8Dec
食わせドコロとして重要な、ボトムやカバーといった変化。
しかし巻き物の基本は、あくまで“何も無い中層“にある!?
あえて当てない事で見えてくる、ハードベイトの真髄を考えます。
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中層ハードベイティングの強さ
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
マニアックな皆様からご支持を頂いております、“レンジ”特集。
今回はいよいよ三部作の最終回として、「中層ハードベイティング」の強さの源泉について書いてみたいと思います。
・”レンジ”特集第1回↓
・”レンジ”特集第2回↓
ボトム・フィッシャーマンとワーミングクランク
さてここまでの特集のポイントを簡単にまとめてみますと、
・バス自身のポジションは中層である事が多い
・ボトムや水面で釣れる事が多いのは、中層にいるバスが「追い込んで」喰うフィーディングスポットだから
・しかし中層にルアーを通す事でバイトして来る時もある
・・・というのが私の個人的な考えという事でした。
そしてこれについて1つ面白いエピソードがありまして、仲間内でクランクベイト談議になった時のこと。
ある1人のアングラーが、こう発言したのです。
「確かにショットオーバー5は良いクランクだと思う。でも、ワイルドハンチとかマッドペッパーマグナムとか、何が良いのか全く分からない」。
これを聞くと、クランク好きの方々は「世紀の名作に何と言う事を・・・!!」とお怒りになられるかもしれません(笑)。
しかし彼はマスターズでの優勝経験もあるエキスパートアングラーで、決して経験値が浅くてこう言っているわけでは無いと思います。
私としてはむしろ「なるほど」と納得したのですが、亀山フリッパーの欠塚さんも故・林圭一プロのディープクランキング論から下のように考えていらっしゃるのだそうです。
「ディープクランクとはテキサスのズル引きである」
「常にボトムをコツコツと感じながら、スローに引いてくるべし」
この話を聞いた時私がどう納得したかというと、「ああ、この方たちは“ボトム・フィッシャーマン“なのだな」という事でした。
良いとか悪いとかいう事ではなく、ワーミングでもクランクベイティングでも、常にボトムを取る事を基本とするスタイルだからこういう意見になるのだと。
だからショットオーバー5などの、ボトムにタッチさせやすい急速潜行型のクランクを好む傾向にあるのだと思うのです。
逆にワイルドハンチのように潜行角が浅く、水平姿勢のルアーではなかなかボトムを取る事が出来ません。
しかも頑張って底を取ったしても、水平姿勢なので今度は根掛かりしやすくなってしまう。。。
ですからこの手の「中層を泳がせる」クランクを、使いづらいと感じるのだろうと非常~に納得したのです。
中層のハイスピード・クランキング
しかし個人的には、むしろ中層を泳がせるクランキングの方をメインとしています。
というよりジャークベイトから始まった私のルアーフィッシング歴から行くと、スピナーベイトでもバイブレーションでもスイムジグでも、「とにかく巻き物は中層が基本」だと考えている次第。
ですからボトムはもちろんの事、どこにもコンタクトさせなくても充分にハードベイティングは成立すると考えているわけです。
こんな事を言いますと、「いやいや、そんなので釣れても一体どこについてたバスか分からないでしょ?」と思われるかもしれません。
さらに言えば、「ボトムとか水面、あるいはカバーなど“食わせドコロ”をきっちり絡めた方が絶対食わせやすいでしょ?」という意見もあるでしょう。
そしてこうした考え方については、私もほぼ100%その通りだと考えているのです(笑)。
それにも関わらず、中層のハードベイティングを行うメリットは一体どこにあるのでしょうか?
これについても面白いエピソードがあるのですが、とあるプロアングラーがファンの方に、「“時合い”を待つ事は無いのですか?」と質問されるシーンがありました。
それに対してそのプロは、「無いです。なぜなら、いつも”時合い“が来ている場所を探して釣っているからです」・・・と答えていたのです。
どの釣りにおいてもそうですが、魚には“食いが立つタイミング”というのがあると思います。
ベイトが入って来た時、風が吹き始めた時、そして流れが変化した時・・・。
そしてそういうタイミングに当たると、今までの沈黙が嘘のように、何を投げても大爆釣!なんて経験をされた事があるのではないでしょうか。
つまりそのプロアングラーは、いつもそうした「お祭り状態」になった魚を追いかけているという事なのだと思うのです。
これがいわゆる「タイミングを合わせる」という事だと私は理解しているのですが、やってみると1つの事に気が付きます。
それは広いフィールドのどこかで起こっている時合を捉えるには、猛烈な釣りのスピードが必要だという事・・・。
つまりゆっくり丁寧に食わせに掛かっていては、タイミングを逃す事が多くなってしまうと言うわけなのです。
巻き物を中層でハイテンポに引くことの最大の意味は、まさにこの「スピード」にある。
もちろんボトムやカバーに絡ませる方が口を使わせやすいと思うのですが、そうすると釣りのスピードが落ちてしまいます。
それより少々アバウトに通しても喰い上げてくるヤル気マンマンの魚を探して釣るというのが、この釣りの戦略なのだと思うのです。
そしてむしろこれこそが、クランカー(巻き物師)と呼ばれるスタイルの基本姿勢なのではないでしょうか・・・。
というわけでハードベイトの真髄は、”スピードとタイミング”にあるというのが個人的な考え。
琵琶湖ガイドの黒須プロも、「神のルアーなんて無いけれど、神のタイミングは存在する」と仰っています。
“時をとらえる“中層ハイスピード・ハードベイティングに、ぜひトライしてみて頂きたいと思います。
※そして中層をハイスピードで引けば引くほど、グラスロッドのメリットが出てくるのだと思います・・・!
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コメント
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2019年 11月 04日
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