8May
ショートロッド・シリーズの末弟、WSC62ML。
しかしそのコンセプトは、単なるパワーダウン版ではありませんでした。
実はバーサタイルな1本に最適かもしれない、そのテイストに迫ります。
異色の末弟
みなさんこんにちは、KenDです。
だいぶ時間が空いてしまいましたが、今年のキープキャストではワイルドサイド(レジットデザイン)のショートロッドシリーズを解説してもらってきました。
WSC63MH,WSC63Mに続き、今回はショートロッドシリーズ最後の1本、「WSC62ML」について書いてみたいと思います。
変わり種のティップアクション
さてこの「WSC62ML」、上で紹介した63MHや63Mのパワーダウンバージョンかな?と思いきや、実はかなり違うテイストのロッドでした。
まずはおなじみ、開発者の鬼形さんの動画解説をご覧ください。
63MHや63Mはティップから順に曲がっていくものの、全体として良く曲がる緩やかなテーパー設定。
それによってボトムの釣りから、ハードルアーまで幅広くカバーする比較的バーサタイルな設定になっていました。
しかしこの62MLは、上の2本よりもティップアクションに仕上げられています。
曲げ込んでいけば最終的にはレギュラー寄りのベンドカーブを描いていく・・・という点ではシリーズ共通。
ですが少なくともルアーを操作する範囲内の負荷では、はっきりとファストテーパーと表現して良いのではないかと感じました。
(なぜかHPにはミディアムスローと表記されていますが・・・)
位置付けとしては、「強めのベイトフィネス」的なところに狙いを定めたのだとか。
ちょっと重めのスモラバや高比重ワームのライトリグなど、繊細なボトム・フィッシングをメインにした設定のようです。
ジャークベイトやトップウォーターなど操作系のプラグにも向きそうですが、オープンエリアを巻くような釣りには適さないかもしれません。
このように、私の溺愛しているWSC66MLとは全く異なるテイストとなっています。
66MLは素材自体も低弾性ですし、パラボリックなテーパーでティップはほとんど入りません。
(ほぼ100%巻き物・プラグ向きの設定です)
というわけで表記上は長さが4ft違うだけのMLロッドですが、その性格は全く正反対と言っても過言では無いかもしれません。
ロッドセレクトの際は、その辺りに注意が必要ではないでしょうか。
ライト・バーサタイルロッドの可能性
というわけで、少し強めのベイトフィネス的釣りに向くWSC62ML。
以前シェアした「ベイトフィネス+」コンセプトのリールで10~12lb程度のラインを組み合わせれば、小規模フィールドでライト・バーサタイルロッド的に使うのにとても良さそうな気がします。
巻き物も含めてさらにバーサタイルを求めるなら、63Mの方が向くでしょう。
ただしライトめのリグや1/4ozクラスのスモールプラグの出番が多いなら、この62MLが適しているのではないでしょうか。
(野池等だと、その手の小さ目のルアーの出番が多いかと思いますので・・・)
個人的には最近琵琶湖ばかりで釣りをしているので、ちょっと縁が遠いショートロッドシリーズ。
(使うなら63MHでルドラかな?)
しかし以前、野池&小規模リザーバーでオカッパリをしていた時代にこのWSC62MLがあったなら、これ1本でバーサタイルに使えただろうなぁとつくづく思います。
(ちなみに当時愛用していたのはヴィゴーレ63ML。軽かったけれど私には高弾性過ぎでした・・・)
というわけで、今回でショートロッド・シリーズの紹介も最後になります。
ロッドレングスはフィールドのシチュエーションやメソッドによって、正解は千差万別。
それだけに、ユーザーの選択肢を増やしてくれるこのラインナップはとてもありがたいと感じています。
特に中~小規模フィールドで繊細な攻めをするアングラーには、きっと頼れる右腕となってくれるはず。
自分のフィッシングスタイルを良く考えて、最適なセレクトをして頂ければ幸いです。
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コメント
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2016年 11月 02日
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