25Jul
圧倒的レスポンスを手にいれた、17カルカッタコンクエストBFS。
果たして4万以上の投資に見合う、明確なアドバンテージがあるのか?
その存在意義を問う、シリーズ最終回をお届けします。
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カルコンBFSの意義
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて当サイトでは、過去3回に渡って“17カルカッタコンクエストBFS-HG“について特集してきました。
新開発されたマグネットブレーキシステム、“FTB”の効果は歴然。
これまでのベイトフィネススプールに比べ、異次元のレスポンスが実現されていると感じました。
しかし飛距離はどうかというと、こちらは劇的に伸びたとは言えない結果となってしまいました・・・。
特にスピニングタックルと比べれば、軽量ルアーの飛距離では完敗。
では、そうだとするとカルコンBFSの存在意義はどこにあるのか?
最終回となる今回は、その使い所を考えてみたいと思います。
ベイト=アキュラシーキャスト
そもそも軽量ルアーを云々する前に、ベイトタックルは飛距離面ではスピニングに劣るというのが一般論です。
オフショア・キャスティングや投げ釣りで、ベイトタックルを使う人は居ないでしょう。
だとしたら、バスフィッシングにおいてこれほどベイトタックルが普及しているのはなぜなのでしょうか?
その答えは以前の記事でも書きましたが、バスフィッシングにおいては正確性が求められる事が多いからだと考えています。
低弾道のアキュラシー・キャストを決めるためには、鋭いキャストと「距離を殺す」的確なサミングが不可欠・・・。
このサミングによる距離の微調整には、ベイトリールに絶対的なアドバンテージがあると言えるのではないでしょうか。
このようにアキュラシーキャストという視点で見ていくと、カルコンBFSの設計には一貫した合理性が見えてきます。
スプール側のブレーキユニットを排して慣性を低減したのですから、スプール径を34mmにすれば飛距離はもっと出せたかもしれません。
しかしあくまでスプール回転の立ち上がりを重視した32mm径スプールを採用したのは、とにかくレスポンスを最優先にする事で、軽量ルアーのアキュラシーを上げようという明確な意図があったからではないでしょうか。
こう考えていくと、このリールの使用用途は「軽量プラグの近距離アキュラシーキャスト」にこそあると言って良いでしょう。
リザーバーのバンク撃ちなど、15m前後の距離をテンポよく撃っていくカバー・プラッギングこそが真骨頂。
通常サイズのプラグに反応しないタフな個体に、カバークランキング感覚でフィネスなアプローチが出来るという大きなメリットがあると思います。
またボディはコンクエストの100番台と同等ですから、その剛性は過剰と言っても過言では無いほど。
ハイギヤを組み合わせてもなお、スモールプラグには余裕の巻上げトルクで楽々リトリーブできます。
渓流トラウトマン待望のモデルだそうですが、5g前後のプラグを多用するバサーにも欠かせない右腕となる事でしょう。
(まあハイギヤとは言え、ハンドル一回転の巻取り量は68cmとノーマルスピードくらいですけどね・・・)
で、このリール買いますか?
というわけで、軽量ルアーのアキュラシーキャストに革命をもたらした“17カルカッタコンクエストBFS”
しかし「じゃあ自腹で買いますか?」と訊かれたら、正直言って私自身は買わないと思います。
その理由は一言で言えば、“潰しが効かない“リールだからです。
8lb-45mというラインキャパシティは、当たり前ですがベイトフィネス専用にしか使えません。
PE1.5号だと60~75mくらい巻けるのですが、私はどうもこの手の細糸PEでのベイトキャスティングが苦手で・・・。
ブレーキの構造上、キャパ違いのスペアスプールがラインナップされるのもほとんど期待できません。
ですから5g程度の軽量プラグを頻用するアングラーには良いと思うのですが、たまに使う程度の私としてはこのリールに4万円以上を投資する気にはとてもなれません。
というわけで次回は、普通のコンクエスト100で何とかベイトフィネス・キャスティングが出来ないものか?
社外製カスタムスプールでの実験にトライしていきたいと思います。
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コメント
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使用するラインはほぼPEのGⅡスプーンです。3号ラインがせめて50mは巻けるスプールがあればいいんですけどね。夢屋とはいえなくても、アベイルが出してくれないですかね。
そうなんですよ~、せめて3号-50mは欲しいと私も思ってました。
13メタニウムの夢屋BFSスプールがちょうどそれくらいで、なかなか使いやすいんですよね…。
おっしゃるとおり、近距離を軽量ハードベイトで釣っていくのにぴったりなスペックのような気がします。
ダイワがやっている、セミオーダーのようなシステムを、シマノもやってくれないかな・・・
はい、まさにそのために開発されたスペックのように感じました!
リールのセミオーダーシステム、本当にやって欲しいです・・・。