6Oct
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理想のディープクランキンロッドを探し求める、シリーズ最終回。
結論は、意外とフツーな(?)エクスプライド173MH-CRでした。
操作性とノリを両立させるセッティングのミソは、「硬くてしなやか」にありました。。。
●エクスプライド173MH-CR
お待たせしました、前2回に渡って理想のディープクランキングロッドを探し求めてきたこのシリーズですが・・・
とりあえず、エクスプライド173MH-CRに辿り着きました。
前回記事①:【ストライクマスターだけでは通用しない?ディープクランキンロッドの深い迷宮】
前回記事②:【「しなやかな高弾性ロッド」はあり得るか?】
えっ、これだけ引っ張っておいてエクスプライド!?めっちゃ普通だし!という突込みが聞こえてきそうですね(苦笑)。
バサルトとかキスラーとかノースフォークコンポジットとかじゃなくてすみません・・・が、もう少しお読み頂けると幸いです。
●「硬くてしなやか」なストローク系ロッド
このエクスプライド・クランキンシリーズの173MH-CRですが、ブランク素材はグラスコンポジットです。
しかしカーボン割合90%の表示からは、「グラス混じりのカーボンシートを巻いたタイプ」である事が推測できます。
参考記事:【「なんちゃってグラスコンポジット」の落とし穴とエクスプライド1610M-G – 巻き物ロッドで注意する製法の違い】
(バットガイドから3つは、普通のステンレスダブルフットガイド)
ですのでこのロッド、グラスというよりは限りなく低弾性カーボンに近いフィーリング。
ハイパワーXで補強してあるせいもあってか、「クランキンロッドとしては」ティップセクションにも張りがあるように感じます。
当然ながら操作性は非常に良好で、ウィードもパシっと気持ちよく外せます。
関連記事:【中の人(シマノ)に聞いたら、ハイパワーXとスパイラルXが全然違った件】
(ベリーはシングルフットのKガイドで、トップはたぶんFガイド)
しかし特徴的なのはそのテーパーで、現代の基準で言えば明らかなスローテーパー。
以前紹介した170M-CRと比べても、さらにパラボリックに曲がるくらいです。
今時のロッドに慣れていると、ちょっとびっくりするかもしれません。
関連記事:【決着!理想のグラスコンポジット探し- エクスプライド170M-CRとクランキンロッド選びのポイントまとめ】
ですからブランク全体で懐深く負荷を受け止め、ディープクランクの引き抵抗を上手く分散せてくれる感じで、リトリーブが楽です。
バイト時はそこからさらに一段ブランクが曲がり込んでくれる印象で、ストライクマスターなどより弾きにくく感じます。
そして秀逸なのはファイト時で、これはもうバスの突込みにどこまでも深く追従する感覚。バレる気が全然しません。
つまり(クランキンロッドとしては)ブランク素材は硬いけれど、テーパーによるストロークでしなやかさを出したセッティング・・・と言えると思います。
(前回記事②に書いた、「しなやかな高弾性ロッド」に近い方向性です)
●操作性とフッキングパワーも良好
全体的には張りのあるブランクスですし、ハイパワーXでネジレが抑えられているせいもあってか、フッキングパワーはかなりあると思います。
ディープクランク以外に3/8~1/2ozまでのスピナーベイトや、1/4~3/8ozのスイムジグにも使ってみましたが、非常に快適に使えます。
グラスコンポジットでフッキングが決まるのか?と思われるかもしれません。
しかしラインスラックをしっかりとってからバットで合わせれば、充分フックを貫通させられる気がします。
この辺り、やはりグラスというより低弾性カーボンをイメージしてもらった方が近いのではと思います。
ちなみにクランクで最適なウェイトは5/8~1oz位で、1/2ozクラスも何とかイケるという感覚です。
ファットペッパークラスの3mダイバーから、ショットオーバー5などの5mダイバーまでを丁度カバーし、時には大型のロングビルミノーも・・・といった使い方が出来て便利です。
ストライクマスター77(5/8~1・1/4ozが最適?1/2ozはキツい)より、半ランク位軟らかいイメージです。
またティップ部分が入り過ぎないことに加え、7フィート3インチという短さも操作性に貢献していると思います。
