アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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クランク系シャッドをテストしてみる

今年は本当に台風が多過ぎで・・・荒れた天気が続いていますね。
釣りが難しいので、ちょっとルアーのスイムテストをしてみました。

まずは、「リトリーブ中心」で、「ストラクチャーにコンタクトさせる」機会の多い、クランク系シャッドを考えてみたいと思います。

Crank

X-80 BEAT SW (写真上段右)

・80.5mm/11.5g - シンキング
・固定重心
・サイレント
・潜行深度1~1.5m

黒田選手がHOTで爆釣して、一躍有名になった?ルアー。
初っ端からシャッドじゃないじゃないか・・・と言われてしまいそうですが、youtubeの動画では、「ミノーシェイプのクランク」とコメントされているため、取り上げさせてもらいました。

泳がせて見ると、動きはややワイド目なウォブリング?のようで、この辺りがクランクと表現される所以なのでしょうか。
メーカーHPにはウルトラハイピッチ・アクションとありますが、個人的にはそれほどハイピッチという感じを受けませんでした。
またジャーク時の飛距離やキレが凄い感じもせず、「トリック・ダーティング」というのが自分には良く分かりません・・・。

しかしストラクチャーに当ててみると上手くヒラを打ってかわす感じで、固定重心なせいかその後の姿勢の戻りも早い印象です。
流れの中でもしっかり泳いでしっかり潜ってくれ、激流の表浜名湖で定番になるのも頷けます。このあたり、やはりジャークベイトというよりクランクなのかなぁ・・・。

短所としては、リップが折れやすい点と飛距離が出ない(飛行姿勢が安定しづらく、回りやすい)点が気になるところです。

X-80 (写真上段真ん中)

・80.5mm/3/8oz - サスペンド(淡水比重で)
・重心移動
・ラトル音 小
・潜行深度1~1.5m

上記ハチマル・ビートのオリジナルモデル。
わざわざこちらを試してみた理由は、海水比重だとスローフローティングになるため、障害物回避性能が上がるかも?と期待したためです。

しかし実際試してみると、ストラクチャーに当たってヒラを打ってからの復元が遅いため、横を向いている間に次のストラクチャーに引っかかる・・・という状況が多発してしまいました。
BEATに比べ、メリットは飛距離が出る事くらいかなと感じました。

飛鳥50SR (写真上段左)
・50mm/7.6g フローティング

・固定重心
・サイレント
・潜行深度1.2m

琵琶湖東岸のシャロークランキングで愛用している、飛鳥60SR。
とにかく直進性能が良く、ストラクチャーに当たってもヒラを打って軌道がズレたり、次の障害物に引っ掛かる事が極めて少ない素晴らしいクランクです。
レスポンスやハイピッチさも素晴らしく、スロー~高速リトリーブまで完全対応というメーカーの看板に偽りは無いと思います。

シャッドでなく思いっきりクランクな飛鳥を浜名湖で使ってみようと思った理由は、水深50cm以下のカキ殻エリアという、凶悪な激シャローの攻略に手を焼いていたからです。
スモールルアーの使用頻度が高い浜名湖に合わせ、サイズを50にダウンしても上記の長所は健在で、テストしたあらゆるルアーの中で最もスタックが少ない結果となりました。

キャスタビリティはまずまずというところでしたので、これより小さいアスカ45SRだと飛距離的に厳しそうな気がします。
後はラウンドボディのクランクなので、バイトが下手なシーバスがちゃんとフックアップしてくれるか?が懸念されるところです。

C.C.プレデター (写真中段左)

・60mm/7.5g サスペンド(淡水比重で)
・重心移動

・ラトル音 小
・潜行深度2~3m

さてさて、ここでようやく本題のシャッドに入りますが・・・有名な元祖?クランク系シャッド。
アクションは宣伝文句どおりのタイトウィグリングで、クリアウォーターでも強そうに見えます。
しかもダイナミックな重心移動のおかげか、とにかく良く飛びます!

けれどもストラクチャーへのコンタクト後は、ヒラを打ってしばらく横泳ぎになってしまうため、「カバーに密着して舐め尽す」という感じではないような・・・。
そのせいで浮き上がって潜行深度も浅くなってしまうし、当然次の障害物への根がかりも発生してしまう感じでした。

また、あまりファストリトリーブには向かないようで、早巻きし過ぎると姿勢を崩して水面から飛び出してしまうこともありました。

逆に言えば、少しゆっくり目に巻いて、カバーコンタクト後も一瞬止めてやると、姿勢を復元して潜り易くなるようです。

まあ、「ワーミングクランク」を称するくらいなので、スローにじっくりカバー周りを釣るためのルアー、ということなのでしょうね。

ただしいずれにせよ、潜行深度3mには届かないような気がしました。
2m+α~せいぜい2.5mくらいでは???

