17May
他のリグには真似できない、テキサスの“スナッグレス性能”。
引っ掛からないという事は、なぜそれほどまでに重要なのか!?
“回収力“の本当の価値を、テンポとアプローチから紐解きます。。。
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テキサスの真価は回収力にあり
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
本場アメリカのトップツアーを戦うエリートプロ、宮崎友輔選手がバスフィッシングの基本をイチから解説する「バス釣りレッスン101」。
初回のテキサスリグ特集は、多くの皆様に反響を頂き大変うれしく思っております。
さてその記事でシェアしたのは、オモリが自由に遊動する「スリップシンカー」の大切さでした。
「誘って」「食い込ませて」、「掛けて」、「バレにくい」フリー・テキサスの利点に、あらためて気づかされた方も少なくないのではないでしょうか。
しかしこの話を伺う中で、私の頭にはある一つの疑問が浮かんでいました。
シンカーが自由に動くことがテキサスのメリットであるならば、それを発展させた「フリーリグ」の方がさらに良いのではないかと考えたのです。
けれどもそれに対する、宮崎選手の答えは非常にシンプルなものでした。
「あのなぁKenD・・・。ほかのリグには真似できないテキサスの真価は、”回収力“にあるんだよ」
“魚探し”のテンポを上げる
ところでテキサスリグというのは、極めてスナッグレス性能が高いリグであるという事に異論は少ないと思います。
簡単に言えば根掛かりしにくいという事で、お財布にも環境にも非常に優しいと言えるわけですが・・・。
根掛かりしない事のメリットは、釣果という面でも極めて重い意味を持っているのだそうです。
アメリカで実際に宮崎選手の釣りを見せて頂いたのですが、その時感じたのは「ボートを流す速度がとても速い」という事でした。
テキサスを撃つ釣りだったにも関わらず、まるでクランクでも巻いているかのようにドンドン船を進めていきます。
それはスローダウンゲームというよりも、ファストムービングのカバーフィッシングとでも言いたくなるようなペースだったのです。
「バスフィッシングの基本は、まず”アクティブな魚を探す“事。どんなルアーを投げたって、そこに喰うバスがいなければ絶対に釣れない」
これは一見当たり前のようでいて、多くのアングラーが見過ごしがちな点なのではないかと思います。
釣れないとついつい、釣果情報を賑やかす流行ルアーやリグに手を出したくなってしまいがちかと思うのですが・・・。
「どうやって食わせるか」を考える以前に、まず自分がルアーを投げたその場所に本当にバスが居たのか?を振り返ってみる必要があるのではないでしょうか。
そしてこの言葉に秘められたさらに重要な点は、“口を使う状態の“バスを探せているのかというポイントだと思います。
以前見たヒロ内藤さんのDVDで、「100匹見つけたバスのうち、ルアーにバイトしてくるのは1匹」くらいだと考えておくべきというアドバイスがありましたが・・・。
どんなエキスパートアングラーをもってしても、そこにいる魚に100発100中でバイトさせるのは不可能だという事を肝に銘じておくべきでしょう。
ですからどんな魚でも良いのではなく、ルアーにバイトしてくる位に活性の上がった個体を探すという意識がとても大切だといえるのではないでしょうか。
こう考えていくと、宮崎選手の実践していた釣りの速さには合理的な理由があったという事が分かります。
例えばワッキーだったりカバーネコだったり、喰わせ能力の高いリグは世に沢山あるわけですが・・・。
引っ掛かりやすくて回収に手間取れば、それだけキャスト数が落ちる=釣りのペースが遅くなってしまいます。
その上根掛かりして切れたとなれば、あらためてリギングする手間など膨大な時間をロスする事になるというわけです。
つまり釣りのテンポを上げていち早くバスの居場所にたどり着くためには、“回収力”が極めて重要なのだと言えるでしょう。
根掛かりは魚が釣れなくなる最大の原因
そしてもう一つ決定的に大切なのは、根掛かりをするとそのポイントを潰してしまうという事でしょう。
回収のためにボートを突っ込ませれば、カバーにいたバスは驚いて逃げてしまう事は想像に難くありません。
ラインを引いて切ったとしても、その場所には多大なプレッシャーがかかってしまうと言えるでしょう。
「これはちょっと応用編になってしまうけれど、実のところ喰わせるためにはルアーよりも”アプローチ“の方がはるかに大切なわけ」
「ところが根掛かりというのは、せっかくのアプローチを全部台無しにしてしまうんだよね」
上に書いた“アクティブなバス”を探すという前提で、次に大切になってくるのはいかにしてバイトさせるか?というポイント。
そしてここで重要になってくるのは、ルアーのアクションやカラーといった以前に、「どんなアプローチをするか」という事なのだそうです。
以前の記事でも少し書きましたが、ルアーを入れる場所や順序、そのスポットとの距離、そしてトレースコースといったプレゼンテーション方法はルアーセレクトよりも遥かに大切。
バスに「正しくルアーを見せる」事さえ出来れば、極論すれば大抵どんなワームでも釣れるというのです。
細かく書き始めると101(ワン・オー・ワン=基本)どころか201,301(応用、発展編)になってしまうという事でここでは省略いたしますが・・・。
ここに着水させてから、こっちに追い詰めさせてバイトさせる・・・といった理想のアプローチを試みる上で、途中で根掛かりするというのは最悪のこと。
その時点ですべての努力が水の泡になるという意味で、根掛かりは魚が釣れなくなる最大の原因と言っても過言ではないでしょう。
原点に返って、初心者こそテキサス!
というわけで“回収力“が、釣果を上げる上でいかに大切かという事を復習してみました。
バスフィッシングはカバーを恐れずに投げ入れることが重要と言われますが、キャストの上手くない初心者の方ほど根掛かりに悩まされることになりがちです。
引っ掛けてばかりで釣りにならないリスクを考えれば、まずはテキサスリグだけを竿に結んで、とにかくキャストしまくるのも一つの作戦でしょう。
「市販されているルアーに、絶対釣れないものなど1つもない」と宮崎選手は断言します。
ならばこれと信じたワームをフリーテキサスにリグって、“喰うバス“を探す事に専念する方が一尾に近づきやすくなるかもしれません。
最近思うように釣果が挙げられない・・・と悩んで色々なルアーを物色している方には、ぜひもう一度「本当に自分はバスの居場所にたどり着けているのか」を振り返ってみて頂ければと思います。
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