20Jun
今では使う人の少なくなった、リトリーブによるミノーイング。
しかし特定のシチュエーションでは、他の巻き物を大きく凌駕する事も?
古くて新しい、“巻きミノー“のアドバンテージに再注目します。
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“巻きミノー”の有効性
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
“巻き物”と言えばまず頭に浮かぶのが、クランクベイトやスピナーベイト・バイブレーションあたりではないかと思いますが・・・。
そこにミノーを加えるアングラーは、意外と(?)少ないのではないかと感じています。
それはジャークベイトと言う呼び名が示すように、「ミノーはジャークorトゥイッチして使うもの」という意識があるからではないかと想像していますが・・・。
実際のところ、ミノーを巻いて使うというのはベーシックかつ非常に有効なメソッドだと考えています。
と言うわけで今回は、最近のバスフィッシングではちょっとマイナーな“巻きミノー”について書いてみたいと思います。
ミノーは食わせ能力が高い
さてまずミノープラグのアドバンテージは、一言で言えば「食わせ能力が高い」ことに尽きるのではないかと思います。
逆にラウンドクランクやスピナーベイト等は、魚がマジマジと目でルアーを観察できるクリアウォーターでは本っっっ当に釣れないと痛感しているのですが・・・。
ミノーは単純に一番魚っぽいプラグなわけで、ある程度ルアーを見せても食わせられるチカラがあると感じています。
それからほとんど全てのルアーに共通する一般論として、個人的に「細いモノは食わせやすい」と考えています。
これはロングワーム等にも通じる要素だと思うのですが、細ければ細いほどバイトをためらうバスに口を使わせやすい気がします。
(魚は狙っているエサが食べられるか否かを、自分の口に入るか否かで判断しているから太さが重要・・・という説もあります)
いずれにせよ130mmのルドラで30cmのバスが釣れるのもザラで、ミノーはサイズ問わず食わせる能力が高いという事が出来るでしょう。
ただしそんな食わせ能力を犠牲にしてでも、ファットなボディを持つラウンドクランクが生まれたのはカバー回避能力と言う”機能”に特化させたから。
混み入ったブッシュを根掛かりさせずに通すのは、確かにミノーでは難しい芸当でしょう。
しかし逆に言うならば、スタックが少ないプアカバーではラウンドクランクを選択する意味が無いと言えます。
一般にカバーの薄い日本でシャッドシェイプな細身のクランクが流行ったのは、そういうカバー回避能力と食わせ能力の折り合いを探った結果だったのではないでしょうか。
それからミノーの食わせ能力の高さは、ストップ&ゴーなどステイの釣りで大きなアドバンテージになると思います。
ストレートリトリーブに魚が追い付き切れない時に、一瞬リーリングを止めてバイトの“間”を作るのが有効な時は多々ありますが・・・。
かといってルアーを止めてよく見せてしまうと、魚に見切られてしまう事は多々あるのではないでしょうか。
そんな時に細長いミノーのシェイプであれば、ずんぐりしたクランクよりもだいぶ食わせやすいというのが個人的な実感です。
波動的に弱く、視覚的に強い
また一般にクリアウォーターにおいては、クランクベイトのような強い波動が嫌われやすいと言われます。
ウォブル弱めなミノープラグは、そういう意味でも濁りの少ないフィールドにマッチしていると言えるでしょう。
(とはいえ本当にジンクリアになると、スイムベイトやミドスト等のソフトルアーが強くなると思いますが・・・)
ただし重要なのはここからで、単に弱いだけのルアーでは広い範囲や深い水深から魚を呼ぶことが出来ません。
これは琵琶湖のウィードフラットや急深なテトラ際等、魚との距離が遠い場面では大きな弱点になってしまいます。
しかし波動が弱くてもフラッシングさえ強ければ、(クリアウォーターでは)強力にアピールすることが出来ると考えています。
そしてこの点において、ルドラ等に代表されるフラットサイドな大型ミノーは極めて合理的な機能を持っています。
ロール主体のアクションは確かに波動的には弱いのですが、逆に視覚的にはかなり強いため広範囲から魚を呼ぶことが可能です。
しかも魚が距離を詰めてきた時に一瞬止めて存在感を消すことで、難しい魚でもテクニカルにバイトに持ち込めると思うのです。
再注目すべきフィネス・ムービングベイト
というわけでまとめますと、”巻きミノー”が得意とするのはクリアウォーター・プアカバー・中層と言ったシチュエーション。
こうした状況下では、他の巻き物で獲れない魚が獲れるフィネス・ムービングベイトだと言えるでしょう。
今では使う人が少なくなったように感じますが、その威力は再注目するに値すると思っています。
(シーバスやトラウト等オープンウォーターを釣る事の多い魚種だと、今も巻きミノーがメジャーかと)
ちなみに「ジャークしちゃダメなの?」と思われるかもしれませんが、もちろんそれも有効・・・というか個人的にはそちら方がメインです。
しかしジャーク&トゥウィッチの釣りはテンポが遅いので、ある程度絞り込んだ狭いスポットをじっくり釣るのに向いていると思います。
ですから”巻き物”としてスピーディに広範囲をチェックしたり、横の速い動きに反応する場合などはやはり巻いた方が合理的だと考えています。
(琵琶湖だと、横に速く泳ぐハスが入ったタイミングで効きやすいかと)
あとはルアーがスローフローティングなのも大事だと考えていて、フロロラインの重さを背負っても浮くくらいが個人的には好みです。
なぜならカバーに軽くスタックした際に、少しでも浮いてくれれば段違いに根掛かりを外しやすいからです。
そもそもミノーはハードにカバーコンタクトさせないのですが、それでもひと際背の高いウィードや岩・立ち木などに触れてしまうのはよくあること。
しかしそういうカバーこそ魚の着く一級スポットなので、そこを丁寧にクリアできるか否かは釣果を大きく左右すると考えているわけです。
というわけで長くなってしまいましたが、次回はレンジ別のお勧め巻きミノーを紹介してみたいと思います。
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