27May
“絶対チャンプ”伊藤巧と、”天才”松本幸雄が大激突!
2018艇王は、開幕から豪華な対戦カードに。
その見事な戦いに、バスフィッシングの真実を垣間見ます。。。
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艇王2018開幕!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて先日放送された、2018艇王予選第1ラウンドのLIVEはご覧になりましたでしょうか?
“絶対チャンピオン”伊藤巧選手 vs “天才オールラウンダー”松本幸雄選手の熱い戦いが、新利根川を舞台に繰り広げられたのです。
(「釣りPLUS」さんより)
伊藤巧選手と言えば、史上初の2016・2017陸王連覇&2017艇王のダブルタイトルを持つ絶対的な王者。
各種メディアや、去年はオールスタークラシックのLIVEでも活躍を見せてくれた、今最も勢いのある若手アングラーと言って良いでしょう。
(今回の画像は、abema TV本編からお借りしております)
その伊藤選手に挑戦するのは、トラウト・ナマズ・ソルトといった各界で活躍するマルチアングラー松本選手。
失礼ながら私はよく知らなかったのですが、エリアトラウト界ではカリスマ的存在のトップトーナメンターなのだそうです。
しかし今回の艇王で私が一番楽しみにしていたのは、実はこの松本選手の釣りを見ることでした。
それというのも以前、ルアーマガジン2017年12月号で松本選手の書いた記事を読んだのですが・・・。
まさに“天才”と呼ばれているのが納得できる、驚愕の記事が掲載されていたのでした。
(ちなみに雑誌はBasser好きな私ですが、この号のルアマガは素晴らしい神号だったと思います。。。)
詳しくはぜひ記事を読んでみて頂きたいのですが、「スモラバなどのスローフォールで釣れる魚は活性が高い」といったあたりには本気でヤバさを感じました(笑)。
私はエリアトラウトの経験が無いのですが、知人のトラウトマンと話すと“食わせ方”の上手さにいつも舌を巻きます。
一般的なバサーとは次元の違う繊細なテクニックを目の当たりにすると、自分もトラウトをやってみたくなるほど(笑)。
その頂点を極めた松本選手の食わせの奥義を、ぜひ勉強したいと楽しみにしていたわけです。
釣りにおいて本当に大切な事
さてここからはネタバレが含まれますのでご注意頂きたいのですが(笑)、結果から言うと試合は伊藤選手の圧勝でした。
そしてその内容はと言えば、初日の朝イチのラッシュが決め手になったという先手必勝の展開だったのです。
ここで注目すべきは、ズバリ両選手の取った戦略の違いではないでしょうか。
大雨からの増水という激変のコンディションの中で、上流域にスーパービッグを追った松本選手。
それとは対照的に、霞ヶ浦本湖に近い下流域に照準を絞った伊藤選手と、エリアセレクトが真っ二つに分かれたのです。
そこで伊藤選手はいきなりのラッシュに入り、ビッグフィッシュを揃えて早々のリミットメイク達成。
対する松本選手は移動に時間を取られた上、延々続くノーフィッシュ地獄に苦しめられることになります。
そしてバッテリー2発を使い尽した旅路の果てに、「上流域が終わっている」現実を突きつけられてしまいました。
(川からの「流れを嫌っている」事が明暗を分けるキーでしたね・・・個人的には亀山ダムでの経験が思い出されます)
ところが朝イチのラッシュをとらえた伊藤選手も、その後は意外な苦戦を強いられてしまいました。
技アリのビッグフィッシュで入れ替えたのは流石でしたが、その後はなかなかバイトを得られなかったのです。
結果としてスコア自体は新利根川のMAX級だったものの、1つ間違えばリミットも揃わない恐怖が隣り合わせである事を感じさせられました。
この2つの事実が教えてくれたのは、やはり釣りにおいて最も大切なのは”場所“であり、次に”タイミング“だ、という事ではないでしょうか。
松本選手の超絶テクニックをもってしても、終わっているエリアで魚に無理やり口を使わせることは出来ない・・・。
そして場所が正解だったとしても、チャンス・タイミングをとらえなければバイトは得られないという事だと思うのです。
当サイトでは以前からくどいほど、釣りで大切なのは1に場所、2にタイミング、3にアプローチではないかと書かせて頂いております。
アングラーとしてはどうしても、ルアーの種類やカラーなど、人間から見えやすい要素が気になってしまいがち。
しかし場所やタイミングが合っていなければ、どんな爆釣ルアーも効果は無い・・・。
その厳然たる現実を、こうした真剣勝負の舞台は残酷なまでに証明してくれると感じた次第です。
(ちなみにアプローチというのは、レンジやスピード、トレースコース、アクション、カラーなど全ての要素を含んでの話です。それでも場所やタイミングの重要性には遥かに及ばないのではないでしょうか!?)
伊藤巧という希望
そしてこれらの要素を考えた時、伊藤巧選手というのは本当に突き抜けたアングラーなのだとつくづく感心させられました。
バスが増水による冷たい流れを嫌っていると読んだ、エリアセレクトの選択眼。
そしてシャローに差したビッグサイズを選んで獲るために、朝イチの水面を狙ったタイミングの読み。
極め付けは台船際の単発ビッグにロックオンして、フィネスを駆使して獲ったアプローチの妙技。
全ての要素をハイレベルでこなす、若いながらも完成されたアングラーの姿を見せつけられた思いでした。
(トップ炸裂したのはレイダウンミノー110プロッププラス!)
艇王予選の新利根川メインルアー達です。レイダウンミノー110propプラスとGEEKSマツラバ1/4+41/2BTSのアシ打ちが巻物メイン。テナガエビ食いのサイトフィッシングでは3インチセンコー。カバー打ちには、フリップドム1/32ozネイルリグと三角ティー5gネコ。チビツインの1/8テキサスといった感じ☺️ pic.twitter.com/gEjTVGnJpR
— 伊藤巧 (@takumi_no_oheya) 2018年5月26日
伊藤選手は以前からアメリカ挑戦の意思を表明していますが、まさにそれにふさわしい実力の持ち主だと思います。
米国トーナメント界には大森プロ、深江プロという双璧が君臨していますが、将来を考えれば若手日本人エリート選手の登場が待ち望まれます。
青木大介プロ、北大祐プロといったビッグネームの挑戦も取り沙汰されている昨今、ぜひ伊藤選手にも我々ファンの希望になって頂きたいと思います。
(問題は実力では無く参戦体制ではないかと想像しますが、私たちも何か応援出来る方法は無いでしょうかね???)
ちなみに今回のLIVE映像は、何とabema TVで一週間ほど無料放送されているそうです!
見逃した方も、もっと詳細を確認したい方も、ぜひぜひチェックしてみて頂きたいと思います。
(まあこれだけ場所だタイミングだとか書いても、やっぱりウィニングルアーは買っちゃうんですけどね・・・www)
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