26Oct
ここ数年、定番化してきた「パンチショットリグ」。
いまいちメリットが分からなかったのですが、使い込むと手放せない相棒に・・・
その特徴と、テキサスとの使い分け方について書いてみます。
●もはや定番?のパンチショットリグ
数年前から流行が始まり、近年は定番と化した感じもする「パンチショットリグ」。
(ジカリグ、ゼロダン、リーダーレスダウンショットなど、呼び方は色々あるようです)
今シーズン色々と試行錯誤してきた中で、少しづつ分かって来たコツをシェアしたいと思います。
●最大の特徴は、「垂直に落ちる」こと
さてこのパンチショットリグ、一体何が良いのでしょうか?
恥ずかしながら私、正直に言うと「別にテキサスで良くない?」と思っていました。
しかし使ってみて分かってきたのは、確実にテキサスには無いメリットがあるという事です。
そしてそのメリットとは・・・「垂直に落ちる」という事。
(「菊元俊文オフィシャルブログ」より)
上の写真のフォール姿勢を見ると分かるように、シンカーが先頭になって真っ直ぐ下に落ちていきます。
では、これがテキサスだとどうなるでしょう?
テキサスでは中通しのスリップシンカーを使うため、かならずラインが先頭になって、その後にシンカーが続きます。
するとラインの抵抗に引っ張られ、少し手前側にスライドしてフォールする事になります。
飛距離や着底姿勢などにも違いはありますが、この「フォール姿勢」が最大の違いと言って良いのではないかと考えています。
●「ヘビテキのドーム撃ち」を過去のものにする?
次はこの垂直なフォール姿勢に、どんなメリットがあるかを考えてみます。
まず、ピッチング&フリッピングアプローチでのカバー攻めの場合。
時に、アシ際などにタイトにバスが張り付いている場合は、カバーから離さず落とし込めるメリットがあります。
それから夏場の琵琶湖で定番の、1ozクラスのヘビーテキサス+PEラインで攻める「カナダ藻ドーム撃ち」。
パンチショットは垂直に落ちる力が強いので、テキサスよりも軽いウェイトでドームを貫通する事が出来ます。
(「琵琶湖バスフィッシング実用ガイド」より。この本すごくタメになります!)
今年やってみた実感では、テキサスよりだいぶ軽い1/2~5/8ozで、大半のカナダ藻の天井を突き破れると思いました。
これはマグナムシェイキーやフリックシェイク、キンクーなどストレート系ワームを組み合わせた場合ですが、ややフォール抵抗の強いワームでも、3/4ozもあれば全てのカナダモドームを攻略できるのでは?という気がします。
(注:マットカバーのパンチングとは違います。沖のエリアで水面まで伸びたカナダ藻のドームを撃つ場合です)
また、テキサスで太めのフロロを使うと(ラインが折れ曲がりにくいので)カバーに入りにくくなるため、これまでしなやかなPEラインを組み合わせていました。
しかしパンチショットの仕組みだと、ラインが垂直になって曲がる部分が無いため、フロロでも落ちやすさが変わらないのも利点だと感じました。
●より繊細になるウィード内攻略。タックルも一回りライトに
こうして1ozテキサス+50lbPEラインをエクストラヘビーロッドで行っていた私のドーム撃ちは、よりライトで繊細になりました。
パンチショットならシンカーは1/2~5/8oz、ラインはフロロの20lb。
ロッドもワイルドサイドWSC72MHとソフトになり、食わせてからのバイトを「聞く」動作が今までより丁寧に出来る気がしています。
(MHロッドで大丈夫???と思われるかもしれませんが、アラミド繊維が使われた特殊なブランクのため、トルクは猛烈にあります。下記参照↓)
関連記事:【「硬いのに曲がる」不思議系ロッド、ワイルドサイドWSC72MH実釣レビュー】
ともかく、軽いシンカーでスコスコとウィード内に入っていく快感を味わうと、もうテキサスには戻れません・・・!?
●ウィードの「上」で活きるテキサス
では、テキサスリグはもう不要なのか?と言うと、それは違うと思います。
垂直に貫通力が高い特性は、「ウィードの上」に乗せたい時、逆にデメリットに働いてしまいます。
(「琵琶湖バスフィッシング実用ガイド」より。皆さん買いましょう!)
こんなとき活躍するのが、琵琶湖の十八番「ライトテキサス」。
ペグ止めせず遊動式にすると、フリーになったシンカーが先行してウィードの隙間にはまり込み、遅れてノーシンカー状態のワームがふわりとウィードの上に乗っかります。
これはパンチショットには決して出来ない芸当で、やはり王道のテキサスは不滅と言えるのではないでしょうか・・・。
というわけで、垂直に落とす場合はメリット一杯のパンチショット。
次回は、その具体的な作り方について書いてみたいと思います。。。
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