28May
以前、琵琶湖でのベイトフィネスの有用性を考えるエントリをアップしました。
【ベイトフィネスやめました - 私がスピニングを復活させた理由】
どうしても必要という訳では無い、というのが私の結論でした。
しかし2シーズン使い込む中で発見した、ちょっと違ったベイトフィネスリールの使い方が、今では自分にとって欠かせないものとなっています。
今回はその、ちょっと意外なベイトフィネス(?)について書いてみたいと思います。
●もはやフィネスとは呼べない、1/4~3/8ozクラス対応の万能タックル
本来のベイトフィネスとは、スピニングで扱う様な5g以下のライトリグを扱うスタイルを指すものと思います。
しかしそれよりも上、1/4~3/8ozクラスの「ベイトタックルで扱えるけれども、ちょっと投げにくい」ルアーを扱う際に、ベイトフィネス用のリール&スプールが非常に良い働きをしてくれる事に気が付きました。
具体的には、溺愛する13メタニウムに写真の夢屋BFSスプールを組み合わせ、フロロ12lbを組み合わせます。
するとサーキットバイブ1/4ozやコーリングペッパー、3/8oz位のフラットサイドクランク各種など軽めのプラグ全般、それからノーシンカーや1/8~3/16oz位のライトテキサスなどが非常~に軽快にキャスト出来るのです。
●アルデバランでなく、13メタニウムを使用する理由
ちなみにベイトフィネス用のアルデバランでは無く、13メタニウムを使用する理由はスプール径にあります。
アルデバランは軽量ルアーに特化するため32mm径の小口径スプールを採用しています。
これにより初期慣性が減る反面、特に太いラインではラインの巻癖が強くなってしまいロングキャストには不向きになってくると思います。
そこで34mm径というノーマル口径の13メタニウムの浅溝スプールを使う事で、軽めのルアーをロングキャスト出来るセッティングになると考えているのです。
●ラインのコストが半額に!?
このシステムには、「ラインのコストが下がる」という意外なメリットもあります。
上記の夢屋BFSスプールは8lbが75m巻ける設定になっているのですが、12lbだとちょうど50m位巻くことが出来ます。
すると100m巻きのラインを2回に分けて使用する事が出来、何とラインのコストを半額(!)にする事が可能です。
個人的にこれは非常に大きなメリットと感じており、おかげでR18フロロリミテッドなど高価なラインを使用する事が出来ています。
50mで足りるのかという点については、1/2oz以下の軽めのルアーのみで使用する限りでは、個人的に十分と感じています。
●PEラインの使用で、さらに軽量ルアーのキャストも可能
このタックルに3号程度のPEラインを組み合わせると、さらに軽量ルアーをロングキャストできます。
これにはPE自体がしなやかで抵抗が無い、という点だけでなく、「ラインの比重」も絡んできます。
フロロの比重は大体1.78なのに対して、PEは製品にもよりますが0.97程度。
つまり同じライン量なら8割もPEラインの方が軽いのです。
軽量ルアーのキャストにはスプール+ラインのトータル重量が重要で、これが軽いほど初期慣性が減ってより軽いものが投げられる理屈ですので、PEを組み合わせるのは非常に有効です。
ちなみに3号より細いPEを使わないのは、ラインがスプールに食い込んでしまって使い辛いからです。
(シマノのブレニアスは1.5号位でも問題ないようです)
●ソルトでの応用も?
ついでに言うと、PEの3号って40~50lbくらいあったりしますので、とんでもないパワーフィネス?が出来てしまったりします(笑)。
極太リーダーと合わせれば、アイディア次第でソルトでも応用させられるのではないでしょうか。
ちなみに夢屋のスプールはマグネシウム製なので淡水専用ですが、今の所ソルトで使っても不具合は出ていません。
しかしお勧めできる使用法ではありませんので、ソルトで使うならアベイルなどのジュラルミン(アルミ合金)製のスプールを選んだ方が無難だと思います。
▼1/4oz以上をカバーするオールマイティーセッティング、「パワーベイトフィネス」
そんなわけで、もはやフィネスと呼ぶのが憚られる1/4oz以上のタックルをカバーする万能タックルという事で、私は勝手に「パワーベイトフィネス」と表現していますw
野池やリザーバーなどにタックルを1本だけ持ち込んでオカッパリをする、なんてシチュエーションにも、かなり便利に使えるのではないでしょうか。
本来のベイトフィネスの趣旨には外れるかもしれませんが、ぜひお勧めしたいタックルセッティングです。
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