8Nov
シビアなロッド性能が求められる、ラバージグの釣り。
ジグロッドには、大きく2つの流派があると考えています。
「棒ロッド系」と「ソフトティップ系」、それぞれの特徴を見てみましょう。
●ジグロッドを求めて
「ラバージグ」。
このシンプルなルアーに、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
漢の釣り、ビッグバスキラー・・・巻く釣りが大好きな私ですが、何とも言えない魅力を感じる不思議なルアーです。
さてこのラバージグ、ディープクランクと並んでロッドへの要求が厳しい事で知られています。
「ジグロッドとクランキンロッドは、専用品が必要」とよく言われますね。
関連記事:【「硬くてしなやか」なディープクランキンロッド、エクスプライド173MH-CR】
そんなわけで今回からは、3/8~1/2oz程度のブラシガード付ジグをメイン用途にした、ジグロッドについて考えてみたいと思います。
●棒ロッド vs ソフトティップ
さてこのジグロッド選びですが、一筋縄ではいきません。
なぜならエキスパートでも、好みが完全に分かれる傾向にあると思うからです・・・。
ややこしいので大まかに2つに分けてみると、2つの流派(?)があるような気がします。
それが、棒ロッド vs ソフトティップ系
という構図です。
●「クイックな操作性」を最優先にする棒ロッド系
まず棒ロッド系ですが、おそらく代表格・・・というか元祖?と言えるロッドが、おそらくコチラ。
コンバットスティック・「ガニングシャフト」!
90年代、今江克隆プロによる「電撃アワセ」が一世を風靡し、一躍有名になったのがこのロッドでした。
以来、トライアンフ、ガニングシャフト電撃、ガンスリンジャー・・・など、時を経て脈々と「電撃」の系譜は続いているようです。
このガニングシャフトの流れを汲む竿の特徴は、一言で言えば「ガチガチのティップ」だと思います。
テーパー的にはレギュラー~スローなのでしょうが、とにかく凄く硬くて、ティップがほとんど入りません。
そのメリットを挙げてみると、
・フッキングパワーが大きい
・フッキング「速度」が速い
・ジグをキビキビと操作できる
・感度が良い
・・・と言ったところではないかと思います。
全体として、アクションにせよフッキングにせよ、アングラーの操作がダイレクトに伝わる、「打てば響く」系。
しかし逆に言えば、操作のミスを許してくれない、シビアなロッドと言えるように思います。
具体的に書くと、
・バスに喰わせる(吸い込ませる)ために、適度なラインスラックを作っておかなくてはいけない。(ティップが入らないので)
・アングラーが積極的に掛けにいかないと、上手くフッキングできない
・キャストし辛い
・硬いのでバレやすい
などのデメリットがあるような気がします。
そんな訳で、多少の使いにくさは腕でカバーして、クイックな操作性を最優先させた上級者向けタイプ・・・そんな印象を受けるロッドです。
●食わせの「間」に重きを置くソフトティップ系
次にソフトティップ系ですが、代表としてこれを挙げさせて下さい・・・。
コンバットスティックタクティクス・「タイラント」。
(写真はHDですが)
言わずと知れたジグ番長、菊元プロの右腕ですね。
(現行モデルはヘラクレスに移っていますが・・・)
このソフトティップ系のメリットは、棒ロッドのほぼ逆で、
・ティップが入ってくれるので、バイト時に「間」を取って喰い込ませやすい
・ルアーを動かし過ぎず、ウィードやストラクチャーにジグを掛けて「持たせ」やすい
・キャストしやすい
・・・と言ったところになるのではないかと思います。
ですからジグのエキスパートだけでなく、初~中級者にも扱いやすい気がします。
逆にデメリットを挙げてみると、
・アクションさせる時に動きがモッサリする
・即アワセし辛い(ので、充分食い込ませてからアワセる事になる)
・ややフッキングパワーが低め
・ウィードをパシっと切ったり、ストラクチャーから素早く外したりし辛い
という事になるのではないでしょうか。
全体として、ウィードやストラクチャーへのコンタクトをタイトにし、吸い込ませる「間」を取って掛けるタイプのロッドなのかなと感じています。
▼エキスパートでも分かれる判断。あなたの好みは???
以上のように、「棒ロッド系」と「ソフトティップ系」に分けて、ジグロッドを大きく種類分けしてみました。
これは今江プロ、菊元プロで意見が分かれるように、どちらが良いと言い切れるものでは無いと思います。
つまり個人の好み・フィッシングスタイルによりけりなのですが・・・そうは言っても、なかなかどうロッドを選んで良いのか迷う所ではないでしょうか。
という訳で次回は、私自身が試行錯誤して来た過程と、辿り着いた1本を紹介したいと思います。お楽しみに!
次の記事:【栄光の「電撃アワセ」と挫折の歴史】
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