アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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「他に何も要らない」13メタニウム純情物語 – ①

スマートに見えてタフ。繊細でいてパワフル。
フィネスから遠投までこなす万能リール、13メタニウムにベタ惚れの私。
デビューから2シーズン使用し続け、ついに4台にまで増えてしまいました(笑)。
「これさえあれば、他に何も要らない」!? 13メタニウムの魅力を、ディープに語り尽します!

●デビュー後2シーズン。ついに4台まで増殖!

デビュー後2シーズン使い続けてきた、13メタニウム。
この間、様々なリールに手を出してきましたが・・・何と今、
私の持つ5台のベイトリール中、ついに4台が13メタニウムになりました。

それもノーマルギア、ハイギア、エクストラハイギアとすべてのギアが揃っていますw
飽きっぽい性格なので、次々と様々なリールを試してきたのですが・・・結局はコイツのもとに帰ってきてしまいました。
もう、「これさえあれば、他に何も要らない」。まさにそんな気分です。

それにしても、使い込んだ時間と共に、魅力を増していくリールというのはなかなか無いのではないでしょうか・・・。

というわけで以前もインプレを書きましたが、大幅にリニューアルしてレビューをお届けしたいと思います。
13メタニウムマニアが放つ、渾身のインプレッションをご覧ください!

 

●34mm径スプール搭載の万能モデル

13メタニウムは最も標準的な34㎜径のスプールを搭載し、3/8oz前後のルアーをターゲットにしたオールマイティーなベイトリールです。
個人的には8/3oz~1/2ozくらいが最も快適に投げられると思いますが、頑張れば軽い方は1/4oz位から投げられると思います。
ただしこれ位になってくると、32mm径のアルデバランの方が向いているとは思いますが・・・

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(シマノ公式HPより。写真は15アルデバラン)

 

●BFSスプールで軽量ルアーもカバー

あくまで13メタニウムで1/4ozクラスを投げたいのであれば、夢屋のベイトフィネススプールへの交換がお勧めです。
これだと1/4ozくらいの軽量ルアーが「快適に」投げられる上、重めのルアーのロングキャストでも失速感がありません。
(32mm径のアルデバランだと、慣性が小さいのでどうしても後半に失速しやすくなります。あと太糸も苦手)
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(シマノ公式HPより)

この夢屋BFSスプールを用いると、軽いルアーから重めまで、万能に使えて気に入っています。
コンセプト的にはダイワのSV(=ストレスフリーバーサタイル)、みたいな感じでしょうか。
個人的には、勝手にベイトフィネス+(プラス)、なんて呼んでいます。

関連記事:【浅溝スプールの活かし方 – 万能タックルとしての「ベイトフィネス+」

 

●3/4oz以上は大径スプールモデルが有利

また、重い方はどこまでも使えると思いますが、3/4ozを超えるルアーは大径スプール(37mm径のアンタレスとか)のモデルの方が飛距離が出るようです。
私の試してみた範囲では、1/2ozぐらいだと飛距離の差はほとんど無く、3/4ozぐらいになると12アンタレスの方が10%くらい飛びました。
逆に3/8ozなら、13メタニウムの方が距離が出ると思います。(というかアンタレスで3/8ozはそもそも投げにくいです。フロロ14lbをフルに巻いて比較)

20150226_165324_2

関連記事:【12アンタレスは必要なのか!?13メタニウムとの比較インプレッション②・遠投性能編

 

●ノーマル、HG、XGと3スピード揃ったギア比設定

13メタニウムには、ノーマルギア(ハンドル1回転66cm)、ハイギア(同79cm)、エクストラハイギア(同91cm)の3種類のギヤ比が設定されています。
さらにHG、XGに関しては、他のリールの一般的な最大巻上長より若干多め。
(ハイギヤだと1回転75cm、エクストラハイギヤだと85cm前後のリールが一般的?)
特にハンドル1回転-91cmのXGモデルは、バス用ベイトリールとしてほぼ最速クラスになっています。

そして以前記事にしましたが、メインギアとピニオンギアだけ変更すれば、手軽に(?)ギヤ比を変更することも出来ます。
それほど複雑な構造でも無いので、自分は季節毎にギア比を変えたりして楽しんでいます。

20140312_134832

関連記事:【13メタニウムXG→HGへのギア交換

 