ソウルシャッド58SP (写真中段真ん中)
・58mm/5.5g サスペンド(淡水比重で)
・マグネット式重心移動
・ラトル音 微小
・潜行深度 2m(MAX2.5mと表示あり)

飛鳥で高速直進性の高いルアーの魅力を知ったため、そのシャッドバージョン的なものを期待してテストしてみました。
アクションはこれまたスーパーハイピッチで、アスカよりタイトなウォブルが浜名湖に効きそうに見えます。さすがシャッド。
レスポンスも良く高速で安定して潜ってくれるあたりは、まさに飛鳥譲りな感じです。

しかしカバーコンタクト時の動きが決定的に違って、やはりロングリップなシャッドの宿命か、横を向いてヒラを打ちます。
けれどもその後の立ち直りが他のシャッドより早く、姿勢を立て直して素早く潜り始めます。
ヒラ打ち自体の速度も早く、何と言うかコンタクト時に瞬間移動するような感じです。
何だか釣れそうな動き・・・。

ただしヒラ打ち後に根がかりしやすいのは避けられないため、やはり当てた後に一瞬リトリーブを止めた方が良さそうな気がします。
あと、潜行深度はMAX2.5mとありますが、自分のタックルセッティングではせいぜい2m+αくらいのような・・・。
また、タイニールアーなのでキャスタビリティは期待できません。5.5gの割には飛ぶかなー、ぐらいの印象です。

⑥想流シャッド68SP (写真中段右)
・68mm/9.0g サスペンド(淡水比重で)
・マグネット式重心移動
・ラトル音 微小
・潜行深度 2.5m

上記58SPの飛距離が出ないので、サイズアップ版の68SPもテストしてみました。
しかし大きく、重くなったせいか、どうも動きが少し鈍いように感じます。(当たり前?)
それでもX-80よりはタイトでハイピッチな感じはするので、充分なのかもしれませんが。

けれども期待した飛距離が、9gある割に出ない・・・!
印象的には、C.C.プレデターの方がずっと良く飛びます。
さすがにこれにはガッカリです。。。

後は長さが68mmで下記のマーゲイと同じなのですが、ボディにややボリュームがあるため、遥かにデカく感じます。
最初、ソルティーシャッディングXと変わらない大きさかと思ってました。

あと、58SPより飛ぶせいか、2.5mは潜る感じがしました。

⑦マーゲイ (写真下段左)
・68mm / 1/4oz サスペンド(淡水比重で)
・重心移動

・ラトル音 中
・潜行深度2.5m

言わずと知れた超有名シャッド。

自分はこのルアーで一番多くの浜名湖シーバスを釣り上げていると思います。
そんなマーゲイですが、使い込んでいるうちに色々と不満が出てきまして・・・それが今回、色々なシャッドを試してみようというそもそもの動機に繋がっています。

不満点その1としては、あまり障害物回避性能が高くない。
上でテストしてきたルアーの中では、おそらく最も引っ掛かりやすいのではないかと思います。

もう一つは巻き抵抗の重さで、クランクであるアスカを除けば、これはやはりダントツに重い。(その昔、ステイシーからマーゲイに変えた時は、巻き抵抗が軽いと感動したものですが・・・)
そして表浜名湖など、流れの強い場所では泳ぎが不安定になって潜りにくい・・・といった点などです。

(ジャーク&トゥイッチについては別記事にて考察します)

飛距離も重さの割にそれほどではなく、ソウルシャッド58SPとトントンくらいでした。

こうして考えていくと、やはり基本設計が古いから仕方ないのかな・・・と思いますが、何故か釣れる実績があるのでついつい頼りたくなるのが本音です。
というか、自分が見逃している、重要な釣れる要素があるのかも・・・。

マーゲイにはSWモデルもあり、ウェイトアップされているため確かにキャスタビリティー、泳ぎの安定性ともに少しづつ改善されている印象です。
でも気のせいか、泳ぎ出しが少し鈍くなってしまっているような・・・。

⑧ソルティーシャッディングX (写真下段真ん中)
・75mm/11g シンキング
・重心移動

・ラトル音 小
・潜行深度2.5m(実際は3mだと思う)

長々書いてきましたが、ラストはメガバスのSALTY-SHADING Xです。

75mmと結構長いボディなのですが、フラットサイドというかとにかく薄っぺらく、大きさを感じさせません。
アクションはハイピッチなウォブリングで、クランクっぽい感じがします。

特に秀逸なのはキャスタビリティーで、11gというウェイト以上に気持ちよくカッ飛ぶ気がします。
大きさの割に巻き抵抗も少なく、マーゲイより明らかに楽です。
そして飛距離が出ているせいか、公称2.5mの潜行深度ですが、少なくとも3mは叩けると思います。

ただ正直なところ、障害物回避性能は高くない気がします。
でも、フラットエリアなどでフルキャストして巻きまくる、琵琶湖のディープクランク的な感覚で使えて気に入っています。

・・・というわけで、クランク系ルアーについてのテスト結果を記してみました。
完全なるアマチュアアングラーの主観ですので、そこ違うだろ!という点も多々あるかと思います。
お気付きの際はやさしく訂正して頂けると大変助かります。。。

とりあえずマーゲイ1個から始まった、クランク系シャッド探求の旅。
道半ばというより一歩を踏み出したばかりですが、とりあえず備忘録代わりに書き留めてみました。

ウンチクばかりこねくり回しても、釣果という実績が伴わなければ無意味なのが釣りの世界ですので・・・今後、上記ルアーたちをどんどん使い込んでいって、さらに精度の高いインプレッションを書けるようにしていきたいと思います。

その他、お勧めのルアーがありましたら、是非教えてください。

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