1歳で12cm
2歳で24cm
3歳で30cm
4歳で36cm
↓
6歳くらいで40cmオーバー

・・・くらいになるのだそうです！

そしてこの調査では、捕獲された50UPは2匹で両方とも8歳のメス・・・オスの50UPは出てこなかったそうです。
アメリカの研究では、7歳以上が平均50UPになっている報告が多いようだとの事でした。
お詫びして訂正させて頂きます<(_ _)>

 

ロクマルは何歳なの！？

こうなってくると、釣り人としてはどうしても気になってくるのではないでしょうか。
「では、50UPのバスは何歳なの？さらに言えば、ロクマルは？？？」と。

残念な事に、この研究ではそれについては明らかにされていませんでした。
なぜなら、そこまでのビッグバスが検体に含まれていなかったからです。
ちなみに本研究で捕獲された、最高齢の個体は12歳魚との事。
それでさえ（おそらく）40UPのようですので、ランカークラスに成長するには気の遠くなる年月が掛かるのかもしれません・・・。

（というか、バスの寿命ってどれくらいなのでしょうね？？？）

しかしそこには、さらに重要な示唆がありました。
日米の色々な研究を比較すると、2歳魚くらいまではどこでも比較的似通ったサイズになるとの事。
ところがアメリカのフィールドでは6歳魚で40cmを超えている湖もいくつかあり、その後は生育場所によって大きな差が出る模様です。

（bassmaster.comより）

ですから同じロクマルと言っても、かなり老いた個体もいれば、逆に若い個体もいる事でしょう。
このあたり、ビッグバスの宝庫と言える琵琶湖ではおそらく成長が早い事が予想されますが、出来たら年齢を調べてみたいくらいです(笑)。
（ちなみにバスの「老い」の問題は、下記の記事でチラっと触れております）

というわけで、バスの年齢と成長速度を調査した貴重な貴重な学術研究。
他にも目からウロコの注目ポイントが目白押しですので、また機会を見てシェアさせて頂きたいと思います。
（引用させて頂いたK氏、ありがとうございました！）

【※追記】
エキスパートな皆様から貴重な情報を色々教えて頂きましたので、ここで一挙にシェアさせて頂きたいと思います！

@ken_d_s ノーザンは40までが早く、以降遅い。フロリダは40までが遅く、以降が早いと聞いたような。
タイガーは2〜3年で50アップになるそうなので、琵琶湖は駆除の影響もあり、急速にタイガーが成長していると予測してます。

— まるりん@6/18は北山ダムで👍 (@anglermarurin) 2017年5月7日

@ken_d_s タイガーバスです。
ノーザンラージとフロリダラージの混血です。
アメリカでは養殖してビジネスになってますよ。

— まるりん@6/18は北山ダムで👍 (@anglermarurin) 2017年5月8日

@ken_d_s と、私は読んでます。
仮説ですが、駆除されたことで、バスが減り、ノーザン同士、フロリダ同士のペアも減り、相手を選べる状況ではなくなり混血に。それか2〜3年前が駆除のピークと考えれば可能性ありますね。
バスも少なければバス1匹当たりのベイトの量が増えるので、急成長しますからね。

— まるりん@6/18は北山ダムで👍 (@anglermarurin) 2017年5月8日

@ken_d_s 昔、ダグ・ハノンに聞いた話では、個体差がかなりあるそうです。大きく育つ遺伝子に加えて栄養条件などが揃わないと、何年かかろうと10Lbオーバーになれないとか。同じ時期、同じ親から生まれた稚魚を集団で育てると、飛び抜けてデカくなる個体が出てくるそうです。

— Jun Sugawara (@bunta16) 2017年5月8日

@ken_d_s あ、あと初期餌料の話もしてました。稚魚期にどれだけ栄養とれるかどうかが、その後の成長サイズに影響するそうです。

— Jun Sugawara (@bunta16) 2017年5月8日

・・・皆さま、貴重な知見をありがとうございました！

 
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