●ギアの使い分けと選び方

現時点での自分の使い分けは、

・エクストラハイギア :ボトムのワーム系の釣り、フロッグ
→なるべく早くルアーを回収して、キャスト数を増やしたい時用。
特にピッチング・パンチングなどのアプローチで効果が出ると思います。
・ノーマルギア :ミドル~ディープクランクや大きめのシャロークランクなど、抵抗の大きい巻き物系
→リールのトルクがあるので、カルカッタコンクエストのようなローギアでなくともディープクランクを充分引けると思います。
ただしハンドルはロングハンドルに交換(XG純正の96mmハンドル)しています。
・ハイギア :上記以外の全て。
→トルクがあるのでシャロークランクやバイブレーション位なら普通に巻けます。
スイムジグやチャターなど、ゆっくり巻く時は大丈夫?とよく訊かれますが・・・
引き抵抗が少ないルアーなら、ハンドルを遅く回すだけで充分対応できるように思っています。

基本的な選び方としては、「疲れずに巻ける範囲でなるべく高いギア」を選択するようにしています。
ハイギヤのメリットはいくつかあって、

①回収が早い
②ファストリトリーブできる
→巻き物では「速さ」がバイトのトリガーになる事があります。
この時、爆風に流されたりしているとローギアではファストリトリーブが難しくなってしまいます。
③魚がバレにくい
→ラインスラックを素早く巻き取れることで、ラインテンションが抜けるのを防げます。
また、巻き合わせが効きやすいため、遠距離でもフックアップさせやすいように思います。
個人的には、フッキングは「リールでアワセる」のが流行っています。。。

などの点で優れていると感じるためです。


●X-SHIP + マイクロモジュールギアでトルクある巻き心地

大径ドライブギアや、ピニオンギアを両端のベアリングで支持するなど、総合的な伝達効率の向上システムをシマノではX-SHIPと呼んでいるそうです。

18327_feature1

(シマノ公式HPより)

技術面での詳しい事は分からないのですが、このX-SHIPの恩恵を実感したのは、海のジギングでオシアジガーを使った時でした。
その際、圧倒的な巻き上げトルクに感動し、その後12カルカッタも購入。
そのインプレでも書きましたが、引き抵抗の大きいディープクランク等が、とても楽に巻けるようになりました。

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(シマノ公式HPより)

関連記事:【12カルカッタ201・実釣インプレッション

13メタニウムではHGモデルでシャロークランクやバイブレーション、スピナーベイト・スイムジグを巻き倒しましたが、ハイギアでも無理のない実用レベルだと感じました。
ただ、引き抵抗の大きいディープクランクやオールドクランクはさすがにキツいので、こちらにはノーマルギアを使っています。
しかし先程も書きましたが、ノーマルギアでもトルクがあるので、ローギアの必要性はあまり感じていません。

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(シマノ公式HPより)

ただし注意点としては、自分はボートフィッシングのみで使っているという点があります。
巻物をする時にボートが完全静止していることは少ないため、進行方向に投げる場合、ボートの移動速度分だけ巻取りスピードが遅くなることになります。

特に風の強い時などは、このスピードが馬鹿にならないほど(3~4km/hとか)ありますので、静止状態で巻く時とは状況が違う事に注意が必要です。
ですのでオカッパリで巻くならノーマルギア、さらにはローギアのリールの方が向く場面もあるかもしれません。

尚、マイクロモジュールギア搭載によってもトルクが向上しているとの事ですが、それに関しては自分はあまり実感できませんでした。
もちろんいくらかは貢献しているのでしょうが、X-SHIPの恩恵の方が大きいのではないかと思っています。

18324_feature1

メインギアがジュラルミン製である事を考えると、それにしては確かにギアノイズが少なく、シルキーな感じがするので、そういう点ではメリットがあるのかもしれません。
(尚、シルキーさを求めるならメインギアとピニオンにデュラエースを塗るのが個人的お勧めです)

