26Nov
ハイテク魚探の隆盛によって、爆発的に伸びた電力消費。
もはやこれまでの鉛バッテリーでは、どうにもならないレベルに?
ライブソナー時代の、最新バッテリー・システムを紹介します。。。
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進歩するボート用リチウムバッテリー
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
前回まで魚探のお話をしてきましたが、これだけ大量の電子機器を動かすには鉛バッテリーだけでは追いつきません。
そこで今回は、ライブソナー&マルチモニター時代のバッテリー・システムについて書いてみたいと思います。
まず消費電力の増加に伴って、アメリカではリチウムバッテリーの普及が進んできています。
これまでの鉛蓄電池よりも遥かに軽くて大容量だからで、特にライブスコープを装備するならファーストチョイスと言えるかもしれません。
昔は発火事故等あったようですが、最近ではバスボート用に専用設計された優秀な製品が増えて来ているようです。
(このジャンルのフロントランナーがlithium pros。ただし結構お高いです)
さらに最近のトピックとしては、エンジンのクランキング用に使えるリチウムが登場してきた点も挙げられます。
これまでは魚探用12Vリチウムとスターティング用鉛(あるいはAGM)バッテリーを分けるケースが多かったと思いますが、これを一台のリチウムで兼用できるというわけです。
ただし船外機メーカーとしては、今でも推奨バッテリーはAGM(オプティマとか)だという点には注意が必要です。
(私はimpulse lithium社のスターティングリチウムを導入しました。意外とそこまで高くないです)
ですから最もシンプルにリギングするなら、
・エレキ用 → 36V-40Ah ×1(36Vエレキの場合)
・魚探/クランキング用 → 12V-120Ah ×1
の2台構成だけでよっぼど1日分の電力はまかなえてしまうのではないでしょうか。
(ただし、ボートのリヤが軽くなり過ぎるなどの弊害はあるかもしれません)
プロが多用する”パラレル”セッティング
しかしバッテリーには突然の故障や、充電不足などトラブルがつきものです。
ですからアメリカのバスプロの間では、同じ2台のバッテリーを並列(パラレル)でつなぐセッティングが一般的なのだとか。
つまり上の例で行くと計4台を積み込むことで、容量を2倍にしつつ、故障時の予備にすることが出来るというわけです。
・エレキ用 → 36V-40Ah ×2 (並列で繋ぐと1つの36V-80Ahみたいになる)
・魚探/クランキング用 → 12V-120Ah ×2 (並列で繋ぐと1つの12V-240Ahみたいになる)
※片方が故障しても、もう一台が生きていればなんとかなる
充電器界のゲームチェンジャー
それからパワーポールの”CHARGE“というオンボードチャージャーを使えば、36Vと12Vが混在していてもプラグを差すだけで充電可能です。
しかも万が一どちらかのバッテリーが尽きてしまっても、別のバッテリーから電力を融通する事が出来るという優れもの。
日本の電圧に対応しているのかまではちょっと分からないのですが、充電器界のゲームチェンジャーと言っても過言ではないと思います。
(©powerpole たとえば釣り中に魚探用の12Vが尽きてエンジンが掛けられなくなった時、36Vから12Vに電力を移せる)
おそらく今一番スマートなバッテリーシステムの組み方は、この36Vリチウム×2+12Vリチウム×2のパラレル・セッティングを、チャージで繋ぐ方法だと思います。
ライブスコープ2発×12インチ魚探6枚でも丸一日は余裕、上手く節電して使えば2日は持たせることが出来るのではないでしょうか。
12Vオンリー・セッティング
しかし私の場合は中古艇だったため、前オーナーが使用していたミンコタの4バンクチャージャーをそのまま利用することにしました。
これは36Vリチウムに対応していないため、エレキ用に12V-100Ahのリチウムを3発直列で繋いで使用。
魚探用の12V-120Ahは並列で繋いで1発の12V-240Ahのようになっているので、計4発分を一度に充電することが出来るというわけです。
(ただしこれだとエレキ用は3日くらいもつそうで、少しやり過ぎな気もしますw)
※注:このバッテリーが対応しているというだけで、リチウムなら何でも直列に繋いで良いわけではありません。
ご自身の責任で、使用前に必ずメーカーに確認をとるようにしてください。
というわけで魚探の電力消費の増大を受けた、最新のバッテリーセッティングを紹介させて頂きました。
