20Jun
スーパータフなトーナメントで、瞬く間にビッグフィッシュ連発!
魔法のような爆釣劇は、“水“がキーを握っていた!?
激戦のさなかに、バスフィッシングのダイナミックな本質を目撃します。。。
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ハイリスク・ハイリターンのビッグギャンブル
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
だいぶ引っ張りましたが、今回はいよいよ本戦2日目のお話・・・。
地元シュリーヴポートのスーパーロコアングラー、マーヴィン選手の釣りについて書いてみたいと思います。
(今回の画像は、BASSMATER.comよりお借りしております)
さて前回書いたように、この日のマーヴィン選手はプール4へのロングドライブを決意していました。
行ったが最後の片道切符、そこで外せば戻ってリカバリーする時間は無い・・・。
そのハイリスク・ハイリターンのビッグフィッシュ戦略に、彼は賭けることにしたのでした。
そしてロックを抜け、ロングドライブの先に辿り着いたのはメインリバーのアウトサイドベンド。
(こんな感じの場所。写真のように女性のボーターの方もいらっしゃいました)
バンクにリップラップが積まれている他は、特にこれと言って変化もありません。
これと言ったカバーも無いプアなストレッチに、彼は「ここをやり切る」と宣言したのです。
(ちなみに彼の乗るフェニックス920ProXPは激速で、10艇くらいオーバーテイクしてました・・・)
同じストレッチを5往復!?
夏のリバーフィールドと言えば、流れの効くアウトサイドベンドは鉄板ポイント。
その意味では特に珍しくも無いエリアセレクトなのですが・・・しかしここはレッドリバー。
早いペースでクランクやチャターを巻いていくと、予想通り巨大な外道が連発します。
(これは“ドラム”という鯛みたいな魚で、軽く60オーバーです。。。)
しかもマーヴィン選手が狙っていたのは、長大なアウトサイドベンドの中のわずか3~500mほどのストレッチ。
その同じ場所をスローダウンする事も無く、速いペースで巻いたまま、何度も何度もエレキで往復していったのです。
そうして2,3往復した後、さすがに怪訝な顔をしている私に彼はこう言いました。
「クレイジーな釣りだと思ってるだろ?でも俺には分かってるんだ。ここにはもうすぐ必ずビッグバスが上がってくる」
そう言って力強く、バンディット200と1/2ozチャターを投げ続けるマーヴィン選手。
そしてまさにその次の一流しで、「そのタイミング」は訪れたのでした。
2lb&3lbクラスの連続キャッチ、さらには4lb超えのスーパーキッカーを、瞬く間に揃えて見せたのです!!
(あまりデカく見えないかもしれませんが、マーヴィン選手は体がめっちゃ大きいのですwww)
そして時々岸際のブッシュをテキサスリグで撃ち、キーパーを追加してリミットメイク。
12lbに迫るビッグスコアで、あわや単日トップとなるスーパーウェイトをマークしました。
全く釣れる気配の無かった”デッド・リバー”で、それはまるで魔法のような爆釣劇に映ったのです。
(ちなみに、後方にしか投げられなかった私は見事にノーフィッシュでしたけどね・・・orz)
全ては”水”が決める
しかしなぜ200km以上もあるトーナメントウォーターで、わずか数百メートルのストレッチだけをしつこく流し直したのでしょうか?
しかも全くバスのバイトが得られないのに、フィネスにシフトする事も無く、ひたすらハイペースで巻き続けた・・・。
それは私の見るところ、完全に「タイミングを合わせる釣り」だったように思えました。
レッドリバーにはティンバー(立木)やベジテーションなど、豊富なカバーが存在します。
しかしマーヴィンのポイントは、1つもめぼしいカバーが無いただのプアなロックバンク・・・。
そこに存在したたった一つのキー要素、それは「流れ」だったのではないでしょうか。
(美味しそうなカバーはいくらでもあるのに、ほんっと全然釣れないのです。。。)
バスが止まるようなカバーが全く無い、アウトサイドベンドの地形変化。
しかし本流がダイレクトにぶち当たるその場所には、メインウォーターを回遊するビッグバスが差してくる・・・。
その一瞬のタイミングを捉えるために、一級場所だけを速いペースで流し続けたのではないかと思ったのです。
(つまり往路では魚が入っていなくても、復路ではもう新しい魚が入っているかも、と考えていたのだろうなと・・・。ちなみにこんな「いかにも」ってカバーは1つも無いポイントでした)
試合後に北選手と話して知ったのですが、実はこの試合をリードしていた木村建太選手も流れの中の魚を追っていたそうです。
刻々と変化する流れを読み解き、次々と変わるバスのポジションをタイムリーに解き明かしていく・・・。
プラクティス後半になると、「次はここに差してくる」と予想したポイントで、ほぼ100%バイトがとれるまでに魚の動きを追えていたというのですから驚きました。
もちろん、流れがどうなったらどこに魚が動くのか?という具体的な話までは私には分かりません。
何百もあるアウトサイドベンドのうち、なぜマーヴィンがその短いストレッチに賭けたのかも不明です。
しかし上位陣とその他の選手を分けた決定的な差は、使うルアーがどうこうといった細かい事ではなく、その水の動きを読めたか否かだった事だけは確かではないでしょうか。
(英語力が無いので詳しくは聞けませんでしたし、たぶんシークレットだろうと思いますが・・・。一応私なりに感じた事はありますが、間違っている可能性が大なのでここでは書きません。気になる方は会った時にでも直接聞いて下さいwww)
フィールドのスケールから生態系ピラミッドまで、私には何もかもが日本と違う様にしか見えなかったレッドリバー。
しかし北選手の感想は意外にも、世界中どこに行っても基本は同じで、やっぱりバスはバスだというものでした。
「魚が水中にいる限り、全ては”水”で決まる」
そんな北選手の言葉は、木村選手が日頃から口にする“水を釣る“という考え方に通じるように思われてならなかったのです。
というわけで地元スペシャリストの見せてくれた、あまりにも鮮やかなビッグゲーム。
それはカバーフィッシングでは無く、まさにこれこそがストラクチャーフィッシング、というお手本のような釣りに見えました。
日本でもアメリカでも変わる事の無い、まさにバスフィッシングの本質を突くダイナミックなゲーム展開を見られた事は、今回の遠征最大の収穫だったように思います。
(そしてその一端を日本のキムケンさんが見せてくれたのですから、そりゃもう本当に胸アツです・・・)
想像を絶するタフ・コンディションに、小さくてもフィネスでリミットを掻き集めるしか無いのでは?といった声も聞かれたレッドリバー戦。
しかし上位陣は小手先の釣りに終始する事無く、刻々と動くビッグフィッシュをダイナミックに当てて見せました。
こんなカッコ良過ぎる釣りがせめぎ合うBASSMASTERオープンの魅力に、もはやどうしようもないくらいシビれてしまったのでした。。。
(私自身は良い釣りが出来ませんでしたが、これを見られただけでも本当に価値があったと確信しています・・・)
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ナイトロはコアングラー部門の賞品ぽい…。もちろんZ19で良いので欲しかったです(笑)。
私自身が今回メインの1つにしたのは、4インチセンコーのジグヘッドワッキー。リップラップの岩に挟まりにくく快適でしたが…良いバスも引っ掛かりませんでした(T_T)
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コメント
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2018年 6月 21日
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