しかし精密過ぎてクリアランスが狭いのでしょうか?
使っていると、ゴロつき感が出るのが少し早いように感じるのが正直なところです。

関連記事:【知っておきたいマイクロモジュールギアの弱点と対処法


●軽量コンパクト、かつ剛性感のあるマグネシウムボディ

先程の巻上げトルクとも深く関係する、ボディの剛性。
マグネシウムフレームを採用した170gという軽量コンパクトボディに対して、最も心配していた点はそれでした。

かつて自分は05メタニウムマニアで、その絶大なボディ剛性からくるトルク感ある巻き心地に惚れ込んでいました。
(07メタニウムmgがリリースされた時、ボディ剛性の無さにがっかりした記憶があります)

しかしこの13メタニウム、実際に使ってみると意外なほど剛性感がありました。
不思議に思ってフィッシングショー(’13名古屋バスフェスタ)の時にシマノの方に質問してみると、意外にも「ボディが小さい方が剛性を出せる」からなのだそうです。
言われてみれば確かに、密な物体の方が強いのは当たり前です。
ボディをコンパクトにすることは軽量化のみならず、剛性の確保のためにも有効だったのですね。

ただし、サイドプレートが樹脂(CI4)ですので、さすがにフルメタルのアンタレスには一歩劣るかと思います。

関連記事:【12アンタレスは必要なのか!?13メタニウムとの比較インプレッション①・剛性編

 

●スマートに見えて、タフな奴

ショーの時のディープな話は過去記事にしましたが、実はタフ系リールと位置付けられている14スコーピオン(やクラドやシティカ)などにはXGの設定がありません。
意外に思って訊いてみると、何とボディの剛性が足りないからなのだとか・・・(「HAGANEボディ」なのに!)

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(シマノ公式HPより)

逆に13メタニウムはボディ剛性が高いからこそ、これほどまでのエクストラハイギアをセッティングすることが出来たのだそうです。
・・・こんなに華奢に見えて、大型リールよりタフだなんてビックリしてしまいます。

それから、マイクロモジュールギアは歯が小さいので壊れそう・・・と勝手に思い込んでいたのですが、実はかえって従来ギアより破壊強度が高いのだとか。
1つの歯が小さくなった分、普通のギアが2枚の歯で噛んでいた所を、倍の4枚で噛むのでトータルでは強度が上がるとの事。

というわけで、実はパンチングなどのヘビーデューティーには13メタニウム・・・というのがシマノの担当者さん的お勧めらしいです。
それを信じて2シーズン琵琶湖でパンチングやフロッグに使ってきましたが、確かに本当に丈夫です。
シーズンごとに分解していますが、ギア飛びなどは今のところ全くありません。

マイクロモジュールギアは滑らかさだけでなく、剛性にも一役買っている、というのは本当なんだなと実感した次第です。
スマートに見えて、実はタフ・・・なんて憎いやつなんでしょう(笑)。

というわけで、まだまだ尽きる事の無い私のメタニウム愛は、へ続きます・・・

 

 

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関連記事

    • こう
    • 2015年 9月 19日

    貴重な情報ですね!私は所有しておりませんがマグネシウムボディよりもシティカやクラド、スコーピオン等のアルミフレームのリールが剛性は高くカッチリ巻けると思い込んでおりました(^^;そして小さい方が剛性が高いというのもありがたい情報です。私自身07メタニウムと08アルデバランがメインリールでして、両モデルともギアの素材は同じ、ギアサイズも同じ大きさ。なのになぜかアルデバランの方が巻き感がしっとりというかトルクが強い気がしておりました。何故なんだろうとずっと疑問だったんですよね。(ギア比は考慮しております)この記事のおかげでボディサイズによるものだったんだなと、長い間疑問に感じていたことが解決出来ました(^^)(もしかしたら間違ってるかもしれませんが)
    ありがとうございます!

    • >こう さん

      コメントありがとうございました!
      私もフィッシングショーでシマノのリール開発者の方から話を聞いた時、凄く意外でした。

      素材としてはマグネシウムよりアルミの方が強いものの、ボディサイズを含めた設計で逆転する事があり得るのだそうです。

      実は私も以前07メタニウムを購入し、剛性感の無さに売却、05メタニウムを買い戻した苦い記憶があり・・・「マグネシウムは駄目だ!」と思い込んでいたのですが(苦笑)。

      いずれにせよ、最新のリール設計技術はすごいですね(^^)

  1. 2016年 1月 29日
  2. 2016年 2月 11日
  3. 2016年 2月 15日
  4. 2016年 3月 03日
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  15. 2018年 5月 21日
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