この点に関しては、ファストテーパーのストライクマスターやスカイスクレイパーに分があるかな?と想像していましたが、逆に173MH-CRの方が扱いやすく感じました。
これはたぶん、単純にロッドが短いために細かい操作がしやすいためではないでしょうか。
●ディープクランクロッドとしては、短すぎないか
事前に一番懸念していたポイントは、ディープクランクロッドにしては短すぎないか?という点でした。
古い人間なので(?)「ディープクランクは漢の釣り!スーパーディッガー8ftのニーリングで、マッドペッパーマグナムの5mライン攻略!」といったイメージ(分かります?w)が未だに残っているために、7フィート3インチってショート過ぎではないかと思ってしまったのです。
しかし今はタックル性能が上がって、リールは昔より飛距離が出るようになりましたし、クランク自体も良く潜る様になりました。
正直言って5mラインを叩こうと思えば、ショットオーバー5をロングキャストして巻けば普通に到達できます。
8ftのロングロッドでニーリング・・・なんて、必要なシーンはほとんど無くなってしまったのかもしれません。
●名竿・テクナGP「TF-GP74CM-TJ」
ところでディープクランクの名竿と言うと、テクナGPシリーズの「TF-GP74CM-TJ」を挙げる方も多いでしょう。
当然私も、真っ先にこのロッドが気になってチェックしました。
しかし店頭で触ってみた限りの感じでは、「これ、グラス???」といったフィーリング。
これで本当にウィードコンタクトを感知し、切って外すことが出来るのか?・・・正直言って自信を持てませんでした。
(もちろん、開発者の国保プロのようなエキスパートであれば何の問題も無いのでしょうが・・・私のウデでは???)
ただ、実際にフィールドで使ってみると印象が違う可能性は充分にあると思います。
しかし何しろ、定価71172 円の高級ロッドですので、おいそれと試してみるわけにもいきません。
気になってはいますので、どなたか試投させて下さい・・・。
▼操作性としなやかさを両立させたセッティング。深江プロ監修?
というわけで、矛盾する「操作性」と「しなやかさ」を高い次元で両立させるディープクランキングロッドを求めてきた結果、私としてはエクスプライド173MH-CRに行き着きました。
もっとしなやかなロッドを求めるなら、上述のTF-GP74CMはもちろん、ポイズンアドレナの172MH-Gなども選択肢としてありました。
これらの「グラスっぽい」フィーリングについては、あとはもう好みの世界になってしまうのかもしれません。
しかし現時点では、琵琶湖南湖のようなウィードエリアのクランキングには、エクスプライドくらいの張りが欲しいように感じています。
ところでこの「シャキッとしたブランクでスローテーパー」というセッティング、エクスプライドシリーズにはいくつか見られると思います。
例えば2610MLというスピニングロッドなどもそうだと思うのですが、これらのロッド、深江プロが気に入って使っているモデルに多いような気がします。
深江プロが直接インプレッションを書かれている記事があるのですが、ひょっとして深江プロ監修だったりして・・・?
いずれにせよ1つ言わせて頂きたいのは、エクスプライドを選んだのは「安いから」では無いという事です。
以前は私も「入門~ミドルクラスのロッド?」くらいのイメージでいたのですが、特にグラスコンポジットのクランキンシリーズの出来は素晴らしいと思います。
今回、ハイエンドのロッドとの比較検討を通じて感じたのは、「セッティングの違いはあっても、ランクの差は無い」という事です。
ですから使い手の好みによって、ストライクマスターが良かったりテクナGPが良かったりという事はあるでしょうが、今の私にはエクスプライドが1番しっくりくると感じました。
つまり、たとえこの3本が同じ値段でも、173MH-CRを選ぶだろうと思うわけです。
もちろん、誰にとってもエクスプライドが最高と言いたいわけではありません。
長々と書いてきた「操作性」や「しなやかさ」の要素を考える事を通じて、自分にとってのベストロッドに出会ってもらえれば嬉しく思います。
それでは皆様、良い秋の釣りを・・・。
※追記:エクスプライドとはタイプの違う本格的ディープクランキングロッド、ゾディアス176MH-Gについての記事をUPしました。
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