27Sep
日米の垣根を超え、圧倒的な釣果で定番化した“チャターベイト”。
しかし「千鳥」に拘り過ぎて、その本質を見失っていた・・・!?
チャターだけにバスが釣れる、本当のメカニズムに迫ります。
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(画像はFLW fishingより)
「千鳥り」で見失ったチャターベイトの本質
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
いよいよ巻き物の秋到来・・・。
全国各地から、チャターベイトの釣果情報が続々と上がっています。
(大熊ガイドのブログより)
近年、本場アメリカだけでなく日本でも定番化してきたチャターベイト(ブレ―デッドジグ)というジャンル。
しかし個人的には、なかなか取っつきにくくて喰わず嫌いをしていた分野でもありました。
(Basser2016年4月号より。この月のチャターベイト特集は必見です!)
日本でチャターベイトのブレイクを起こしたのは、ご存知モグラチャター(イマカツ)ではないかと思います。
そしてその威力の秘密として、「千鳥り」と呼ばれるフェイントアクション(一定リトリーブ中に自然発生する一瞬のイレギュラーなアクション)が強調されていました。
そんなわけで私の頭の中では、「チャター=千鳥」という先入観が出来上がってしまい、長らく「何だかよく分からないルアー」と誤解してしまっていました。
もちろん「千鳥り」がある種のチャターベイトでキーになる、重要なトリックである事は間違いないと思います。
しかしそれがチャターベイトというジャンル全体に共通する、一般的な特性では無かった・・・と言う事が、次第に分かって来た気がする今日この頃。
と言うわけで今回は、チャターベイトの本質とは何か?について考えてみたいと思います。
「ブレイクブレード」の直進性が教えてくれた事
ところでモグラチャターの後、私がトライしてみたチャターベイトは“ブレイクブレード”(ジャッカル)でした。
なぜこれを試してみたのか?と言うと、「直進性」を強調した”千鳥らないチャターベイト”というキャッチコピーが気になったからです。
これをデスアダー5インチと合わせると、確かに中高速リトリーブくらいまではほとんど千鳥りません。
チャター=千鳥のイメージしか無かった自分には斬新だったとともに、本当に釣れるのか!?とものすごく心配でした。
(ちなみに、もっと早くリトリーブしたければ「ウィニングスペック」というチューンドバージョンがお勧めです)
しかし答えは、魚が返してくれました。
エビモ等の縦系ウィードのパッチが点在するエリアで、「えっ?」というくらい良く釣れたのです。
これまでであれば、ウィードパッチの隙間をバイブレーションやスピナーベイトでアプローチしていました。
しかし、もちろんその時の状況によるとは思いますが、チャターにしかバイトしないという状況を何度も体験したのです。
これは「チャターって、千鳥らなくても釣れるんだ!?」という、自分にとってはまさに目からウロコの出来事でした。
ソフトなバイブレーションプラグ?
そこでなぜチャターは釣れるのか?の本質を考えた時、私なりの答えは「プラグの波動と、ワームの視覚的ナチュラルさの融合」にあると思いました。
良く知られているように、水がステイン~クリア寄りの琵琶湖ではスイムジグが圧倒的な力を発揮する事があります。
これはクランクやスピナーベイトには無い「視覚的なナチュラルさ(柔らかい動き)」が出せるために、バスが目で良く見ても違和感を感じにくいためではないかと考えています。
しかし一方で、波動(ルアーの発するバイブレーション)が弱いスイムジグは、広範囲のバスへのアピール力が弱いという欠点も抱えていると感じます。
水が濁るとかウィードが濃いなど、バスが「目で見てルアーを発見」し辛い状況では特にこの傾向が強く、それが秋の琵琶湖南湖でスイムジグの出番が少ない理由だと推測しています。
そんなわけで、秋は波動の強いバイブレーションゲームなどが盛んになるのではないでしょうか。
(「波動」と「視覚」についての話はこちら↓をご参照ください)
しかしバイブレーションは強い「音」と「波動」で広範囲のバスに気付かせる力が強い反面、近付いてきたバスが見た時に、視覚的な違和感を与えやすい。
だからハイスピードで巻いたりして、なるべくまじまじとルアーを見せない工夫が必要なのではと思います。
けれども水がクリアめの時には、それにも限界がある・・・そんな時に、「波動で寄せたバスに近くで見られても、視覚的に違和感が無い」という点が、チャターベイトの強さの本質なのではないかと感じるのです。
誤解の無いよう繰り返しますが、「千鳥」と呼ばれるフェイントアクションに意味が無いわけでは決してないと思います。
むしろそれが、バイトを誘発するキーになる場面は多々あると思います。
これはある種のクランクやミノーなど、プラグなどにも共通する重要なトリックだと私は考えています。
しかし、では千鳥らないクランクが釣れないかと言えば、もちろんそんな事はありません。
ですからクランクの本質はやはり「波動」にあるのであって、フェイントアクションはあくまでも+αのギミックなのだと思うのです。
それと同じように、やはりチャターの本質は「柔らかいバイブレーションプラグ」とも言うべき波動と視覚的ナチュラルさの融合にあるのであって、千鳥は味付けの一つと言うのが本当のところではないでしょうか。
(なので、千鳥はチャター全般ではなく、モグラチャターの特徴なのではないかと)
さてこうした話になると、「では、チャターはクリアな水に強いの?」という疑問が出てくるかと思います。
しかし、「チャターは濁りに強い」という話も良く耳にするように感じます。
チャターは濁りに強いのか弱いのか?次回はこの観点から、さらにそのメカニズムについて掘り下げてみたいと思います。
※続編UPしました!
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