なおスターティング用リチウムを使わないのであれば、
・エレキ用 → 36V-40Ah ×2
・魚探/クランキング用 → 12V-120Ah ×2
・クランキング用 → オプティマ12V × 1
※充電器:パワーポール”CHARGE”
という5台構成も良いのではないかと思います。
(というか信頼性的にはこちらの方が高い)
ともあれここまで電力消費が増大してくると、何らかの形でリチウムを活用しないと厳しいと思います。
以上、電源ソースにお悩みの方に参考にして頂ければ幸いです。
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コメント
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kenD様、はじめまして。
琵琶湖北湖東岸をメインフィールドにしている
一般アングラーの松久と申します。
私はSouther395に乗っているのですが、他の方の例にもれず、kenD様の影響でアリエクにて購入したlifepo4バッテリーを使っています。
最初にエレキ用の24v 80ahを購入し、鉛バッテリーとのあまりの性能差に愕然&感激しました。
そして、ごく最近に魚探&アクセサリー用に12v 100ahのlifepo4を追加いたしました。
ここで疑問なのですが、本日の更新にあったクランキング用lifepo4と、アリエクで売っている用なlifepo4は何が違うのでしょうか?
考察するに、lifepo4に組み込まれたBMSの性能が関係してしているのかな、と素人である私は思うのですが…。
アリエクで購入した業者に「クランキングバッテリーとして使用できるか」問い合わせ中ではありますが、回答待ちの状況です。
コレがクランキング用に使用できるのであれば、エレキ用24v 80ah×1、魚探&アクセサリ&クランキング用 12v 100ah×1のバッテリー構成が出来るため、かなりの軽量化&準備のお手軽化になるため、とても良いと思います。
クランキング用lifepo4と謳うものと、一般的なエレキ&魚探に使うlifepo4との違いについて、分かることがあれば、ブログの更新時にでも触れて頂けると嬉しいです。
よろしくおねがいします。
コメントありがとうございます!
バッテリーの記事が参考になったようで大変嬉しく思います(^^♪
ご指摘の通り、スターティング用リチウムはBMSの設定が違うのだと思いますが、正直詳しい事までは分かりません・・・ゴメンナサイ
ただ、基本的にリチウムはクランキングには使えないと考えておいた方が良いそうですので、アリエクで買われた一般のリチウムをスターティング用にするのはお勧めではありません。
もしかしたらセラーは大丈夫だと言うかも知れませんが、ボートでの使用を想定しているとは思えないのでやめておいた方が良いのではないかと思います。
返信ありがとうございます!
やはり一般のlifepo4はクランキング用に使用しない方が無難…ですよね。
実は、すでに12v 100ahのlifepo4で何回かエンジンのクランキングを行ってみたのですが、数回ぐらいは問題無くエンジン始動できるようです。
何回か連続してクランキングのテストをしたところ、一時的にバッテリーの電圧が下がりはしたものの、同時に魚探を2機稼働させた状態でも電源が落ちたりすることも無く、特に問題無さそうな様子なので、「ひょっとしてコレでクランキング出来ちゃうんじゃね?」と思った次第です。
まぁ、問題は中長期的に問題があるかどうか全く不明で、最悪致命的なトラブルになりかねないと言うところは分かりきっているのですが。
何か追加で分かったことがあれば、また紹介して頂けると嬉しいです!
はい、リチウムはトラブルが怖いので、なるべくリスクをとらないよう運用した方が良いかと思います。
何かわかりましたら情報更新していきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
クランキングでも使えるリチウムバッテリー、そして電力を分配供給してくれるバッテリーチャージャー!!
なんだか最高ですね!
携帯や電動工具などで日常的によく使われるリチウムですが、ボートでの使用は日本ではまだ敷居が高いみたいですね。
Ken Dさんのようなブロガーの方たちが、体を張って新商品などをリポートしてくださることに感謝しております。
再渡米までご準備大変だと思いますが、応援しております‼頑張ってください‼!
そうなんです、これが出来ればとっても便利だと思います!
日本ではまだ色々と面倒ですが、これが普及すれば・・・と願ってやみません。
ともあれいつも応援ありがとうございます\(^o^)/