Bassmasterクラシック出場を目指し、米国バストーナメントを戦うKen-Dの奮戦記です。。。

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悩める16スコーピオンのジレンマ

ついにデビューしたスタンダードベイトの大本命!
しかし技術の進歩が、逆に立ち位置を危ういものに!?
16スコーピオンの進化と苦悩、そして活路を考えます。

 

スタンダード・ベイトの大本命?

リニューアルされたシマノ伝統のスタンダードベイト、16スコーピオン70

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既に14スコーピオンの200番サイズがデビューを果たしていますが、これをスタンダードリールと呼ぶのは少し抵抗がありました。
理由は「ラインキャパシティの多さ」で、20lb-100mは、日本では持て余す場面が多いのではないかと思うからです。
これはシティカクラドも同様で、買いやすい価格帯のリールが皆大型なのを残念に思っていました。

ラインキャパが多くて何が悪いのか?と思われるかもしれませんが、リールにおいて大は小を兼ねないと思っています。
理由は「スプール総重量の増加」で、軽量ルアーがキャストしにくくなってしまうのです。
(詳しくはこちらをどうぞ↓)

その意味で、12lb-100mのラインキャパシティを持った16スコーピオン70は、日本の多くのフィールドで丁度良い場面が多いのではと推測します。
というわけで、これこそが日本でのスタンダード・リールの大本命となるのでは?と期待して、ショーで触ってきました。

 

サイズだけじゃない14モデルとの違い

まずボディについては、アルミフレームとCI4サイドプレートの組み合わせだそうです。
以前尋ねた時、14スコーピオンはサイドプレートが樹脂(CI4でない普通の素材)と聞きましたので、もしかしたら14より剛性が高いのかも?と予想しています。

実は14スコーピオンは剛性面の関係でエクストラハイギアの搭載を見送ったそうなのですが、この16モデルにはXGもラインナップされています。
この事からも、剛性的に進化しているのでは・・・と期待が高まります。
単にサイズと色が違うだけではなく、14モデルとは違いが大きいと考えても良いのかもしれません。
(ただし、XGは左巻きしかないという少し変わったラインナップです。今後追加されるのでしょうか?)

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適度な重量感

そしてボディ重量は190gと、適度な重さとなっています。
えっ、重過ぎない?という意見も多いかと思いますが、個人的にはこの程度が丁度良いのではないかと思っています。
合わせるロッドによるのですが、むしろ軽過ぎると違和感を感じる事もある・・・という事を、15アルデバランで知ったからです。

 

32mm径をどう考えるか?

ところでこの16スコーピオン、スプール径32mmの小径スプールが採用されています。
これは旧モデルのスコーピオンXT1000やアルデバランシリーズと共通で、「軽量ルアー向き」である事が予想できます。
逆に言えば、メタニウムなど34mm径に比べてロングキャスト性能は落ちる可能性が高いと思われます。

という事で下は1/4ozクラスから、3/8ozクラスを中心とするやや軽量寄りのリールではないかと思うのですが、ここで少し引っ掛かるのは「MGLスプール」の存在。
今年鳴り物入りでデビューしたこの新スプールですが、軽量ルアーへの適性がスゴいという声が各方面から聞こえてきています。
16メタニウムMGLは34mm径ですが、このMGLスプールのおかげでアルデバラン等のルアー領域をほとんどカバーしてしまうのではないかという意見が出てきているのです。

16スコーピオン70はMGLスプールではないので、軽量方向のルアー領域が34mm径の16メタニウムとかぶる可能性が高いのではないかと思います。
だとしたら、より重いルアーもロングキャストできるメタニウムに対し、(価格面以外での)アドバンテージは無くなってしまっているのかもしれません。

 

ベイトフィネススプールの互換性は無し

しかしここで思い浮かぶのは、「いや、32mm径ならベイトフィネスに使えるはずだ!」という点です。
というわけで15アルデバラン用夢屋BFSスプールの適合を聞いてみたのですが・・・残念ながら互換性は無いそうです。

今後、社外品のシャロースプールが出れば別ですが、現状ではベイトフィネスには使えないと考えて良さそうです。

 

技術の進歩で、立ち位置が微妙に

というわけでMGLスプールの登場で、軽量方面へのアドバンテージを失ってしまった(かもしれない)32mm径の16スコーピオン。
ロングキャストではメタニウムに敵わず、今のところベイトフィネスにも使えない・・・というジレンマ。
技術の進歩で、逆にその立ち位置が微妙になってきているのは皮肉な話かと思います。

ただ、剛性面やNEW SVSブレーキの進歩など、リールの総合力自体はかなり向上していると考えられます。
価格面を考えれば、やはりスタンダード・ベイトリールの本命と言って差し支えないでしょう。
日本のフィールドで、おそらく最も多用されるモデルになるのではないかと思います。

 

4

しかしそれだけに、夢屋BFSスプールの互換性の無さが悔やまれます。
「ベイトフィネスにも使える」となれば、一気に汎用性と魅力が増すと思うのですが・・・。

いずれ社外品の浅溝スプールがデビューするでしょうから、その時のために、ぜひSVSユニットを単体で購入できるようにしてほしいと切望します。
(そうすれば純正スプールからSVSを外さずに済むため、どちらのスプールも使えるので)

サードパーティー製のカスタムパーツは、上手く補い合う事で商品自体の魅力を高められると思います。
シマノさんには純正に拘らず、そうしたパーツメーカーさんと一緒に発展する道を選んで頂きたいと願っています。

 

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    • みう
    • 2016年 6月 09日

    クラド、スコの200番は存在意義大きいですよ。
    シマノにその価格帯は無かったので、06スピマス(USではクラド名)再来という具合でしょう。
    もちろん09スコの焼き増しでもあります。

    で、09アルデのようなものが16スコとして出て来たわけ。

    シマノのラインナップ上で考えたら、数年かぶせておいて、色々なスタイルに対応できるよう、モデル欠けしないようにしてるんですよ。

    レフトしかXGが無いのは、右利き左巻きはカバー打ちやワーミングで使うから。
    右利きが左手で瞬間的なフッキングなんて100%の力を発揮できませんからね。
    メーカーは右利き主体に考えているので、レフトハンドルってそういうものです。

    今回のスコーピオンの立ち位置は限りなくベイト入門者のバーサタイルタックル。
    他のモデルを売りたいので、あえてベイトフィネスには使いづらくしてあります。

    • >みうさん
      コメントありがとうございました!
      なるほど・・・入門者用ベイトとして、あえてベイトフィネスには使い辛くしてあるのですか・・・。
      それがビジネス戦略と言えばそれまでですが、何だか少し残念な気もしますね。

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