アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] ’22バスマスターOPENサムレイバン参戦記-5- 決勝・”終われない”理由

10XDを巻き切って、玉砕に終わったサムレイバン戦。
やり切ったと思ったその矢先、決勝LIVEに信じがたい光景が?
「まだ終われない」強い想いが、胸の内からこみ上げます。。。

衝撃の決勝LIVE

皆さんこんにちは、ディープストリームのKen-D(けんでぃ)です。
試合2日目は10XDを投げ切って、奇跡の逆転を目指したものの・・・。
1尾のみのキャッチで70位に転落、予選敗退で私のサムレイバン戦は幕を閉じました。


翌3日目の決勝は、上位10名のみによる頂上決戦
本場アメリカのトップトーナメンターたちは、一体どんな戦略を繰り広げたのか?
食い入るようにLIVE映像に見入った私は、しかし予想外の光景に大きな衝撃を受けたのでした。

(©B.A.S.S.)

テキサス最大のリザーバーであるサムレイバンは、琵琶湖ほどもある巨大な人造湖です。
しかし多くのボートが集結したのは、何とスタートしてすぐのダムサイト付近
風裏のオフショアディープで、ライブシューティング合戦が繰り広げられたのです。

(©B.A.S.S.)

実を言うとこのエリア、私もプラクティス初日にチェックしていたエリアでした。
魚の数は非常に濃いものの、サイズが小さく釣ってもノンキーパーが大半。
3本釣ってようやく1本キーパーが混じると言った印象で、ビッグウェイトは望めないと最初に切り捨てた場所でした。

(こんな感じの群れが各所で水中ボイルしていて、ライブシューティングすれば数は釣れました・・・)

もしやアメリカのトップ・ライブスコーパー達なら、この中からサイズを選んで釣る事が出来るのか?
しかし試合の動きを注視し続けたものの、やはりノンキーの中にキーパーを混ぜていくような展開。
それでもほとんどの選手は淡々と、一日中こつこつウェイトを積み増す釣りを重ねて行ったのです。
その様子を見続けるうちに、私はハッと自分が犯した大きなミスに気付かされることになりました。

(©B.A.S.S.)

 

レイバンの帝王

一方、エリートプロかつレイバンのスーパーロコでもある絶対の優勝候補、キース・コームスは中~上流域のコーブからスタート。
しかしそのエリア環境を見て、私は思わずアッと声を上げました。
風裏となる南岸の、ある条件を備えたディープ・ブラッシュパイル。
それはまさしく今回、私が探し求めていたスポットの条件そのものだったからです。

(©B.A.S.S.)

そして瞬く間にリミットを揃えたキー・ベイトは、赤いロングカーリーテールのテキサスリグ。
テキサスとフリーリグの違いこそあったものの、それは私たちがたどり着いた”答え”に酷似するものでした。
さらに1つ付け加えるならば、そのリグは試合後の公式ヒットルアーとしては紹介されていませんでした。。。

(©B.A.S.S.)

その後キース・コームスはオフショアのフットボールとクランキングで入れ替えし、あまりにも鮮やかな横綱相撲で7位から逆転優勝
堂々のウィニング・インタビューで語られた内容は、重いボディブローのように響く言葉でした。

(©B.A.S.S.)

タフな3日間のトーナメントを制するには、何よりもconsistensy(一貫性)が重要だ。一日だけビッグスコアを出したとしても、リミットの揃わない日があれば勝つことは難しい」

その一言を証明するかのように、キース・コームスのウェイトは綺麗に一日15lb平均で揃えられたトータル46lb
予想外だったこの事実は、3日で60lbが必要と考えていた私の読みが完全に外れていたことを示すものでした。
そしてウェイト予想が的確であれば、全く別の戦い方が出来たという事実を突きつけられたのです。

(©B.A.S.S. コールドフロントが襲来した今回、2年前の同時期より大幅なローウェイト戦となりました・・・)

つまり単日20lb以上(4lb×5匹)が必須と考えていた私は、4lbより上の魚のみに固執してしまっていました。
しかし2~3lbフィッシュで十分なら、ブラッシュパイルでビッグフィッシュを絞り出せなくなった時点でライブシューティングに移行していれば良かったのです。
それで揃えば十分決勝に進出できていた計算ですから、10XDで勝負を賭けるのは3日目だけでも良かったはずなのです。

実は私はOPENを戦うまで三日間の試合を経験したことが無く、ほとんどが1Dayトーナメントばかりでした。
今回身をもって体感したのですが、おそらく3Daysトーナメントの勝利というのは必ずしも3打席連続ホームランではない
せいぜい地道なヒットの積み重ねの上に放たれた、一本の長打くらいのものではないかと言うことに気付かされたのです。

(©B.A.S.S.)

終われない理由

私はつい前日の試合終了後、「自分の力は全て出し切ったけれど、やっぱりアメリカのプロには敵わなかった」と思いました。
しかし3Daysトーナメントの戦い方さえ分かっていれば、自分の持っている引き出しでまだまだ戦えたはず。。。
そう思った途端、自分の中にある強い感情が沸き上がってくるのを自覚しました。

BASSMASTER戦は思い描いた通りの理想的な舞台で、このビッグステージで戦う日々は文字通り夢の中にいるようでした。
しかし参戦ハードルの現実は厳しく、1戦100万のコストを始め家族への負担も限界に。
2年のシリーズ参戦の目標は諦め、今回の2戦でアメリカ挑戦を終了しようと考えたことは1度や2度では無かったのですが・・・。
このままではまだ終われない、自分にはまだやれる事が残っているという思いが、抑えようも無く胸の内からこみ上げて来たのです。

ともあれ、この場にボーターとして戻ってくる決意したあの日から4年。
プロでも何でもない100%自費の一般アングラーが、本当にここまでたどり着けた事については正直、感無量です。
決して平坦ではない道のりを助けて下さった、多くの方々の協力には感謝のしようもありません。

すでにお知らせしたように、来年からのOPEN参戦はますます厳しくなることが確定していますが・・・。
息も出来ないくらい夢中になれる事があるなら、限界なんてまだ遠いはず。
これからも自分にできるあらゆる可能性を探っていきますので、皆さま今後ともよろしくお願い致します!

Ken-D

 

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    • やまざききんたろう
    • 2022年 11月 16日

    いつも楽しく拝見しています。(数えてみると、軽く7年は経っていました笑)

    色々な思いが湧いてきてなかなか文章に出来ずにいますが、とにかく応援しています!
    体調管理を気をつけて、これからも頑張ってくださいね。

    • 何と、7年も!!(すると浜名湖時代からですね?)
      思えば遠いところに来たものです。。。本当にありがとうございます!
      これからも走り続けて行きたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします(^^♪

        • やまざききんたろう
        • 2022年 11月 17日

        はい、浜名湖時代からです。
        シーバスの情報をwebで探している時にけんでぃさんのブログを見つけて、そこからずっと拝見してます。

        けんでぃさんの影響でゾディアスのグラスロッド買ってしまったり笑、帽子を買わせていただいたり。

        ほんと、浜名湖から琵琶湖、そしてアメリカと、遠いところに来ちゃいましたね!

        これからも楽しみにしています!!!

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